暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


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カテゴリ:映画(な行)( 13 )

ナショナル・トレジャー

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ロール・プレイング・ゲーム、通称RPGというジャンルがあるが、表題作品は、まさにこのジャンルのプラットホームを映画に移行した様な内容であった。まず、物語の発端として何をしようかという目的が明確である。次に適度な無理の無い謎解きが続き、必ずそこで完結せず、次の行動が指示される。その繰り返しである。そして、必ず出てくるライバルが居て、これがそんなに憎らしくない。RPG的にいうと、半分は同士で仲間みたいな感じがする。この敵キャラが強過ぎると、そいつを倒すことが目的になってしまい、物語の本質から外れてしまいがちになるが、そういうことも無い。後半になってくると、謎の解明のひとつひとつがやたらと印象的になってくる。この辺りの組み立ても上手い。とかくアドベンチャー物というのは、こういう謎解きの中に原作者や製作側のひとりよがりが強すぎる場合があるが、その辺りのバランスが良くて、観客と共に喜べる、次への希望が生まれる展開は見事だった。

そして極めつけはこのコンセプトで「ファンタジー」でないことが上げられる。我々の生活圏で起こっていること、現実の社会と同次元で、同じ目線で語られているところに、ファンタジーには無い現実観がプラスされ、より一層、展開に興味を持たせる要素になっている。

少し誉めすぎとお思いかもしれないが、筆者の持論として、「インディージョーンズ」を超えるアドベンチャー作品というのは将来的にも無理だと思う。CG合成等、技術的には上回ることはあっても、あの完成度を超えれるものは無く、結局何を作ってもインディーの二番煎じにならないか? だったら少し、観点を換えてみようという考え(だったかどうかは知らないが・・・)の具現化がこの作品だと思って良い。これならインディーとは違う、新しい手法であり、新しい冒険ヒーローの誕生である。

「ニコラス・ケイジの代表作をひとつ上げよ」と言われたら、一体どの作品を上げるだろうか。以前に、映画情報関連の記事でも多少このことに触れたが、筆者にとってこの質問はとても難題である。勿論、他の俳優にもそういう作品の良し悪しや好き嫌いはあるが、例えば、トム・クルーズだったら「ザ・エージェント」、ブラピだったら「ジョー・ブラックをよろしく」、ケビン・コスナーだったら、「ダンス・ウィズ・ウルブス」と、結構簡単にポンポン出てくる。(勿論、これは筆者の、であって、人によってそれぞれ違う)しかし、ケイジだけは一作といってもすぐ出てこないのが正直なところである。「コン・エアー」かなっとも思うが、マルコビッチの印象が強すぎるし、「ザ・ロック」もショーン・コネリーを思い浮かべる。「フェイス/オフ」に至っては、トラボルタの濃い~顔ばっかり強烈に脳裏に浮かぶ。かといって「60セカンズ」、「コレル大尉のマンドリン」、「スネーク・アイズ」はケイジを代表するという作品とはいえない。オスカー主演男優賞受賞の「リービング・ラスーベガス」に至っては論外だ。しかし、この作品が、彼の代表作になるのは間違いない。是非、「ナショナル・トレジャー2」というのでは無く、主役のベン・ゲイツのアドベンチャー推理作品としての続編を期待したい。作品パンフにも掲載されていたように、世界にはまだまだ解明されていない謎や不思議が沢山あるのだから。

共演者も良かった。ジョン・ボイト、ハーヴェイ・カイテルのベテランは勿論のこと、「トロイ」で絶世の美女ヘレンを演じたダイアン・クルーガー、そして、主役を食いそうな演技をみせたのが、相棒の天才ハッカー、ライリー役のジャスティン・バーサである。彼はは初めて見る顔だと思ったら、過去の出演作品はあの「ジーリ」しかない。どうりで初めての筈であるが、筆者が監督なら、絶対に共演してみたい役者である。ショーン・ビーンの敵役も良かったが、彼だとどうしても良い敵になってしまう。それが狙いだとしたら最高のキャスティングであった。

エンディングも良かった。ゲームだとここで終わる、という後に幾つかエピローグがくっついていたが、まぁこれは許せる範囲。決して、贔屓めでは無く、続編を作って欲しい、お金と時間と才能があったら、筆者が引き継ぎたいと思わせる作品だった。ブエナ・ビスタだから半分期待してみたりできるが・・・。

技術とか、効果とか、その辺りを細かく採点すると、筆者の点数はそんなに高くならないが、ご覧になるのなら是非、劇場で・・・。



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by turtoone | 2005-04-07 21:13 | 映画(な行)

ネバーランド

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ゴールデン・グローブ賞の発表が間近に近づいて来たが、その直前に大変素晴らしい物を見てしまった・・・映画の鑑賞直後に、そんな感想を持った。シネコンだったが思わず、スタンディング・オベーションしてしまいそうだった。プレビューだったら絶対立ち上がっていたと思う。筆者の一押しは「アヴィエイター」だが、その信念も打ち壊す様な、そんな素晴らしい作品だった。

公開したばかりなので、極力、ネタバレのにおいもさせない程度に感想を述べる。
まず、「無駄なカット」がひとつも無い。この作品、編集には相当な時間を使っている筈である。但し、こういう作品は一方で遊びがないから疲れるのだが、それは計算済みなのか、作品を100分に抑えている。見事に計算され尽くしている。

次に、ジョニーディップ。彼はこんなに演技の上手い俳優だっただろうか? 確かに、「パイレーツ・オブ・カリビアン」が、それまでの彼のイメージを払拭した作品であり、しかしながら奇抜な化粧で演技力をカバーしていたくらいにしか感じていなかったが、今回は脱帽であった。改めて、彼の全作品を見直すきっかけになった。

そして、ケイト・ウィンスレット。彼女はずっと本人も、また映画ファンの殆ども、「タイタニック」の呪縛が逃れられなかったが、この作品で大きく飛躍した。確かにこの間に出産、離婚、再婚、二人めの出産という色々な出来事があったが、今回の素晴らしい「母」を演じることとなったのは私生活の経験と、勝手ながら、サム・メンデス監督との生活が女優ケイトにとって大変プラスになっているのだと信じたい。そういえばメンデス監督の方は、中々作品を出していないが、ケイトのために尽くしていたのだろうか、いずれにしても素晴らしい復帰であり、更に、「エターナル・サンシャイン」の日本公開も3月に控えている。楽しみである。

監督のマーク・フォースターは「チョコレート」の監督である。正直、あの作品は筆者としては評価できなかったが、この作品の成功は、誰もが知っているピーターパンを更に深く掘り下げて、新しい「ネバーランド伝説」を作ったことである。過去にもピーターパンを題材にした関連作品は多いが、舞台を越えられたものも、又、ディズニーのアニメを超えることの出来た関連作品はなかった。この作品はこれらを「超えた」かどうかは分からないが、「並列」することが出来たというのは間違いない。今後はピーターパンといえば、オリジナルの舞台劇と、ディズニーアニメと、この「ネバーランド」の3部作で初めて完結する。そのレベルの作品を作り上げたのである。そういう意味でスタンディング・オベーションに匹敵する作品なのである。

最後にポーナス役を演じたソフィに助演男優、ではなく、助演犬優賞を差し上げたい。


当ブログ内の関連記事「ネバーランドが受賞」

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by turtoone | 2005-01-16 14:33 | 映画(な行)
ジャン・クリシャムの原作・映画化というと、初期の頃は、法廷物であるのに、「法廷」が出てb0046687_17423318.jpgこないという手法に大変興味をもった。特に、「ザ・ファーム」、「ペリカン文書」、「依頼人」というところは、中々キャスティングも見事で、原作で読む以外に「法廷物」の面白さを表現してくれたという点での功績は大変大きい。

そういう意味では、「レインメーカー」以来、久々の映画化は期待も大きく、十分にそれに答えてくれた作品だった。

圧巻だったのは、二大スター、G・ハックマンとD・ホフマンの唯一の絡みとなった化粧室のシーン。ほんの数分のカットだが、この作品の中では少ない役者のパワーを感じるシーンだった。

内容が内容だけに、オープニングシーン以外は淡々と流れて行く中で、J・キューザックの自然な演技が作風を壊すことなく見事だ。彼は「コン・エアー」等でもそうだが、必要以上に役者をアピールせず、それでいて痛烈に存在感を残すところが素晴らしい俳優で、いよいよその辺りにも磨きがかかってきたと言える。

久々に評価の高い「法廷物」となった。

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by turtoone | 2004-11-27 18:03 | 映画(な行)