暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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20世紀少年

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待望の鑑賞である。先週の三連休も含め、自宅近くのシネコンは映画作品の各シアターへの振り分けが大変下手だ。1000名入る会場から小さいのは150名程度だが、兎に角前から思っていたが割り振りが下手過ぎる。確かに住宅街にあり、また駅前にありというところで色々な鑑賞者の種類があるものの、だからシネコンなのであって、例えば、最新の興行ランキングなんか全く無視をしている。だから先週は「おくりびと」「パコ」は各回共売り切れ、「ポニョ」なんて未だに2スクリーン、しかも大きな会場を同時でやってて、片方はガラガラ。ランキングトップを独走中の本作品も今週になってやっと大きなスクリーンに戻った。しかし「ウォンテッド」が始まっているのと、同時に「アキレス」の入場予測を見誤った様で、そのお陰か、本作品はベストポジションでゆったり鑑賞できた。

この作品には二つの大きな期待があった。ひとつは主人公の境遇が同年代であること。もうひとつは邦画には珍しい3部作であること。同年代であることに関して言えば、それだけでなく、ケンヂとは随分ダブルことが多い。その筆頭はミュージシャンだったこと。筆者は80年代にまでグラムロックを引きずっていなかったし、ミュージシャンは皆27歳で死ぬなんてことは、言われてみればであって当時そんな意識をしていなかったが、日本の音楽シーンを考えるとあの時代にグラムをやるなんて全くの時代錯誤かよっぽど翔んでいるかのどちらか(そういえば「翔んでいる」なんて言葉は筆者の青春時代に流行った言葉だったような・・・)。ケンヂのその後(例えば安易にコンビニを始めた経緯)を考えると前者なのだが、「よげんの書」のことを考えると実は後者だったのかも知れないが、この種明かしは思いっきり次回作の主題になりそうだ。(この部分は筆者の思っていた通りの展開になりそうで思わずニンマリ・・・)。邦画の3部作というのも、これがとてつもないベストセラー(コミックは余り詳しくないのだが・・・)という訳ではないのに、それを60億円を掛けての制作という「気合」がとても気に入った。筆者における映画鑑賞って、偉そうなことを書いていても、時代設定とか気合とかで、もう相当良いところまで行ってしまうのだ。そして豪華キャストもそのひとつの要因だ。

唐沢大好き、常盤(生誕日が一緒、年は違うけど・・・)大好き、トヨエツ大好きだから、もうこの段階でこの作品はオッケーなのだが、今回はこの時代設定に沢山の拘りを見つけた。裸足で走る子っていたし、自転車の変速機ってそうそうあの場所についていたな。そして大阪万博の松下未来館の影響もあって「タイムカプセル」はあの当時、どこの学校でも流行っていたし、個人的にも実家の庭には、妹と当時の彼女と3人の宝物を色々埋めた(その後全面改築したので、多分掘り返されたと思うけど)。少年誌のノンブルもああだったという、基礎的なところに加え、同年代でないと見落としてしまうような細かい設定に迄生かされていたところが個人的には嬉しかった。実は欲を言えば、もっと時代的な部分で「音楽」に拘って欲しいと最初は思ったのだが、ケンヂが音楽を断念したという設定からのフラッシュバックだから、逆に音楽を最小限に留めたというところも作品のポリシーを感じられる。

一方で難点も多く、出演人物が多すぎたこと。主要7人の顔ぶれだけでも贅沢なのに、そこに関わってくる面々がカメオ出演も含めて豪華絢爛。逆にこの作品に出ていないと邦画の第一線にいないみたいな印象さえある。また、時代の場面切り替えが不自然に多すぎた。筆者は全く同年代だから年号がでなくともその時代を象徴するものがひとつでも出てくればすぐに自分の歴史と重ね合わることでその時代を把握できるが、そうでないと難しいと思う。特に、60~70年代というのは大変複雑な時代で、大阪万博のコンセプトが「人類の進歩と調和」だったように、すべての局面で日々変化・発展をしていた時代であり、現代とはそのスピードが違う。また、同時に日本人の生活基準というのが大きく変わっていった時代であり、この辺りは1年、2年違うだけで全然時代の背景となるもの、生活のベースとなる部分が違っている。一緒に観にいった次女がやはり分かりづらかったのが、ケンヂたち主人公の目線だったという。その部分に関しては納得する。ただ、この作品がハリウッド的でなく、邦画の新しい可能性を引き出す役割をしつつあることは認める。3部作を制作費という札束で作るのではなく、ある意味で日本現代史の表裏一体で捉え、未来に対しての負の財産も踏襲したテーマの表現は、大枚はたいただけで作れるものではない。少しだけだが、そのことを証明してくれた第1部であった。

ラストもすっきりしていた。少なくとも「LOTR」みたいに尻切れトンボではなかった点も、邦画らしいといえばその通りなのかもしれない。


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by turtoone | 2008-09-21 15:19 | 映画(な行)