暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

フラガール ~Trap's Collection~

b0046687_22232642.jpg世間は黄金週間であるが、やりかけの仕事が山積しており、例年のように遠出をすることも出来ないし、それどころか日中2時間纏まった時間もないので、最近観損ねたり、もう一度観たい邦画作品を友人のtrapから借りて鑑賞することにした。

この作品を鑑賞前は、結構どこにでもあるサクセスストーリーだと思っていた。常磐ハワイアンセンターというのは、まだハワイが3泊5日で59800円なんていう超格安な時代ではなく、仮に行かれたとして、滞在ビザの取得が必要だったり、ワイキキの一等地に宿泊できなくてもひとり30万円は下らなかった時代に、手軽にハワイ気分に浸れるということで注目された、わが国ではテーマバークの草分け的存在である。ただ、当時、その存在を知ってはいたが、筆者の周りでは余り、ここに行ったという話を聞いたことはなく、何故か、夏休み前にここに行くといっていた友人が、夏休みが終わっても自慢するでもなく閉口していた傾向があった。所詮、偽者は偽者で、そういう言い方をしたら失礼かもしれないが、東京ディズニーランドに行くのとは訳が違う。子供でも本物とそうでないものの違いを分けることは出来るのだと思ったのが、70年大阪万博に行ったときと、カリフォルニアのディズニーランド行ったときである。そんな体験があるから、この作品も然程興味がなかったし、俳優さんにも魅力を感じられなかった。

筆者がこの作品を敢えて観ようと思ったのは、「69」を撮った李相日監督作品だということが最近分ったからである。「69」は、ご存知村上龍の1969年全共闘佐世保事件関連の自伝作品であり、この作品を執筆から随分時間がたって現代に作品化した意気込みと、その映像センスに惚れたのである。だから、そもそもは村上の始まり、李監督、そして本作品と、その流れがなかったら絶対に鑑賞しないパターンである。前述したが、「どこにでもあるサクセスストーリー」では無い期待が生じたのであろう。この作品で注目すべきは、炭鉱と娯楽という新旧入れ替わりの町の描写を、ドキュメントぽくなく扱った部分にある。日本が自由主義国家として成熟していく中で、その基盤を支えてきたのは炭鉱である。それも世界の国々に比べてこれだけ短期間に発展から閉鎖までが興亡があった国も珍しい。それだけ日本は欧米に追いつくために国民を上げて国力のレベルアップに努めてきたのである。この映画作品を観て、こんな感想を持つ人間は殆どいないと家内にも言われるが、筆者にとってはその国策の名残が、観光に変貌していく時代の流れと、一方でその悲哀を必要以上に感じるのである。だから、この作品の中ではトヨエツに一番感情移入できたのであり、だから、この作品は邦画としては高く評価ができるのである。

もう少し、キャスティングに魅力が欲しかった。松雪や蒼井が悪い訳ではないが、少し偏屈かも知れない筆者の前述した思いに応えられる演技力をもった俳優ではないからだ。前述したように、このテーマパークは所詮、偽者。その偽者を作品内でも描写したいわけではないのだから、本物の見せ掛けで無い演技力が欲しかったという高望みかもしれない。日本という国を背負っていた炭鉱への最低限の敬意だと鑑みるからだ。


公式サイト


allcinema ONLINEの作品ページ
goo映画の作品ページ


よろしかったら、こちらにご協力を。映画のブログも検索できます。
人気blogランキング


ついでながら姉妹ブログへもどうぞ
「情報過多で悩むあなたに」
「東京の原景を探して」
[PR]
by turtoone | 2007-05-04 22:24 | 映画(は行)