暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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フランシスコの2人の息子

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親の英才教育というと、最近、思い出すのは横峯さくらのお父さん。父娘という関係だから余計なのかもしれないが、この親にしてこの子ありって、結果論でいえば、よくここまで二人三脚で辿りついたのであると感服する。勿論、親にとって子供というものはかけがいの無い存在であるから、その考えは親によって様々であるが、わが子には色々な思いがある。そして、親が子の道をつけるという点に関しては賛否両論があるのも事実。杓子定規に行く問題ではない。但し、筆者の拙い経験で言えば、所謂、「人生の成功者」と言われる(一般的にではなく、筆者が知り合って、筆者がそう感じた)人達は、家族を大事にし、家族に誇りをもっていることが共通している。それは、ご自身の両親に対しても、また、子供、孫に対してもである。ようするに、人生に成功するということは、家族を大事にするということなのだと筆者はいつも思う。逆に、一時的に成功している人でも、家族を顧みない人間、家庭が不安定な人は、やはりその成功を維持できず終わってしまう。これはそういう傾向が高いということでなく、筆者との係わり合いでは100%「そうなの」である。

筆者はどうかと言うと、家族としては纏まっている方だと思う。しかし、この映画作品にあるような、「自分の将来」に関しては、筆者の両親は何も示したことがなかった。これを意志の尊重と思うか、親としての導きが無かったとみるかの二者択一は難しく、ただ、自分としては、もう少し後者があっても良かったのではないかと、これまでの人生を振り返りそう思う。だから、その反面教師という訳ではないが、子供たちには、逆のことをしている様に思う。ただ、このフランシスコの父親としての考えに色々良くも悪くも教えられる点は沢山あったのが、映画を観終わった後の感想である。

一つだけ言えるのはフランシスコは、子どもに何かをなしえた際に区切りをつけ、更にその区切りに喜びを与えている。これは見習うべき点である。父親とはそういう事が尊敬されるのであって、そういう行動がなければ、どんなに社会的に地位が高くても、家族からの信頼、尊敬は得られない。更に、その「喜び」を自らの喜びにしている。だから、仕事が無くて家賃が払えなくても、フランシスコは常に喜びを忘れない。そして、その父親としての「背中の教育」が、後々に、息子たちのバンドが中々陽の目をみないときでも、決して彼等が音楽を諦めることなく、今現在の成功と名声を手に入れるまでの道筋をつけたといっても良い。そう、フランシスコは最終的に子供たちを自立させたのである。これが、父親の教育であり、ここに至るまでのキーワードは継続。何事も継続が大切なのである。その軸がぶれなかった事に、同じ父親(ウチは息女ばかりであるが)として敬意を表するのである。また、フランシスコは英才教育はしていない。子供を育てるのに特に英才教育(何が英才なのかという議論はあるが、一般的に言われる英才という内容)が必要ないという例でもある。

作品のモデルになったのはブラジルで国民的な人気を誇る兄弟アーティスト、ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノとその家族である。ブラジルの音楽というのは正直良く分からない。筆者が知っているブラジルの音楽というのは、やはりまず、ボサノヴァであり、次にリオのカーニバルに見られるサンバである。ボサノヴァといえば、アントニオ・カルロス・ジョビンである。ただ、彼は自身のインタビューで、自分の音楽の80%はボサノヴァとは関係ないとか何とか言われていた様だ。サンバに関しても、日本人はイコール「リオのカーニバル」という誤解がある。ブラジルとアメリカと同様、黒人奴隷制政策を取って来た国であるが、音楽的に面白いと思うのは、ブラジルが黒人音楽の「打楽器」の部分を取り入れたサンバに向かったことにくらべて、アメリカは、黒人霊歌しか残っていないことである。理由は良く分からないが、プロテスタントとカトリックという宗教上の理由なのかも知れない。ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノの音楽ジャンルは、セルタネージョといわれる、アメリカのカントリーミュージック、日本で言えば差し詰め演歌である。カントリーと言われれば成るほどで、楽器の構成もカントリーに近い。

「音楽が人生」みたいな筆者であるが、正直、このジャンルには全く疎く、映画のジャンルとしても興味の高いミュージシャンものであったにも係わらず、結末が見えた終盤は正直飽きてしまった。ミュージシャンの作品というより、家族愛を描いた作品で、大概、ミュージシャン物って、実はそういう部分から一番かけ離れたところに存在するから、変な先入観が邪魔をしてしまったのだと思う


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by turtoone | 2007-04-01 23:22 | 映画(は行)