暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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ブロークバック・マウンテン ~新作DVD~

b0046687_155926100.jpg今年のオスカー発表前日までは、最も注目の高い作品であったにも係わらず、蓋を開けて、主要部門は監督賞と脚色賞のみの受賞となった途端、一気に扱いが小さくなった可愛そうな作品である。日本公開もその前後という良い時期であったのに、然程、脚光を浴びなかった。そういえば、筆者もレビューを書いていなかったので、新作DVD発売の機に少し触れておこうと思った(今年はこのパターンが多い)。

残念ながらこの作品は所謂「ゲイ」という部分が公開前はやたらとクローズアップされたが、筆者にはそんなことは殆ど感じなかった。昨年の「バッド・エデュケーション」なんかの方がずっと艶かしい。この作品は60年代だが、今やこの地球上には65億の人間がいるのだから、男同士の友情表現のひとつとしてこんな関係になるのは、別に不自然なことではないと思うし、筆者はこういう表現は出来ないが(出来るか出来ないかは、実は分らない・・・経験がないのと、しようと思ったことかないだけだ)別にあってもよいのではないか。つまり、人間の関係というのは「ひとり」では築けないわけで、たまたまそういう相手とめぐり合ったこと(男女間の恋愛だってそうだ)が運命なのである。

以前にもこのブログで書いたことかあるが、映像として「美しい物」がよりよいと考えているので、主観的には(決して偏見でなく)、男同士より、女同士の方が絵的にも美しいし、男同士に「美しさ」は感じられない。この作品も同じで、男同士のラブシーンなんていうのは見るに耐えないのは事実、しかし、ストーリー的に必然性を感じられたのは、やはり「友情」の発展形だからかもしれない。しかも最初は「羊」守という環境で生まれるというところも(ご存知の様に羊はそういう対象で良く使われる)何と無くユーモアがあり、(決して本気でなくあくまでもジョークで・・・)自分だったら羊を選ぶなんて(「羊を食おう」なんと台詞もあったし・・・)同軸で観ることをしてしまった鑑賞者が結構いるんじゃないかと思ったのは、筆者だけではないはずだ。

それに、この物語はもっと人間の核心をついているテーマが根底にある。そのキーワードは、やはりアメリカという国が建国以来、ずっとずっと蔑ろにしてきた「差別問題」であろう。ある意味で「クラッシュ」なんかと同軸で描けるのは、人間というのは、何時どんなときでも自分以外の「他」を差別してしまうという戒めであり、この作品にはそういう日常のレアーケースが沢山出てくる。雇用者と労働者の関係、親子の関係、貧富の関係、男女の関係。勿論そのすべてに「差別」があってはならないが、アメリカは長いこと、その問題をずっと「人種問題」に代表させ、同時に他の差別を封印してきた。この問題こそが、今後、この国が本当に問題解決に取り組み、同時に背負うものの大きい課題である。奇しくも、こういう作品のオンパレードになった第78回オスカーだったのである。

映像は大変良かった。最初の雲からして少しいやらしさを感じた(公開の時も同じことを思った)のが、その後すぐに払拭されてしまう映像の数々だった。俳優の演技に関してはそれぞれが、何とも評価の難しい役どころだったが、アン・ハサウェイが新境地に挑んだことは評価できる。但し、次回作は「プラダを着た悪魔」なのであるが。


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by turtoone | 2006-09-30 16:03 | 映画(は行)