暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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ブレイブハート ~My Collection~

b0046687_17493197.jpgイギリスの中世史、さらに、スコットランドの歴史となると、片や世界の中心の国の歴史である一方、こちらは極東という最も遠いところにある国の人間としては、大学で英文学とか英国史を専攻していない限りは全くといって馴染みが無い。筆者は歴史が好きではあるが、流石にこの地域のこの時代までには精通していない。しかし、近いところは多少わかる。例えば、この時代は百年戦争の少し前である。百年戦争といえば、ジャンヌ・ダルクである。そして、十字軍遠征の時代でもある。日本は何をしていたかというと、鎌倉時代で2度の元寇に遭っていた、初めて他国からの侵略戦争に相対している時代であった。ということは、中国は元の時代である。元時代の三大発明というのは、ヨーロッパに渡り、ルネサンスの発明に繋がっている。そんなことを考えていると、歴史というのは全部繋がってしまうから面白いものなのである。

ウィリアム・ウォレスという人物も全く知らなかった訳では無い。誰かの何と言う曲か全く忘れたが、イギリスのミュージシャンだったかが歌っていたと思う。良く、このブログに書くことなのであるが、世界の中心大英帝国と、極東の孤島わが日本という国は大変似ている点が多い。詳細は割愛するが、だからそういう日本の軸で考えてみると、この頃の日本は前述したように、2度の元寇により、日本は政治力も財政力も、更には国民ひとりひとりの活力も大いに疲弊していた時代である。「ブレイブハート」における、スコットランド民族の独立への過程と行動は日本史には中々当てはまらないが、わが国に民衆運動が本格的に始まるのは室町時代になってからの「百姓一揆」辺りであり、そう考えるとヨーロッパより150年以上も遅れている。しかも単一民族指向である国には、独立とか解放という「自由」を勝ち取るものではなかった。民族的な意味での反抗という観点では、有史以来朝廷への反抗はあるものの、世界史的観点という土壌にのるもの殆どない、やはり極東なのである。

中世という時代は全世界的に、「残酷な時代」であった。仏教的に言うと「末法の時代」であるが、確かにこの時代(末法元年を1052年からこれまでの間)というのは、その以前よりも人間社会か混沌としていると考えられる。日本国だけを考えても武士のという新しい階級が台頭して、政権も握っている。この映画作品も公開時には、「News week」等、アメリカの週刊誌に、「エグイシーンが50幾つもある」などと、作品自体の評価より、映像の残酷さを強調された。しかし逆に考えると、それが真実に近いかどうかは別として、残酷な時代だったことを表現することに関しては、それまでの歴史映画作品より戦闘シーンのリアリティの追求は、この映画が最初であり、これ以降の作品は、「グラディエーター」にしても「ギャング・オブ・ニューヨーク」にしても、残虐さのリアリティ追求を継承している。そういう意味では映画史に残る歴史作品の金字塔なのである。

例によって歴史的事実と作品の「差」に拘りを感じるのは、グラディエーターと同じ、ウォレスへの拘りである。実際にエドワード1世の崩御とウォレスの死刑の時期は一致としないし、ロバート1世(ブルース)の最後のシーンとコメントの後、一旦はノルウェーへ追放になる。又、エドワード1世の死後はイザベルが実権を握り、夫を更迭しわが子エドワード3世の摂政になるが、最終的には息子から更迭されてしまう。作品ではこの3世とウォレスの関係を親密に取り上げているが実際には不可能だったであろう。しかし、名君の誉れ高いエドワード3世出生の逸話に繋がる映画特有のエゴイズムは、「グラディエーター」にも継承されていて、単なる歴史ドラマとしてだけでなく、映画としての付加価値を十二分に盛り込んだ作品として価値も評価も高い。

最後に俳優について述べると、ソフィー・マルソーが出ている。あの「ラ・ブーム」で、全世界、勿論日本のファンも席捲したソフィーである。この作品の後、中々良い作品に恵まれていないが、本当に綺麗な女優さんで、密かに筆者もファンである。

因みに、この作品は筆者評価の特A作品である。


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by turtoone | 2006-09-22 23:54 | 映画(は行)