暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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バットマン・フォーエヴァー ~My Collection~

b0046687_143029.jpgバットマンシリーズの3作目は、大きなキャスティングの変更があった。バットマン自身であるこの変更に、これだけの人気シリーズの配役変更というのを結構簡単にやってしまうという感覚には正直驚きだ。全く関係ないかもしれないが、MLBと日本のプロ野球を比べると、FA制度が出来たとはいえ、略終身雇用と、もしくは一部の優秀な人材を札束で引っぱたくヘッドハンティングという感覚が強い日本と、シーズン中でも何処へでもあっさりを移籍をする大リーガーとのプロスポーツ文化の違いにはびっくりする。ハリウッドの感覚も分からないが、正直なところ、マイケル・キートンが何故降板したのかという理由すら今となっては覚えていない。更に言えば、ティム・バートンが監督から製作に周り、監督には、「セント・エルモス・ファイアー」のジョエル・シューマカーが担当した。彼の監督作品としては、この作品の前まででは直前の「依頼人」が、もっともインパクトのある作品だと思ったし、当時はその勢いもあって監督を引き受けたのかとも思っていた。バットマンを引き継いだヴァル・キルマーは、筆者が「映画作品で最高の敵役」と太鼓判を押す、「トップ・ガン」のアイスマンである。この印象が強すぎて(「ウィロー」等で正義の役もやっているが)どうも、バットマンには遠いのではないかと思っていたら、それ以外の配役が実に見事であった。トミー・リー・ジョーンズ、ジム・キャリーである。しかし、上には上がいるというか、ヴァル・キルマーが「正義」に見えてしまうから恐ろしい。そして、敵役のにくにくしさだけでなく、演技的にも、正義の味方をこのふたりが見事に支えた点も高い評価に繋がると思う。

この作品では、今まで少しずつ描いてきた、バットマンの精神面を本格的に分析・研究しようとする輩が現れる。直接的な立場でニコール・キッドマン演ずるチェイス博士と、間接的な部分でクリス・オドネル演じるロビンである。(尤も、この作品にニコールが出演すると最初に聞いたとき、シリーズで未登場のキャラだとバット・ガールかポイズンだと思っていたので)ニコールのキャスティングは正直、驚いた。そして、大方の予想通り、それは精神分析というよりも、単純に男女の恋愛感情へと走る。ストーリーとしてはその方が面白いから、これはこれで構わない。寧ろ、復讐をあせるロビンの方に、バットマンが自身の生い立ちを重ね合わせていくところで間接的に、スーパーヒーローの心理描写が解き明かされていく手法を取った部分は、過去2作と違い斬新的な試みで興味深かった。もしかしたら、この心理描写効果を側面から見るために、ティム・バートンが監督から製作に回ったのではないかという余計な憶測までしてしまう。

監督が変わったことでもうひとつ大きな変更は、ゴッサム・シティーである。リターンズ迄はダークな悪の巣窟という世界観が強かったが、今回は然程そのイメージが脱しただけでなく、全体的に住みよい都市に変わっている。ダウンタウンには様々な日常の欲望がひしめいているシーンをわざわざ織り込んでいるのも、この2作品の間に、正義の味方が相当この町を浄化しているという含みを受けとることが出来る。同時にこのゴッサム・シティーがアカデミックになったことと、ブルースの恋愛が成就しそう(それは毎回そうなのであるが・・・)な部分で、この作品は一気に娯楽作品へと変貌した。これも作品の狙いだとしたらやはり、ティム・バートンとは類い稀な才能である。

タイトルが「フォーエヴァー」と言っているので、これで終わりなのかと思ったら、次回作があった。しかし、その作品には既にティム・バートンが全く絡んでいない。「フォーエヴァー」はティムに対してだったのであろうか?

余談だが、この作品にドリュー・バリモアが出ていたなんて、今回久々に自宅鑑賞するまで気がつかなかった・・・。


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by turtoone | 2005-08-05 15:44 | 映画(は行)