暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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バットマン・リターンズ ~My Collection~

b0046687_22464876.jpgバットマン・シリーズの第2弾は、前作「バットマン」よりも一段と登場人物の内面に踏み込んだ作品である。特に、主人公である、バットマン、及びブルース・ウェインの人物像をより明確に描写した。結果論かも知れないが、それでも、主人公の全貌を明らかにしなかった点は、次作への継承も含まれているという様に公開当時予想された人も多かったと思う。筆者に関していえば、この作品の敵キャラである、ペンギン(ダニー・デヴィート)には出生の秘密から現代に至るまでの悲しいおいたちと、この人物の成り立ちが良く分かるストーリー構成になっている一方で、バットマンに関しては、まだ、そのあたりを小出しにしている点が大変気になり、前述の「次回作」への期待となったのである。又、ペンギンと蝙蝠という「鳥人間」同士の比較も大変面白い。ペンギンの方は生まれながらにしてその風貌がペンギンであったがために、親に捨てられ、地底で人目を阻んで暮らすペンギンに育てられるという「狼少年」的な性を背負う。一方の蝙蝠は、まだこの作品では何故蝙蝠なのかは明らかにされていないが、(「バットマン・ビギンズ」迄おあずけ)実際には鼠でありながら、こちらも本物は人目のない夜を中心に、空を飛ぶことから、鼠よりも鳥に近い生物とされている蝙蝠のスーツに身を隠した悲しい男の性を描いている。この対比的なキャラの存立はとても興味深い。

更に、キャット・ウーマンである。1992年の公開時点で「グリース2」を観損ねていた筆者にとって、ミシェル・ファイファーは勿論、初めての遭遇である。このキャット・ウーマンはその後映画界における「猫女」の総称になるくらい見事でセクシーでインパクトの強い存在であった。観るところこのキャット・ウーマンのコスチュームからすると、「黒猫」である。蝙蝠にしても、ペンギンにしても黒猫にしても、共通点は「黒色」。ティム・バートンはゴッサム・シティーの「暗=黒」の部分に敢えて、黒いキャラばかりを登場させた。但し、ベンギンは「白い腹」を持っているだけに、如何にもこの都市の様々な汚れた部分で生い立ちと共に黒く染まり、僅かに白い部分(これが良心なのか、それとも生を受けた時には純粋無垢であった名残りなのかは分からないが・・・)に希望を見出すことが出来るのだが、黒猫は再生した存在であるし、蝙蝠は持って生まれたのか、それとも不幸な出来事から、現社会の光明から遮断をしているのかは不明だが、いずれにしても黒い部分が多く、この作品の中では何れも「処置無し」を表現していると思わせる点も興味深い。この作品の中で最も悪役とされているペンギンよりも、精神的根本的に問題のあるキャラは実はこっちだと言わんばかりである。それが証拠に、この主要キャラに比較すると、例えば、サーカスを捩った盗賊団等はとてもカラフルである。そして、前作もそうであったが、スターウォーズに毎回色々なエイリアンが登場するのと同じくらい、このゴッサム・シティーの「悪キャラ」たちは中々興味深い衣装と格好をした連中である。

思うに、ティム・パートンも「色」表現を大事にする監督である。この作品もまず舞台であるゴッサム・シティーの景観は前作同様に、その中で主要3人の心情を描いていく。その中にあって、やはりゴッサムと統一した色使いをすることによって、一段と3人の心境を描写した冒険は拍手に値する。

マイケル・キートンは、残念ながら、この作品でバットマンを降りることになる。覆面をまとっているバットマンはともかくも、ブルース役には、後の3人の誰よりも適任だけに残念だった。しかし、彼の降板の本当の理由は不明だが、第3作目のブルースの役どころは残念ながら彼では無理だったというのも、結果論であるが、そう思う。その辺りのことについては、続編のレビューのところで触れたいと思う。

前作で随分この世界観に慣れたから、然程、斬新さは感じなかったが、シリーズ2作目としては価値のある及第点に達していると評価したい。


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by turtoone | 2005-08-03 23:38 | 映画(は行)