暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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バック・トゥー・ザ・フューチャー PART3 ~My Collection~

b0046687_14152874.jpgドクという奇想天外な科学者が、人類の進歩と科学の探求のために開発したデロリアンの時間旅行もこれが最終章を迎えるが、前2作と違って、この作品は見事な「ラブ・コメディ」に仕上がっている。しかも時代は19世紀、スピルバークは西部劇が大好きだそうだが、筆者もインディアンは大好きで、いわば、最後にやりたいことをすべてやったという贅沢な作品である。

しかも、シリーズの総括としての本作品は、「お約束」パターンの連続で、マクフライがベッドで悪夢を見たと言いながら起きるシーン、ビフの祖先がマクフライの祖先に「ここに来るな」という台詞、デロリアン時間移動の模型を作って説明する場面、恋人がドグの自宅を訪れるところ、マクフライが銃で早撃ち芸を披露したり、相変わらず「チキン」という言葉に反応し前後を弁えない部分など、これまでと同じシーンが連続することにより、物語の関連を強く表現していると同時に、シリーズを通しての鑑賞者に違和感なくストーリーを追って貰うことにより、逆にこの作品で述べたかった事を印象づける効果に徹している。

そのメッセージとは、「自分の人生を切り開くのは自分であるということ」と、マーティンという同じ祖先が居たことによる輪廻転生的な戒めと、ジュール・ヴェルヌである。特に、ジュール・ヴェルヌに関しては、単に冒険小説家としてだけでなく、科学者として、或いはクリエイターとしての側面での高い評価と尊敬の念を作品を通して表している。スピルバーグはこの19世紀から20世紀にかけての冒険小説家を高く評価していて、ご存知の通り最新作でもH・G・ウェルズの「宇宙戦争」を扱っている。筆者もこの映画を境に、それまで断片的にしか知らなかった、ジュール・ヴェルヌの功績とその作品を総括することが出来たという恩恵に授かっている。

そして、今シリーズ最後の冒険旅行もスリリングに満ちている。特に1885年の蒸気機関車を使用した限界点到達へのプロセスと、最後に駆けつけたクララの行く末に関しては、「じれったい」を通り越し「声に出して応援」したくなるシーンに仕上がった。まさに時間旅行の集大成である。

アクションもSFファンタジーのも、その後色々な作品が登場したが、物語といい脚本といい、作品自体のコンセプトといい、このシリーズを上回った物はもとより、近づいた物すらない。それほどこのシリーズが素晴らしいのは、映画という媒体を通して、その可能性を納得のいくまで探求し、同時に製作者の伝えたい沢山の物を整理・凝縮し吟味を重ねた上で、さらに演出という最終仕上げをして送り出された物であるからだ。スピルバーグとゼメキス、それにその周囲に集う素晴らしいクリエイター達に拍手喝采を贈りたい素晴らしい仕事である。

しかし、どうでも良いことであるが、筆者としては、ジェニファー役がパート2から変わってしまったのが残念である。それゆえに、パート2.3は、マーティよりドグに、感情移入してしまうのである。これだけが、このシリーズの心残りな点だ。


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by turtoone | 2005-05-27 23:53 | 映画(は行)