プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング
2005年 03月 12日
展開としては、殆ど予想通り。というか、そもそも続編の構想があった時から、こういう展開以外は考えられないだろうとと思う。この作品でひとつだけ気になったのが、アン・ハサウェイの「姿勢」である。何処と無く猫背であって、そういう意味では故ダイアナ元英国妃殿下を思い出した。要するに、彼女は前作で高校生までは、全く、王室の後継者としての教育を受けていないし、民間で育った。つまり、そういう環境で育ったプリンセスだからこそ、猫背を演じているのだとしたら、この女優は相当な勘の良さだと思った。アン・ハサウェイは、前作でもそうだったが、細かい仕草に天性の勘を持っている。一般的には、オードリー・ヘップバーンとジュリア・ロバーツの両面を持ち合わせるといわれている、ハリウッドでも逸材視されているが、確かにそういう派手さもあるが、もっと繊細な俳優だということを演技の端々にみることができる。コメディも良いが、本格的なドラマ作品への出演を希望したい。
前作のメンバーに加え、新しいキャストも増えた。中でも、王位継承の横取りを目論むメイプリー子爵役に、「L.O.T.R」のギムリ役で熱演したジョン・リス=デイヴィス、その甥で実際に王位継承のライバルになるニコラス役のクリス・バンには注目したい。特にクリス・バンは、最近TVメディアで活躍中。今後の銀幕での活躍を期待したい俳優だ。
アン・ハサウェイのことは、前作で書いたので、ここでは監督のゲイリー・マーシャルについて少し。最近は「プリティ」シリーズがすっかり定着して来たが、筆者が最も好きな作品は「潮風のいたずら」である。この作品のレビューも何れ紹介する予定だが、「潮風のいたずら」では、クローゼットを作るところが、主役ふたりのきっかけになったが、本作は、プリンセス・ミアが最も感動するところが、王宮の自分の部屋でクローゼットを見せられたところである。しかも色々な工夫が凝らしてたあったり、親友が飛び出してきたりのオマケもあったり。「潮風~」でもカート・ラッセル演じる大工が、限られたクルーザーのスペースに工夫を凝らしたクローゼットを作った。この辺りが妙にダブって見れたのが面白い。確かにクローゼットは女性の憧れ。そんなおんな心をきっちりと掴んだ監督だからこそ、大ヒットの連続である「プリティ」シリーズも、次々に作ることができるだと思う。
流石に、「3」は無いと思うが、あったとしても、若い女帝がどのように、このジェノビアという国を「21世紀化」して行くのかは興味のあるところである。ブエナ・ビスタなので、映画化はなくても、ディスにーアニメの様にビデオだけの続編もあるか?
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by turtoone
| 2005-03-12 23:10
| 映画(は行)