ミート・ザ・ペアレンツ ~My Collection~
2005年 03月 08日
昨日に続いて、もうすぐ続編が封切られる作品の第一作をレビューする。
まず、続編に関しての簡単な紹介であるが、今度はタイトルの「ミート・ザ・フォッカーズ」でも分かる通り、ロバート・デ・ニーロの方が、ベン・スティラー演じる「フォッカー」に逢いに行くという設定? その父親役がなんとダスティン・ホフマンである。この作品は昨年末から全米で封切りと同時に大ヒットし、今年にかけて3週連続の1位にもなった。当然、興行収入も前作を大きく上回っている。
さて、本題のほうであるが、前述した続編の大ヒットが、当然であると思うくらい、この作品は色々な部分で洒落ている。こちらは公開してすぐに火がついたのでなく、徐々にジワジワとヒットし、日本でもそうであるが、口コミで話題になり、公開時よりも、寧ろDVD化されてからが、レンタル市場でも時間をかけて大きなヒットになった傑作である。
デ・ニーロと、スティラーという異色の取り合わせが作品全体を通しての「見どころ」である。しかしながら、デ・ニーロというアメリカを代表する名優が何時からこんなコメディアンになってしまったのかと考えると大変不思議でもあるが、筆者的には、あの「アンタッチャブル」の役作り以降、彼は単に、演技をするということだけでなく、如何に、役作りをするか・・・、それも、ただの役作りでは無い、「デ・ニーロにしかできない誰々」という観点に立っているのだと推測する。この作品もそのものズバリで、「いい父親」なのである。しかし、一方で、一般的に「娘を貰いに来る男性」を好きな父親がいるわけが無い、という部分と、元CIAだの、裏があるだの、家族の知らないことにまで尾鰭がついてくる。そういう物を全部加味した父親役というのを、実は、最初にスクリーンに登場したときの「微笑み」の演技で全て表現してしまっている。驚く無かれ、これは、単なる演技というレベルでなく、既に、この撮影に入る前から、デ・ニーロの中でこの役の役作りが完璧に出来上がっているからに他ならないとしか、筆者には考えられないのである。素晴らしい名優であり、こんな高レベルの演技というのは、筆者の知るところこの作品以外には、ジャック・ニコルソンの「恋愛小説家」における、彼のファースト・シーン以外に見たことが無い。
このデ・ニーロに比べると、ベン・スティラーの演技はまだまだなのであるが、スティラーだけでなく、その他の俳優陣も、第一作目では、デ・ニーロのレベルに到達していなかったのが、この作品が一気に話題にならずビッグ・ヒットとはいえない所以なのかも知れない。そこへいくと、続編には、ダスティン・ホフマンが控えている。まだ、日本では公開されていないのであくまでも想像としては、デ・ニーロの向こうを張れる、ダスティンの存在が作品の均衡を見事に保ち、クオリティと人気を大いに上げたのだと推測する。そうそう、スティラーに関しては、あのテレビ大ヒット作品「スタスキー&ハッチ」劇場版の製作と、本人もスタスキー役で出演している。この作品は日本未公開で4月にDVDの発売が予定されている。こちらも要チェックである。
ただ単に続編というのでなく、やはり、前作の良さを残しながら、また違う意図を明確に出せる内容というのが、よりベターな続編ではないか?
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まず、続編に関しての簡単な紹介であるが、今度はタイトルの「ミート・ザ・フォッカーズ」でも分かる通り、ロバート・デ・ニーロの方が、ベン・スティラー演じる「フォッカー」に逢いに行くという設定? その父親役がなんとダスティン・ホフマンである。この作品は昨年末から全米で封切りと同時に大ヒットし、今年にかけて3週連続の1位にもなった。当然、興行収入も前作を大きく上回っている。
さて、本題のほうであるが、前述した続編の大ヒットが、当然であると思うくらい、この作品は色々な部分で洒落ている。こちらは公開してすぐに火がついたのでなく、徐々にジワジワとヒットし、日本でもそうであるが、口コミで話題になり、公開時よりも、寧ろDVD化されてからが、レンタル市場でも時間をかけて大きなヒットになった傑作である。
デ・ニーロと、スティラーという異色の取り合わせが作品全体を通しての「見どころ」である。しかしながら、デ・ニーロというアメリカを代表する名優が何時からこんなコメディアンになってしまったのかと考えると大変不思議でもあるが、筆者的には、あの「アンタッチャブル」の役作り以降、彼は単に、演技をするということだけでなく、如何に、役作りをするか・・・、それも、ただの役作りでは無い、「デ・ニーロにしかできない誰々」という観点に立っているのだと推測する。この作品もそのものズバリで、「いい父親」なのである。しかし、一方で、一般的に「娘を貰いに来る男性」を好きな父親がいるわけが無い、という部分と、元CIAだの、裏があるだの、家族の知らないことにまで尾鰭がついてくる。そういう物を全部加味した父親役というのを、実は、最初にスクリーンに登場したときの「微笑み」の演技で全て表現してしまっている。驚く無かれ、これは、単なる演技というレベルでなく、既に、この撮影に入る前から、デ・ニーロの中でこの役の役作りが完璧に出来上がっているからに他ならないとしか、筆者には考えられないのである。素晴らしい名優であり、こんな高レベルの演技というのは、筆者の知るところこの作品以外には、ジャック・ニコルソンの「恋愛小説家」における、彼のファースト・シーン以外に見たことが無い。
このデ・ニーロに比べると、ベン・スティラーの演技はまだまだなのであるが、スティラーだけでなく、その他の俳優陣も、第一作目では、デ・ニーロのレベルに到達していなかったのが、この作品が一気に話題にならずビッグ・ヒットとはいえない所以なのかも知れない。そこへいくと、続編には、ダスティン・ホフマンが控えている。まだ、日本では公開されていないのであくまでも想像としては、デ・ニーロの向こうを張れる、ダスティンの存在が作品の均衡を見事に保ち、クオリティと人気を大いに上げたのだと推測する。そうそう、スティラーに関しては、あのテレビ大ヒット作品「スタスキー&ハッチ」劇場版の製作と、本人もスタスキー役で出演している。この作品は日本未公開で4月にDVDの発売が予定されている。こちらも要チェックである。
ただ単に続編というのでなく、やはり、前作の良さを残しながら、また違う意図を明確に出せる内容というのが、よりベターな続編ではないか?
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by turtoone
| 2005-03-08 23:57
| 映画(ま行)