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暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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ザ・インターネット ~My Collection~

ザ・インターネット ~My Collection~_b0046687_20493391.jpg第77回アカデミー賞の発表も終わったし、従来のレビュー生活に戻ろうと思う。少し前に宣言したように、(あ行)を取り敢えず書き終えたので、50音順に関係なく書いている。(しかし、原則は50音順であるって、どっちが本当なんだよ・・・) 「ザ・インターネット」ってタイトルなんだけど、原題は"The Net"。この日本語タイトルって、英語的には絶対ありえない。もし言うのなら、「ジ・インターネット」? これってトム・クルーズ主演の、"Jerry Maguire"も同じで「ジ・エージェント」なんじゃないかって。原題が違うからなんともいえないんだが、そんなどうでもいい指摘から入ったりしてみた。

この作品を公開時最初に見たときに、実は、物語より先に先に行ってしまう自分が居たことが不思議でたまらなかった。というか、このストーリーの次も、その次も、そのまた次も自然によんでしまうのである。当時はミステリーとか、推理小説とかを読み漁っていた時代だから、別にミステリー作品でなくても、謎を解いてしまう、一種の病気の様な、凝り性というか、そんなことが多かったのだが、この作品だけはデジャヴでもあるまいし、本当に怖いほど、次々よみが当っていたのである。

しかし、暫くしてその理由が分かった。この映画化の直後に1本のビデオ(まだDVDは無かった)を買った。「ペリカン文書」である。そう、「ザ・インターネット」はこの作品に似ているところが本当に多い作品であった。特に、サンドラ・ブロックが遊園地にネット仲間を呼び出すシーンは、ジュリア・ロバーツのそれと、全く似ている。丁度その辺りの中盤の盛り上がりが、この作品から2年前に見た「ペリカン文書」のストーリーとダブったのだと思う。だが、ジュリアの方には、デンゼル・ワシントンという力強い味方が存在する一方、サンドラ・ブロックにはいないから、どうやってここを乗り切るのだろうという期待感は鑑賞中に高鳴ったことを覚えている。

今見ると、大したことの無い内容であるが、この作品の公開当時は、Windows95が日本でも発売になったばかりの頃で、実は筆者もこの映画鑑賞の後、パソコンを見に行った覚えがある。だから、この作品に描かれている部分は7割くらい理解できて、3割くらいは実感がなかった。ウイルスなんて言葉も公開当時にはピンとこなかった。そういう意味では本当にこの作品に描かれていることが全て理解できて、ネット社会の怖さや、新しいビジネスとそれに連なる犯罪社会の台頭を実感できたのは、この作品がビデオ化され、それをレンタルで鑑賞したときであった。

監督のアーウィン・ウィンクラーは最新作「五線譜のラブレター」が好評の監督である。というか、「ロッキー」シリーズの製作を担当したという言い方をした方が的確かもしれない。ロバート・チャートフとの製作コンビは、1967年の「ダブル・トラブル」から始まり、あの名作「いちご白書をもう一度」、「ニューヨーク、ニューヨーク」、「レイジング・ブル」等次々と名作を輩出した。監督を始めたのは「真実の瞬間」から。推理物、法廷物には定評がある。

この作品も時代を一早くキャッチした、力の入った作品作りが伝わってくる。


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by turtoone | 2005-02-28 22:07 | 映画(さ行)