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暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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エイジ・オブ・イノセンス ~My Collection~

エイジ・オブ・イノセンス ~My Collection~_b0046687_972678.jpgこの映画作品の見所は、何と言っても殆どすべての場面に出てくる豪華絢爛な装飾品である。時代は1870年代、場所はニューヨークの社交界。ある意味では近代アメリカで一番優美であり、アメリカ史の中でも、筆者的にもとても興味のある時代である。

オープニングの薔薇とレースの取り合わせからしてセンスの良さを感じるが、その後のオペラの場面から舞踏会に繋がる一連の流れの中で、俳優の着ている衣装、身に着けているネックレスやイヤリングというアクセサリー、勿論、劇場のセットから、今度は場面を舞踏会場の「ポーフォート邸」に移すが(それまでの馬車や、ほんのり雪が積もっているシーンも絶妙・・・)そこでの、シャンデリア、貴婦人の美しい衣装、絨毯、花瓶、カーテン、ステンドグラス、椅子、装飾台、蝋燭台、数々の照明、そしてこれは本物かどうか分からないが、油絵の数々とその豪華な額縁、貴婦人の持つ団扇、紳士が襟に付けているコサージュ何をとっても素晴らしく、絶句である。

普通の作品だと大体ここで豪華なシーンは終わってしまうのだが、この映画はまだまだ「豪華絢爛」なシーンが続々と続いている。晩餐会では、名陶磁器をひとつひとつ丹念に紹介している。だからこの映画、実は、殆どストーリーを覚えていない。ストーリーなんかどうでも良いと思うほど、他に見るべきところが沢山あるのが事実である。付け加えれば、カメラワークも良い。というか、こういう美しい美術は、こういう風に撮るのだという見本、テキストでもある。

ストーリーの中心になる二人の女優の衣装が対照的なのも興味深い。勿論、キャラ的にも、保守的なウィノナの役柄に対し、自由奔放で革新的なミシェル・ファイファーだが、ストーリーを追っていなくても、衣装や髪型で、その役柄はすぐ判別できる。

特にヒロインのウィノナ・ライダーが身に付けている衣装は、どの場面をとっても素晴らしく美人女優を更に美しく演出している。舞踏会の半透明のレースをあしらったイブニングドレスなどは最高だ。ウィノナは筆者にとって、ニコール・キッドマンと並んでトップランクに位置づけられる女優であるが、幼い頃から大変苦労した。銀幕界に入ってからも大きかったのは、急病によるゴッドファーザーPt.3の降板であった。しかし、この作品でゴールデン・グローブ賞の助演女優賞を受賞。又、受賞には届かなかったがオスカーにも助演女優賞にノミネートされた。翌年の「若草物語」では主演女優のノミネートされ、いよいよトップ女優の仲間入りかと思われたが、中ヒット作は続いたものの、大作には巡りあわなかった。彼女を大きく左右したのは「17歳のカルテ」。この作品では主演と製作助手を務め、トータル的に映画作品に参画したが、共演のアンジェリーナ・ジョリーがオスカーを獲得したものの、ウィノナは何にも賞の対象にならなかった。このことが原因でアンジェリーナやショウビジネスとも確執が続き、例の万引き事件に繋がったというゴシップ紙の見解が通説である。ウィノナには一日も早く心身共に立ち直ってもらいたい。

殆ど、ウィノナのことになってしまったが(しかし、ウィノナのことは又どこかで書くぞ~大好きだから・・・)、本当にこの作品はどの場面をとっても美しい。筆者はこれをBGVにして仕事をしていることが多く、そのBGVをもっと美しく見るのために、現在超大型のプラズマかスクリーンが欲しいと家内に交渉中、却下され続けて2年以上になる・・・(笑)


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by turtoone | 2005-02-11 10:34 | 映画(あ行)