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暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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A.I. ~My Collection~

A.I. ~My Collection~_b0046687_2265276.jpg冒頭からこんなことをいうのも何だが、この映画作品は、スティーヴン・スピルバーグ監督作品のワースト3にランキングされる。勿論、あくまでも筆者の選ぶワースト3である。序でながらその3作を発表すると、ワースト3位がこの「A.I.」、ワースト2位が「オールウェイズ」、そして、数あるスティーヴン・スピルバーグ作品で輝かしいワースト1位は「フック」である。この選出については異論・反論があると思うが、映画ファン諸兄がスピルバーグのワースト3をお選びになったら、この3作品のどれかは必ずに入るのではと思う。序での序でながら、ワースト4位は「1941」、ワースト5位は「太陽の帝国」である。この辺りになると好きと嫌いの紙一重であると思うが・・・。
おっと、ワーストばかり書いていてスピルバーグに申し訳ないので、彼の作品のマイベストを上げると「シンドラーのリスト」。この辺りまで書くと、大体筆者のスタンスというのが分かって頂けそうだ。そして、大変オカシイ事に、今列記した作品は全て、DVD若しくはビデオをライブラリーしている。要するに、大した発表では無いということだ。

さて、本題の「A.I.」についてであるが、ネタバレしない様に書こうと思うと、殆ど書くことが無い。しかし、この作品は最近になって知ったのだが、キューブリックの企画だったらしく、それなら大変理解が出来るのが可笑しい。HALとA.I.はコンセプト的に多くの共通点をもっているし、「2001年宇宙の旅」の冒頭で猿人が武器を持ったことの悲劇として、コンピュータ支配の未来を予測しているが、人工知能(ARTIFICIAL INTELLIGENCE)で「愛」をプログラミングされた子供ロボットが、不治の病の息子を持った母親の癒しの為に代役を務めるという内容もある意味で機械に支配された人間社会である。設定に関してはとてもスピルバーグっぽいのであるが、展開と結論は大変虚しいものであり、何で映画を140分も見ていた挙句、こんな思いをしなければいけないのかという後悔が残る作品である。

ハーレイ・ジョエル・オスメント君であるが、彼の顔立ちは妙にこの「エーアイ」って響きにピッタリなのが怖い。この作品の中の彼は演技云々をとやかく言うレベル(というか作品と役柄の質)ではないが、「愛」をインプットされた「ロボット」というキャラが良く分かる程、無表情なところが良くもあり、また憎らしかったりする。そういう意味では、作品的には良い演技をしているのかもしれない。

そして、スピルバーグであるが、「ジュラシックパーク・シリーズ」でも一部そういう箇所を感じるのだが、やたらインテリぶって、上から観客を見下げた様なコンセプトが気に入らない。A.I.ってオマエラに分かるかい? 未来はこんなのが居るんだぞ。油断してるとロボットに支配されちまうぞ。警告してやってるんだぞ、だからこの映画見て勉強しろよ。って言っている気がしてならないのは、筆者の被害妄想だろうか?

勿論、スピルバーグは好きな監督である。だからこそ、こういう映画作品は許せない気がしてならない。
すみません・・・ こんなレビューで。


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by turtoone | 2005-02-09 22:57 | 映画(あ行)