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暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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アレキサンダー

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撮影開始前から話題が多く、様々な憶測も飛び交い、作品の内容よりも寧ろ周辺の方が何かと脚光を浴びた「問題作」をついに見ることができた。オリバー・ストーン監督の「歴史劇超大作」といっただけで筆者としては可也期待度が高かったのだが、一方で前述した様に徐々にその全貌が分かって来る段階で、実はこの作品への興味が削がれていったのも事実であった。特に、キャスティングが明らかになったときには、ほとんどの映画ファンと同様、コリン・ファレルと金髪のミス・マッチを払拭できなく、更に、母役がアンジェリーナ・ジョリーと聞いたときも、なんだかしらないが、この映画はハリウッドの問題児を集めて撮影するのかいなと・・・まぁ監督が監督だからそれも仕方ないかと思いながら、公開が近くなる度に少しずつ、気持ちが薄れてしまったのも事実である。

そんな中、筆者の興味をもう一度この作品に戻したのは、先日の「ラジー賞」のノミネートである。ついに来たか、さすがはラジー賞の選考委員は見逃さないなと思ったのも事実だし、しかも、このラジー賞に前述の3人にプラスして、助演男優賞でヴァル・キルマーがノミネートもされている。これはハリウッド問題児四天王全員がノミネート(というか、ノミネートされているということは出演しているということ)という凄い事態が発生したということである。これは、もう、放っておくわけには行かないと、先週公開の作品では、二コールの「ステップフォード・ワイフ」を差し置いての鑑賞となった。

さて作品についてだが、これだけ長い作品なので、焦点を絞って見ることにした。それは、オリバー監督がそもそも少年時代より憧れていて、いつかは必ず映像化したいとコメントしていたアレキサンダーの人間性と内面をどこまで描写できたかについて注目をした。しかし、残念ながら、氏の監督作品としては、「7月4日に生まれて」や「ニクソン」に比べると、残念ながらアレキサンダーが何に葛藤し、何を求めたということに関しては、洞察が足りなかったと思う。確かに、現代に生きる人ではないので、その辺りのギャップは大きいのかもしれないが、例えば、昨年公開した「トロイ」は、「歴史に名を残す」ということをとにかく前面に出していた。アキレウスはそのためには、戦場で如何に武功上げるかで権力の中枢には興味を示さないという人物像に徹底していたが、アレキサンダーは、それも大事だが、結局最終的に求めたものは「故郷」というくだりになってしまった。母の偏愛や、特異な境遇、類い稀なカリスマ性、恵まれたブレーンが、しかし彼自身が求めたものとは正反対の方向にどんどん引っ張られて行く数奇な運命を辿ったというのが、オリバーの解釈の様だ。この結論というのは分からないでも無いが、筆者的には納得が出来なかった。

美術・撮影効果には見るべき物がたくさんある。これは毎度のことながら、歴史大作のお決まりであり、特に、実写が多いのが素晴らしい。又、アレキサンダーが東へ大移動していくに従い、色々な民族が登場し、その音楽・舞踊・建造物・武器・衣装等の文化も紹介されているところは、今までの歴史作品にはないものであり、これはなかなかの「歴史的教材」としても有用なのではないかと感心した。こういう辺りは、オリバー・ストーンという人は転んでも(すみません、勝手に転ばしてしまって・・・)タダでは起きない人だと思った。

この歴史上の偉大な人物「アレキサンダー」は、バズ・ラーマン監督も、レオナルド・ディカプリオを主演に迎え現在、構想中(当初は公開が重なると言われたが・・・)である。そういう意味では、次の「アレキサンダー」で、バズ・ラーマン監督が何を主題に持ってくるのか、その溢れる才能に期待をしたい。


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by turtoone | 2005-02-07 18:16 | 映画(あ行)