暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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b0046687_20493391.jpg第77回アカデミー賞の発表も終わったし、従来のレビュー生活に戻ろうと思う。少し前に宣言したように、(あ行)を取り敢えず書き終えたので、50音順に関係なく書いている。(しかし、原則は50音順であるって、どっちが本当なんだよ・・・) 「ザ・インターネット」ってタイトルなんだけど、原題は"The Net"。この日本語タイトルって、英語的には絶対ありえない。もし言うのなら、「ジ・インターネット」? これってトム・クルーズ主演の、"Jerry Maguire"も同じで「ジ・エージェント」なんじゃないかって。原題が違うからなんともいえないんだが、そんなどうでもいい指摘から入ったりしてみた。

この作品を公開時最初に見たときに、実は、物語より先に先に行ってしまう自分が居たことが不思議でたまらなかった。というか、このストーリーの次も、その次も、そのまた次も自然によんでしまうのである。当時はミステリーとか、推理小説とかを読み漁っていた時代だから、別にミステリー作品でなくても、謎を解いてしまう、一種の病気の様な、凝り性というか、そんなことが多かったのだが、この作品だけはデジャヴでもあるまいし、本当に怖いほど、次々よみが当っていたのである。

しかし、暫くしてその理由が分かった。この映画化の直後に1本のビデオ(まだDVDは無かった)を買った。「ペリカン文書」である。そう、「ザ・インターネット」はこの作品に似ているところが本当に多い作品であった。特に、サンドラ・ブロックが遊園地にネット仲間を呼び出すシーンは、ジュリア・ロバーツのそれと、全く似ている。丁度その辺りの中盤の盛り上がりが、この作品から2年前に見た「ペリカン文書」のストーリーとダブったのだと思う。だが、ジュリアの方には、デンゼル・ワシントンという力強い味方が存在する一方、サンドラ・ブロックにはいないから、どうやってここを乗り切るのだろうという期待感は鑑賞中に高鳴ったことを覚えている。

今見ると、大したことの無い内容であるが、この作品の公開当時は、Windows95が日本でも発売になったばかりの頃で、実は筆者もこの映画鑑賞の後、パソコンを見に行った覚えがある。だから、この作品に描かれている部分は7割くらい理解できて、3割くらいは実感がなかった。ウイルスなんて言葉も公開当時にはピンとこなかった。そういう意味では本当にこの作品に描かれていることが全て理解できて、ネット社会の怖さや、新しいビジネスとそれに連なる犯罪社会の台頭を実感できたのは、この作品がビデオ化され、それをレンタルで鑑賞したときであった。

監督のアーウィン・ウィンクラーは最新作「五線譜のラブレター」が好評の監督である。というか、「ロッキー」シリーズの製作を担当したという言い方をした方が的確かもしれない。ロバート・チャートフとの製作コンビは、1967年の「ダブル・トラブル」から始まり、あの名作「いちご白書をもう一度」、「ニューヨーク、ニューヨーク」、「レイジング・ブル」等次々と名作を輩出した。監督を始めたのは「真実の瞬間」から。推理物、法廷物には定評がある。

この作品も時代を一早くキャッチした、力の入った作品作りが伝わってくる。


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by turtoone | 2005-02-28 22:07 | 映画(さ行)

第77回アカデミー賞発表

b0046687_14544057.jpg映画界の最高峰、そして永遠に語り継がれる栄誉となる、アカデミー賞。その第77回授賞式が先ほど全部門の発表を終了した。

今年はここ数年の中でもかなりの大接戦であった。アカデミー会員の中でも、ノミネートの段階から色々な意見があり、また、この過程にある各映画関連の表彰に関しても、「本命不在」が証明され続けてきた、映画ファンにとっては見ごたえのある発表となった。

筆者も、例年に無く勝手に盛り上がった。筆者にとってはかなり、残念な結果になったものの、全体を見通して感じることは、バランスの良い「割り当て」になったと思う。まずは私情を抜きにして、冷静に主要部門のみを公表する。

作品賞 「ミリオン・ダラー・ベイビー」
監督賞 クリント・イースト・ウッド 「ミリオン・ダラー・ベイビー」
主演男優賞 ジェイミー・フォックス 「Ray/レイ」
主演女優賞 ヒラリー・スワンク 「ミリオン・ダラー・ベイビー」
助演男優賞 モーガン・フリーマン 「ミリオン・ダラー・ベイビー」
助演女優賞 ケイト・ブランシェット 「アビエイター」

b0046687_1502717.jpg獲得部門数は「アビエイター」が5部門だったが、主要部門は「ミリオンダラー・ベイビー」(計4部門獲得)が受賞したというのが、今回の大きな特徴である。

さて、ここからは簡単に筆者評を・・・、とはいっても、殆どの作品を見ていないのでなんともいえないが、まずオスカーらしい幾つかの特色として、「アビエイター」を主要部門から外した点が上げられる。最低、作品賞だけはいけると踏んでいたのが、逃した点に関しては、2つの点が上げらb0046687_1517889.jpgれる。まずは、今回のオスカーで映画ファンの「パッション」、「華氏911」に関連したバッシング騒動が盛んになって来た中で、真っ向からこれを反対したのが、共和党支持のクリント・イースト・ウッドであった。政治に左右されない映画人の祭典は、今回もまた、大きく裏切られた。更には、昨年の「ミスティック・リバー」で逃した穴埋めと、ミラマックスとオスカー会員の癒着が叫ばれた部分を全面否定するために、「アビエイター」と「ネバーランド」は外された。次に、スコセッシとディカブリオはかなり嫌われているらしいのが今回も表面化した。レオは「タイタニック発言」がここ数日映画人の中で話題になるほど(仕掛け人は不明)ほじくりかえらされ、また。スコセッシb0046687_1821332.jpgに関しては、この作品に関しては単なる「名前貸し」というゴシップが直前になって乱れとんだ。勿論、こういう逆風はアビエイターだけでなく、sidewaysに対しても、全米アルコール依存症の近年増加率が発表されたり、「Ray」に関しても、レイ・チャールズの生前ゴシップなどが(何れも、古い記事やネタ、なんでこの国は大統領選もオスカーも毎年こんなことが平然と行われるのだろう)沢山放出された。そんな中で「ミリオンダラー・ベイビー」は追い風が吹かないまでも、クリント・イースト・ウッドの発言は大きかった。

ただ、純粋に映画と政治が全く別個のものとして存在するなんて無理なことだから、ここいう大人気ない発言は自分のブログと言えども止めよう(もう、遅いか?)。

アネット・ベニングも残念だった。それから、モーガン・フリーマンは、既に何度か獲得していなければいけない名演技がたくさんあったので、今回は遅ればせながらおめでとう。また、ジェイミーも、これを期にコメディアンを捨てて欲しくないから、是非、両立させて欲しい。そして、スコセッシ監督は、やはりもう一発「南北戦争」モノで勝負しよう。最後にディカプリオに、貴方はまだ若い。トム・クルーズだってこの賞を取っていない。貴方は他の俳優には無いような、毎年勝負できる良い作品をつくることのできる、仲間やスポンサーに恵まれているのだから、それこそ、毎年勝負して欲しい。

それと、実は、一番嬉しかったのは、脚本賞の「エターナル・サンシャイン」かなぁ。とりあえず、この作品を早く見たいですな。

ということで、奇麗に纏める積もりは無かったが、簡単にアカデミーの感想を書いてみた。


アカデミー賞公式サイト
アカデミー賞主要部門はクリント・イーストウッド

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このブログ内のオスカー特集
第77回アカデミー賞ノミネート!
アカデミー賞企画 【1】 ~昨年を振り返る~
アカデミー賞企画 【2】 ~作品賞と監督賞~
アカデミー賞企画 【3】 ~監督賞と主演男優賞~
アカデミー賞企画 【4】 ~主演男優賞~
アカデミー賞企画 【5】 ~主演女優賞~
アカデミー賞企画 【6】 ~助演男優賞・助演女優賞~
アカデミー賞企画 【7】 ~名スピーチ~
アカデミー賞企画 【最終回】 ~第77回受賞予想~
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by turtoone | 2005-02-28 15:21 | 映画関連
b0046687_177864.jpg一般的にオスカー五冠と言われるのが、「作品賞」、「監督賞」、「主演男優賞」、「主演女優賞」、「脚本賞」である。過去76回の中でこの五冠に輝いたのは、7回(1934)の「或る夜の出来事」、64回(1991)の「羊たちの沈黙」と、この48回(1975)の「カッコーの巣の上で」の3作品しかない。その中でも、あくまでも「オスカー作品」として考えてもっとも相応しい(所謂、ベスト・オブ・オスカー?)のが、この作品であろう。

まずは題材がオスカー好みである。作品賞として選出されるかどうかは別として、オスカーで好まれるのは、「精神異常者」、「アルコール中毒」、「受刑者」、「歴史上の人物」色々あるがその筆頭である。しかも、この作品は舞台が、オレゴン州立精神病院であることが最初から相当ポイントが高かった。また、この年は対抗する相手にも恵まれた。最大のライバルは「狼たちの午後」であった。しかし、よくよく考えると、この作品をきっかけに、主演のジャック・ニコルソンは、オスカーの常連になっていくのに比べ、一方の「狼たちの午後」で受賞を逃した主演のアル・パチーノは、暫く、オスカーから嫌われた。どう考えても俳優の人と成りの「誠実さ」とか、演技の「手法」等から考えても、アル・パチーノの方が正統派であり、コンサバなオスカー好みだと思うのに、ジャックがコレだけ評価されている基点というのが、この1975年のオスカーでの受賞の如何だったのではないかと、邪推してみたりする。

この作品は、ストーリーもさることながら、出演している役者のそれぞれの演技が素晴らしい。まず、ジャックを凌ぐ演技力をみせたのが、この作品が殆どデビュー作に近い、ブラッド・ドゥーリフである。オスカーには助演男優賞でノミネートされていたが、残念ながら受賞を逃した。ジャックが取れなくても、彼は最有力と思われていたのに、オスカー審査員は、多分、彼の「若さ」を危惧したのではないかと思う。彼はこの作品で英国アカデミー賞とGG賞の新人賞の栄誉に輝いたのだが、やはり、オスカーとこれらの賞の違いは相当あるらしく、その後、出演作品は多いものの中々良い役に恵まれなかった。しかし、彼の存在が(少なくとも筆者には・・・)再びクローズアップされることとなったのが、「ロード・オブ・ザ・リング2 二つの塔」のグリマ役である。この役は久しぶりに彼の存在感を大きく示した役柄であった。とにかく、何度見ても、この作品の青年役は素晴らしく、決して大げさでなく、中々このような神懸り的な演技においそれとお目にかかれるものではないということを特筆したい。

また、彼だけでなく、この作品に出ている役柄は、この年のオスカー助演男優賞のノミネート枠5つを、全て埋め尽くしても良いくらいの演技力大合戦である。そして、この作品が「不思議」なのは、観客は皆、この「精神異常者」たちの誰かに感情移入しているということ。そこで生きてくるのが、この病棟の婦長役を憎々しく演じ上げて、見事主演女優賞に輝いた、ルイーズ・フレッチャーである。それを最も理解していたのが本人であり、オスカーの授賞式では、「受賞できたのはみなさんが私のことを憎んでくださったからです。憎まれるって大好き」とスピーチ。さらに彼女は、「両親に感謝します」というスピーチをテレビに向かって手話を交えて行った。彼女の両親は聾唖者であり、彼女の行動は会場を感動と喝采の渦に巻いた。しかしながら、彼女のこれらの行動はすべて、オスカーでよくありがちの「役者の固定観念」に結びついてしまった。事実、ルイーズは、この作品が映画出演3作目。それで「カッコーの婦長役の~」というレッテルをはがすのは難しく、ブラッド・ドゥーリフ同様、その後中々陽の目をみていない。

もうひとり、クリストファー・ロイドもこの作品の「精神異常者役」がきっかけで、その後のこの人の映画界での活躍に関しては、御存知り通りである。それ以外にも、マイケル・ベリーマン、ウィル・サンプル、ダニー・デヴィートと何れもが前述した様に助演男優賞にノミネートされても決して不思議ではない程、この人たちの演技は圧巻である。

監督はミロス・フォアマン。「アマデウス」で2度めのオスカーを受賞している。どちらの作品が好きかと言われるとかなり悩む。できれば返答したくない。「ヘアー」というこれまた素晴らしいミュージカルも手がけている。そして、何れの作品も登場人物のひとりひとりを丁寧に描いている。この作品でも、彼の「丁寧に描く」というコンセプトが役者のひとりひとりの名演技生んだのであろう。彼は、両親をアウシュヴィッツで亡くしているという過去がある。しかし、彼は決して、その方面での作品や、巨匠が陥りがちなユダヤ民族を描いたりということをまだしていない。その過去と関係あるか分からないが、登場人物のひとりひとりを大切にするという観念はどの作品をみても変わりない。監督作品は少ない方であるが、それが納得できる監督でもある。

ベスト・オブ・オスカーと前述したが、だからといってこれが「映画のお手本」では無い。しかし、30年を経た現代でも、決して題材が古さを全く感じさせないところが、この作品で役者ひとりひとりが表現している、人間としてのメッセージなのである。


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by turtoone | 2005-02-27 18:34 | 映画(か行)
b0046687_12201398.jpgアカデミー賞授賞式が間近だが、当方は閑話休題。アカデミー受賞作という「繋がり」としてこのレビューを書く。

というか、正直にこの作品は古さを隠せない点が多い。

まず、映像に関して、南部地区背景の美しさや、冒頭の舞踏会の豪華さやその美術も、公開当時としては芸術的な映像だったかも知れないが、現代に於いては残念ながら、この作品を最初に見たときの「感動」以外には、何も感じない。つまり、直接的な感動は期待できない。

物語に関していえば、この作品は前半と後半で見事に方向転換をしているので。それに関して言えば、悪戯に続編を作る最近の風潮と比べると、多少作品が長くても、それを十分に賄うだけの展開はある。しかし、後半の約120分というのが、主人公であるスカーレットの内面に入り過ぎていて、結構前半から比べるとそれが突飛に来るので、その意外性に観客がついていかれない部分があり、これが勿体無い。当時の映画の作り方として、「前後半を分けて」劇場でも公開していたが、DVDもそれに沿って作成しているから、それに慣れていないと少し戸惑うと思う。(これに関しては面白い話があり、先日珍しく大きな劇場で「アレキサンダー」を見たときに、隣席老夫婦に休憩は途中で入るのか聞かれた。成る程、この映画の世代の方達だと思った) 「タラが嫌いですって!」と妹達を一括するスカーレットの態度は、前半からは想像もつかない始まり方をするからだ。

この作品は、筆者にとっては「ヴィヴィアン・マジック」以外の何物でも無い。ヴィヴィアン・リーという女優は世界の映画ファンにとってもそうであるように、筆者にとっても別格の女優である。要するに、時を経て、またDVDという限られた空間での映像で鑑賞すると、ヴィヴィアン・マジックも少し薄れ、同時にそれ以外の物も魔法が解けているから、ごく普通にしか見れないのが残念だった。特に、アシュレイ役のレスリー・ハワードに関しては、なんでこんな男にスカーレットの様な女性が惚れるのだろうという違和感を払拭できない。

一方でこの作品を改め見て発見したのが、メラニーという役柄である。彼女の役柄はスカーレットの惚れているアシュレイの奥方なのだが、スカーレットの表向きの優雅さに比べて女性としての真の強さを表現している。当時の南部はこういう女性が支えたのだと思うと、この映画作品の本質は、スカーレットの恋ではなく、この二人の女性を対比させて描くことによってのアメリカの行く末を模索しているものだという主題が浮かびあがってくるのである。

初めて、この作品を見たときには、このことに全く気がつかなかつた。これも「ヴィヴィアン・マジック」だったのだと思う。

そこで、是非、提案がある。「風と共に去りぬ」を新しく作りなおそうという提案である。

筆者の案は、監督にこの時代のアメリカを描かせたら右出るものがいないマーチン・スコセッシであるが、それ以外はまだ未定。というか、正直良く分からない。女優ではニコールがダントツなのだが、前半のスカーレットを年齢的に出来るかどうか。また、レッド・バトラーに匹敵する男優も、今は全く思い浮かばない。ジョージ・クルーにーとかでは軽すぎる。アシュレイは、美しいだけということで選んで良いと思う。そして、メラニー。ジョデイ・フォスターが最適なのだが、これも年齢的に・・・。或いは、作品のコンセプトを全くかえるために、いっそ、ミュージカルにしたらどうだろうか?

是非、是非、映画ファン諸兄にも、このキャスティングで良い知恵、良い提案を頂きたい。


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by turtoone | 2005-02-27 13:05 | 映画(か行)
b0046687_17594084.jpg大統領など権力の中枢にあった人は、在任を終えると「回顧録」を書いている。アメリカの大統領も歴代、皆執筆をしているが、最近余り面白いと思った物はない。クリントン前大統領の回顧録は昨年6月に発売され、アメリカでは大変な人気、ウェブでも盛り上がっている様だが、残念ながら筆者は、日本語訳版が発売になったのか否かも良く知らない。事実、以前面白かったのは、「アイゼンハワー回顧録」、「カーター回顧録」等、やはりアメリカが激動の時代にあった大統領の執筆物である。そういう意味では、アメリカ大統領ではないが、イギリスの女性首相「サッチャー回顧録」は大変面白かった。第二次世界大戦後に書かれた、世界の政治家の書物の中では最も読み応えがあった物だったと記憶している。

この「フォッグ・オブ・ウォー」という作品を見ていて思ったのは、これからの政治家の回顧録は、この作品の様に映像化していくのもありではないかということだ。確かに権力の象徴だった人たちの記憶の映像化には、様々な障害が付きまとうのかも知れないが、このドキュメント作品の主役である、ロバート・マクナマラの生涯を映像で追った「回顧」は、大変価値のある歴史的証言であり、同時に、新たな「映像作品の可能性」を大いに引き出した作品である。決して技術的に新しいことは何もないが、高い企画力をもって新しい世界を開いたという意味では絶賛したい。

脚本も良い。「マクナマラからの10の教訓」という主題をしっかり持っていて、観客にそれを提示することにより、90分のドキュメントという、人によっては退屈を呼ぶ処をしっかり押さえてある。単なるドキュメントだけでなく、これを映画として扱おうとした趣旨もはっきりしている。これだけの内容の質と量は、もしテレビをメディアとして使ったら、欲張りなあの世界は、10回シリーズか何かでトータル的には散漫なもので終わってしまったであろう。映画をその発表媒体として使った発想が結果的に正解であった。

更に、単なる「歴史的証言」では無く、彼自身の21世紀への願いや祈りがこもっているところがいかにも映画作品らしい作りである。思えば、(それ以前にもあったが・・・)マイケル・ムーアの「ボウリング・フォー・コロンバイン」以来、それまでは映画というチャネルでは難しいとされていたドキュメンタリーという分野の作品がたくさん出てきているが、どれも、日本で公開されているものはアメリカでの興行成績が良いものばかりなので、今のところは、テレビとは違った論点を持ち、さらに凝縮されながらも、作品の中に起伏を持たせていて、どれも興味深いものに仕上がっている。ひとつ、残念だったのは、「10の教訓」を優先したために時代が前後してしまったことが、彼の生きた時代を長尺とした歴史事実を理解していない人間には、少し分かりづらかったのではないかと考えた。

第二次世界大戦後に、どのようにアメリカが世界一になって来たかを理解するには、大変分かり易い参考書である。この時代に興味のある方はご覧あれ。


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by turtoone | 2005-02-26 18:50 | 映画(は行)
b0046687_2320747.jpgトム・クルーズ主演のスピルバーグ監督作品「宇宙戦争」(なんでこんな日本語タイトルをわざわざつけるのだろうか?原題通り"War of the World"の方が断然良いと思うのだが・・・)の日本公開が6月29日に決まったらしい。ということは、スターウォーズの完結編が7月9日だから、真っ向勝負を挑むつもりらしい。今回はスピルバーグに珍しく、宇宙人が地球を襲ってくるらしいのだが、実は、この「アイ,ロボット」という作品も、もっと凄い勢いでロボットが人間を襲って、もしかしたら絶滅とかさせてしまうのかと思っていたが、案外そうでもなかったので拍子抜けをした作品であった。

勿論、自称平和主義の筆者としては、余り、人間を襲ったり、絶滅させてしまうという内容はたいへん思わしく無いと思うのだか、(失敬、「人間」という熟語にはこの際御幣があるから、「地球」という言葉に替えよう)どうもこの手の作品というのは後を絶たないのが現状だ。

そこへいくと表題の作品は、拍子抜けした一方で、(というか、映画作品をたくさんご覧になる方々なら、最初の30分ほどでどういう展開になるかわかるじゃない。だから、この映画も同様、最初に主役のロボットが出てきて暫くして、ああコイツはそんなに悪いことしないなって・・・)物語よりも色々なものが見れたので、実は、それなりに楽しんだ作品だった。

まず、設定である2035年のシカゴの町並みって古いもの(第二次世界大戦以前)と、最新の文化が妙にコラボって、なかなか素敵な風景だった。それから、ウィル・スミス演じる主役の刑事が足代わりにしているのが、2035年型のドイツ社アウディ。おおっ!アウディって後、30年するとこんな形になるんだって、中々楽しませてもらった。それ以外の近未来美術はどれもリアリティが高く興味深い。

それから物語がどうなるのかなんて、途中から「とうでもいいや」って思えるところが凄かった。兎に角、主役級のサニーというロボットのこの作品における「所在」がある時点から明確になるのだが、実は、一番気になっていたのは、このロボット界の重鎮みたいなサニーのスタンスなので、それが結構早々とはっきりさせられる。筆者のように「ストーリーはどうでも良い」と思ってそれ以外の部分を楽しめるのも事実だし、「いや、待てよ。これは最後にドンデン返しを食らうのかなぁ」と自分の推理に自信をもてなくなると、妙に作品世界に飛び込んで、結果ラストシーンの意味も分からなくなってしまう。だからこういう映画は、余り考えないほうが良い。スクリーンの中に何が隠されているのとか、新しい技術はなんなのか?とか、そんなことを色々探している方が(大丈夫。別にそんな難問でもない映画作品ですから)この作品は色々なことが考えられて良い。

ウィル・スミスって、「エネミー・オブ・アメリカ」でも書いたが、ああいう役柄の方が良い。というか、根っから「刑事」の役が填まる。この作品も刑事の役なので、それなりにちょっと陰も過去もあって良かった。この人は「アリ」がコケたから(演技は良かったが、題材と物語に難ありだった)もうああいう人間を描く映画の主役というのは、当分回って来ないだろうけれど、もっとそういうじっくりと腰を据えて見られるような内容の作品に出て欲しい。但し、器用なのだね、この俳優は器用すぎてしまうのだと思う。「インディペンデンス・デイ」の時からそうだったので、仕方が無いよなぁ。

それよりもブリジット・モイナハン。「リクルート」の役といい、今回の役といい、いよいよ「填まり型」が出てきている様だ。彼女、女優の前はモデルとして大成功をしている。今後にも注目したいと思う。

しかし、今は「asimoくん」程度のロボットなのに、30年後には、あんなロボットが街中をうようよ徘徊していたら、如何に「ロボット三原則」があったとしても、嫌だなぁ・・・


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by turtoone | 2005-02-25 23:55 | 映画(あ行)
b0046687_2023996.jpgいよいよ、この独断と偏見に満ちたオスカー特集企画も今回が最終回である。やはり、最後なので筆者の「大予想」を公表させて頂きたい。

とはいうものの、予想といっても筆者は日本在住で、オスカーにノミネートされた作品は、正直言って「ネバーランド」と「Ray/レイ」しか見ていない。この2作品で筆者が評価するのなら、以前にもレビューを書いているように、圧倒的に「ネバーランド」である。「レイ」は前評判の割には大コケだ。だから予想といっても大変無責任且つ、個人の好みが優先されるが、主要6部門についてのみ触れたい。そして、以下の記号はこういうことである。

☆ 筆者の願いも加わった予想
★ しかし、実は、これが取るのではないかと思ってみたりする作品と人間
〇 在米友人達の投票(実際に作品を見ている在米友人8名の協力による投票)

では、始めさせて頂く。

【助演女優賞】
☆ ケイト・ブランシェット
★ ローラ・リニー
〇 ヴァージニア・マドセン
いきなり、評価が割れてしまった。筆者は、彼女がキャサリン・ヘップバーンを演じたというだけで選出している。何しろ、オスカー最多受賞のキャサリンのご威光はスゴイぞ。

【助演男優賞】
☆ ジェイミー・フォックス
★ トーマス・ヘイデン・チャーチ
〇 トーマス・ヘイデン・チャーチ
ここへ来て、トーマスの評価が可也上がっているらしい。在米組は万票だった。モーガン・フリーマンという声もあるが、どうも作品的に弱いらしい。筆者はある願いを込めて、こっちをジェイミーにした。というか、コラテラルの演技は良かったから・・・

【主演女優賞】
☆ アネット・ベニング
★ ヒラリー・スワンク
〇 ヒラリー・スワンク
因縁の対決再び。しかも、GG賞でも、ドラマとコメディ部門で分け合っている。しかし、前回も「アメリカン・ビューティー」でアネットを押した筆者としては、今回も彼女。

【主演男優賞】
☆ レオナルド・ディカプリオ
★ ジャイミー・フォックス
〇 クリント・イースト・ウッド
ここも割れた。筆者の希望はしつこいからカット。ジェイミーの評価は現在では真っ二つ。在米組の評価もこの三人(4-2-2票)で割れている。レオ様は「必死の演技」という評価が多い。ジェイミーも「単なる物まね」という意見があった。バランスの良さはイースト・ウッドらしい。でも筆者は(カットしたんだろう??)ジェイミーを助演にまわしてまでもここはレオさま。

【監督賞】
☆ マーチン・スコセッシ
★ クリント・イースト・ウッド
〇 クリント・イースト・ウッド
事実上の一騎打ち。しかし、最近になって「アビエイターはレオらしい作品だが、スコセッシらしさを全く感じない」という意見が大勢を占めている様だ。確かに言えるが、この年代のアメリカを描かしたらスコセッシの右に出るものは今いない。「シャーク・テイル」にも出たんだし、頼むよ~。

【作品賞】
☆ 「アビエイター」
★ 「アビエイター」
〇 「サイドウェイズ」
そして、最後の作品賞はやはり「アビエイター」。理由は色々あり、今回のノミネート作品は全て「人間ドラマ」であり、実在の人物を取り上げたのは3作品。その中からオスカー好みであるスケール大きさからいけばこの作品。(今回はユダヤ系がないので)。又、賞レースに強いミラ・マックス作品ということ。更に「ネバーランド」は同じミラ・マックスでも今回は「アビエイター」に力が入っているので不利ということ。在米組の「サイド・ウェイズ」の評価も高く5票。残りは全部「アビエイター」だった。

【総括】
ということで、筆者が昨年11月からコソコソ・ヒソヒソこのブログでやってきた、「アビエイターにオスカー三冠を」キャンペーンもこれで最後である。筆者もやるだけのことはやった(一体全体、なにをやったんだか・・・?) 後はオスカーの女神に全てを託して。

しかし、思った以上に「アビエイター」はいいところまで来ている様だ。「ギャング・オブ・ニューヨーク」よりも手応えを感じる。レオ様の来日がキャンセルされたのは残念だが、ホント、ここまで来たんだからオスカーを獲得して欲しい。


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by turtoone | 2005-02-24 20:27 | 映画関連
b0046687_23425457.jpgオスカーは映画関係者にとって一生に一度、受賞できるかできないかの「大事件」でもある。過去にも、巨匠、名優と謳われながらオスカーを逃した人は数多い。そして、そのスピーチも色々なものがたくさんある。今回は、筆者が印象に残り、かつ、大好きな過去の名スピーチをご紹介する。


第10位 「一晩でふたりか。神は素晴らしい! 神は偉大だ」
2001年のデンゼルワシントン。この年、ハル・ベリーが黒人初の主演女優賞を取り、やたらと長いスピーチをして話題になったが、筆者はこちらの方が好き。

第9位 「ノミネート記録はこれでストップしてしまった」
1992年のアル・パチーノ。オスカーに敬遠され続けた当代きっての名優が、「セント・オブ・ウーマン」で7回めのノミネートでやっと受賞。

第8位 「アカデミーにも精神異常者が多いらしい」
1975年、「カッコーの巣の上で」で主演男優賞をとったジャック・ニコルソン。この後、ニコルソンはエージェントにも「10年前俺に演技はからっきし向かないと忠告してくれたから、今がある」と感謝のスピーチを捧げた。

第7位 「今夜のことは一生忘れない。僕が通った学校の同級生もそれは同じだと思う」
1990年、ケビン・コスナー。いつもながら、〇〇に感謝という人の名前が羅列されるスピーチは多いが、彼は一言で言い放った、見事。

第6位 「他の候補者たちと並んでいると自分は浮いている気がした。まるで、PTAの会合に出たザ・ザ・ガボールみたいだ」
1959年のチャールストン・ヘストン。ザ・ザ・ガボールとはセレブの元祖の異名をとる美人女優のこと。

第5位 「世界は俺のものだ」
1997年ジェームス・キャメロン。御存知「タイタニック」の有名な台詞をもじった。

第4位 「あらいい男じゃない!」
1968年のバーブラ・ストライサイドがオスカー像を手にして言った言葉。

第3位 「こんなことなら40年前にアイパッチをつけておくんだったな」
1969年のジョン・ウェイン。彼もまた、何度もノミネートされながら受賞できなかった。60歳を過ぎて片目の保安官役を演じた「勇気ある追跡」の演技に対して。

第2位 「モーツァルトに受賞資格がなくてラッキーだったよ」
1984年、「インドへの道」で音楽賞を受賞したモーリス・ジャール。この年は「アマデウス」が8部門を制した年であった。

第1位 「これをいただくだけのことはやったつもりよ!」
1983年のシャーリー・マクレーン。彼女も何度もノミネート。しかも大本命だった時の過去2回も受賞できず、この年も、同じ「愛と追憶の日々」で共演のデブラ・ウィンガーも同じ主演女優賞にノミネート。作品賞が大本命だっただけに、また、シャーリーでなく、デブラに行ってしまうなど色々な憶測の流れた授賞式だった。それら、全てのことを総括して一言で済ませたのは素晴らしい。流石に知性溢れる大女優である。

他にも素晴らしいスピーチは沢山あり、また逆に顰蹙をかったスピーチもあるが、筆者の独断と偏見は以上である。

最後に、1986年にオスカーの前座を務めた、ポール・ホーガン(「クロコダイル・ダンディー」)はこういって客を笑わせた。
「受賞者はスピーチに対して、3つのGを大切にしてください。Gracious(上品に)、Gratitude(感謝)、そしてGet off(早く去れ!)だ」

今年はどんな名スピーチが生まれるかも楽しみのひとつである。


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by turtoone | 2005-02-22 23:53 | 映画関連
b0046687_22484321.jpg今頃になってこの作品のレビューを書くというのも、何だかかなり時期はずれな気がする。旬が終わった白菜みたいで、味も素っ気もないかもしれないが、50音の法則だったので仕方無い。ご勘弁を・・・。

公開は2002年だったが、実はこの作品は余り公開時は印象に残っていない。というか、作品のプロモーションで、ジョージ・クルーニーが来日して、ブラピと衛星2元放送かなんかをやっていたのが凄いなって印象があって、それでシアターへ言ったのだが、マット・デイモンが仲間になるくらいになるまでは結構面白かったのだが、その後は殆ど覚えていない。プロモーションが良かったので作品のトリック、特に、コンピュータ技術的な解読とか、そういう部分に期待しすぎたのだが、作品プロモほどではなかった。つまり看板に偽りありってこと? 兎に角、途中は余り覚えていない作品だった。

しかし、当時としてはかなり早いタイミングでDVD化され、また、当時の新作としては大変お買得の価格で発売されたために、すぐDVDを購入して再度鑑賞したら、いやいやなんとも、結構楽しい映画ではないですか、と、思ったのである。特に、この作品では、アンディ・ガルシアが良かった。彼、真面目に演技しているのかどうか、たまに分からなくなるときがある、つかみ所のない俳優だ。「ゴッドファーザーPt.3」(「アンタッチャブル」の時、ゴッド・ファーザーの次回作が映画化されたら、絶対、この俳優は重要な役にキャスティングされると、殆どの映画ファンがそう思ったよね~?)のような(というか本質はこっちなんだろうけれど・・・)役から、新しいところでは「ツイステッド」の様な少しコミカルな部分まで、しかし、演技はコミカルで
ないのに、キャラのどこかにそういう部分があるのだろうか? この作品でも、オーシャンたちに金庫を破られ、殆ど空になったところを眺めて、何か考えている演技があるが、あのシーンは、正直、憎めない。また、盗まれるのは売り上げ金だけで無く、愛する女性も盗まれてしまうというオチが最初から分かっているのだが、何故か、「敵役」なのに、同情してしまったり、気の毒に思ってしまう。そういう意味では結構、万人に愛されるタイプなのかもしれない。

それと、ブラピである。この作品ではいつも何か「口にしている」という印象がある。前にも書いたかもしれないが、あの演技は、「ジョー・ブラック~」の名残りであろう。だが、ブラピだからああいう細かい演技も気になるのであるし、もしかしたら、わざとやっているのかもしれない、「死神」のギャグをこの作品に密かに持ち込んだのでは無いかとウラ読みしてしまうほどである。しかし、そういう出演者しか分からないショート、ショートが沢山あるところがこの作品の本当の面白さであろう。見た目や、ストーリーの規模とキャスティングの大仕掛けばかり前面に出されるが、実はそういう作品であり、「オーシャンズ12」では、どちらかというとこの部分がと踏襲されていた。

そういう意味では、何度見ても、新しい発見のある「飽きない」作品である。


このブログ内の「オーシャンズ12」レビュー

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by turtoone | 2005-02-21 23:27 | 映画(あ行)
b0046687_17383948.jpgこのプログで「My Collection」の部分は、始めてからずっと50音で作品を追ってきたが、基本的にはそのスタンスは崩さないが、例えば続編が映画化されたりというタイミングでは、多少その順番を崩そうと思う。序でながら、インデックスも近々、シネマもDVDも併せて、映画の50音別にしようと思う。その方が多くのブロガーの方々がされているように検索し易いし、最近では自分でも探すのが面倒になった来たので・・・。

さて、この「プリティ・プレンセス」という作品でとにかく驚いたのは、ジュリー・アンドリュースが出演しているということ。それも女王の役で貫禄ある彼女にピッタリの役柄である。しかもそれだけでなく、彼女は歳を取っても映画の台詞の中にある、「清潔さ」が失われず、女優としての誇りをしっかりと持ち続けている人だということ。恐らく、彼女が17歳の時にこの作品の構想゛かあったら、間違いなくヒロインはオードリーか、ジュリー・アンドリュースだったと思う。色々な意味で「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリーと、役柄やヒロインの性格はまつたく違うが、不思議と印象がダブル作品である。

ヒロインのアン・ハサウェイはオーディションで選ばれた。髪の毛と歯並びで決めたと言われているが、瞳が印象的で口が大きく(というか、顔がチョー小さい)正統的美人俳優だ。最近は、ナタリー・ポートマン、キーラ・ナイトリーという様な「正統的美人女優」というのがまた増えて来たが、彼女は今後その筆頭になっていく可能性の高い女優だということを強く感じる。
また、彼女は「ドラマとコメディ」の両方の役を一度にできる女優としても選出されたという。事実、作品がクランクインしてから数日は、エキストラでさえアンのことを、「彼女だったらまだ自分の方がプリンセス役に相応しい」といわれていたらしい。しかし、その翌日、髪を整え、すっかり変身した彼女が撮影現場に現れたとき、だれも彼女だと思わなかったらしい。それを見て、ゲイリー・マーシャル監督はこの作品の成功を確信したという。作品の中にある映像は実話だったのである。

それにしても、この作品は贅沢だ。ジュリー・アンドリュースのほかにも、ゲイリー・マーシャル監督の映画には欠かせないヘクター・エリゾンド、「ウェルカム・ドールハウス」のヘザー・マタラッツォ、「シンドラーのリスト」、「ディスクロージャー」のキャロライン・グッドオール、個性的な役の似合うマンディ・ムーア等、アン・ハサウェイのワキがしっかり固まっている。更にはホイットニー・ヒューストンも製作に加わり、細部に係わっている。ゲイリー・マーシャル監督というと「プリティ~」シリーズがすつかり定着したようだ。筆者的には、「プリティ・リーグ」が一番好きであるが、この監督に関しては、いつか書きたいと思う。

プリンセスの国、ジェノヴィアという国は(勿論架空)フランスとスペインの境にある小さな国で、洋ナシが名産、国民は皆チーズ好きだという。続編の「プリティ・プリンセス2」はこの国が舞台である。公開が楽しみだ。


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by turtoone | 2005-02-20 19:00 | 映画(は行)