暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


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カテゴリ:文学・歴史( 5 )

NHK大河「義経」始動

b0046687_2223323.jpg今年の大河ドラマ「義経」第一回が1月9日に放送された。主役は昨年に続き、今年も主役をジャニーズから大抜擢された滝沢秀明。一昨年の「武蔵」でも、準主役の佐々木小次郎が、松岡昌宏だったから、三年連続重要なポジションを押さえている。本当に大河は「ジャニーズ好き」である。

第一回は拡大60分。ここ数年このパターンであるが、今年は一の谷の合戦、世に言う「ひよどり越え」のシーンから始まった。ここからフラッシュ・バックさせる手法は昨年の「新選組!」と同じであるが、ひとつ大きな点が違うのは、今年は平治の乱までバックしてしまった。勿論、ここから話を始めないと、源氏の血筋が点々と各地へ散っていく過程や、なぜ、頼朝と義経に確執が生じるのかが説明しにくくなるから仕方ないのだが、だったら、見方によっては滝沢君を出すだけのためのような冒頭シーンや、無理のあるこじつけ的なナレーションもやめるべきである。その点では昨年の始まり方とは可也意味が違ってくる。いきなり拍子抜けさせられた感がぬぐえない。

キャスティングにも不満が多い。第一回だけで言えば、渡哲也はなんなのだ? 最近、良く大河にも出るようだが、随分前に竹中直人主役の「秀吉」で織田信長役をやったが、あの時と何も工夫がない。とても清盛とは思えないのが残念だ。大河では30年以上も前になるが、「新平家物語」の仲代達矢の「清盛」は良かった。それから、才人といわれた(近年は異説もあるが・・・)重盛も物足りない。後の平家の衰退は、重盛の早逝から始まったといわれるほどの人物であるから、勝又政信が悪いとは言わない(器用な俳優だと思う)がインパクトが弱い。その他、時子も、宗盛もどうかと・・・、それらしいのは平家でいえば、知盛の阿部寛くらいかなと、少し知盛にしては良い男過ぎるが・・・。阿部寛は大河でも実績があるから、重盛でも良かったと思う。

一方、源氏方のキャスティングは中々である。弁慶をマツケン、頼朝を中井喜一と、大河の「カオ」というべく主役級を白旗側に配したのは、やはりこのドラマは「義経」であり源氏に正義を持って来るという意図がはっきりとしている。

もうひとつ、今回は義経の兄・源範頼をきちんと描こうとしているようで、石原良純がキャスティングされている。平氏を滅亡させた功績は義経と同等かそれ以上の功績のある人物だが、史実と違い、どうも物語的には影の薄い人物で、余り時代物には登場しなかった。そういう意味では今回はこの人物の描かれ方にも興味を持ってみていたい。

昨年に続き今年一年、日曜20時が楽しみである。

NHK「義経」公式サイト

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by turtoone | 2005-01-10 23:03 | 文学・歴史
b0046687_13153839.jpgNHK新春特別番組・古代史ドラマスペシャル「大化の改新」を見た。以前大河ドラマで「太平記」を放送したときにも感じたが、こういう「天皇絡み」の歴史上の出来事をドラマ化できるようになったというのも、筆者が子供の時分には(というか、昭和時代には)普通では考えられないことであった。何年か前にも「聖徳太子」をドラマにした記憶がある。(内容は覚えていない。多分、鮮烈でなかったのだろう。)

今回は、中臣鎌足を中心に描いた。岡田准一クンの演技は中々だった。というか、彼は時代物をやるには「いいカオ」をしている。髭を生やしたところなんかは、真田広之にも似ていて格好良かった。戦国時代の知将役、或いは武将、例えば明智光秀クラスなどは演じられると思う。信長でも良いかもしれない。

物語は、二部構成で、第一部では後の権力者、蘇我入鹿との深い友情が描かれる。歴史小説というのは、史実以外に関しては、すべて「憶測」と「フィクション」が使い放題なのだが、近年、良く「敵と味方」が幼少の時代は共に学んだという構成が大変多い。今週末から始まる、今年の大河ドラマ「義経」も、幼少時代、義経と、平知盛はおさななじみという描き方をするらしい。勿論、こういう史実が残っている(かどうか知らないが・・・)とは思えず、可也、無理のある設定だ。

「大化の改新」の場合、この設定が後々に展開を必要以上に鈍くしてしまっている。この二人のあいだに、与志古(よしこ)という娘も加わり、この関係がドラマの後半を大変つまらない物にしてしまっている。

又、そもそもこの「大化の改新」の首謀者は中大兄皇子とされていたが、近年の研究では軽皇子という説が強い。なぜなら、このクーデターで一番得をしているのは、この直後に皇位(孝徳天皇)に就いたこの軽皇子、その人だからである。筆者もこの説を支持している。
今回のドラマも、もっと軽皇子にスポットを当てるか、又は、折角全編に渡り「聖徳太子」の偉大さを基調にしているのなら、もっとその子息、山背大兄皇子の葛藤と入鹿、鎌足との関係や心情にメスを入れて欲しかった。折角ベースに良い素材を敷いたのに、この点が残念だった。
しかし、試みとしては面白く、こういうフレキシブルなコンセプトで古代史を探訪してみるのは良いと考える。所詮「記紀」という伝説の世界なのだから。

次は、順番でいうと「壬申の乱」なのだろうか? しかし、これぞ「アンタッチャプル」な世界には、それ相応の「全編大創作」という大冒険が不可欠だと考えるが・・・。


NHKの公式サイト
「大化の改新」について


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by turtoone | 2005-01-05 13:59 | 文学・歴史
正月特番の予定を見ていたら、気になることがひとつあった。テレビ東京系列が例年1月2日にb0046687_2164144.jpg放映している新春ワイド時代劇「国盗り物語」である。この正月特番は、例年10時間を通して放映する、最近では正月特番でも常連となってきたが、筆者が問いたいのは、この局の時代物に対する考え方と、この作品を選んだことである。

原作は御存知、司馬遼太郎先生の作品であり、大河ドラマでも1973年に一年を通して番組化された。主人公は斎藤道三と織田信長である。この時は高橋英樹演ずる信長が「みつひでぇ~」と目の下だけヒクヒク動かす演技が話題になった。

ここで気になったのが「濃姫」である。今回は菊川怜が演じるらしいが、これについて一言だけ言っておきたい。そもそも濃姫とは名前でなく、斎藤道三の娘として美濃から来た姫君なので、呼称としてだけで(それも後世で当時はそう呼ばれていた確証は低い)正式名は帰蝶。そして、従来時代劇では、信長と帰蝶は鴛鴦夫婦と言われた時代もあったが、最近の研究では、実際のいつも信長の傍らに居たのは側室の生駒(吉乃、しの とも呼ばれる)という女性であることがわかってきた。

又、濃姫は本能寺の変で一緒に死んだことになっているものが従来多かったが、そういう史実も、一緒に本能寺で死んだ女性もいない。時代小説でいえば、この「国盗り物語」も、山岡荘八の「織田信長」も、濃姫本能寺の変死亡説を取っている。

しかし、これらの小説が書かれた時代には、まだ帰蝶の歴史的研究が不足されていたことにあり、その後、帰蝶に関する論文等が出され、その後に書かれた信長関連の時代小説には、信長・濃姫鴛鴦夫婦説は消えている。NHK大河でも、1992年の「信長」、1996年の「秀吉」はすべて、この説で書き直されている。

筆者が言いたいのは、テレビ東京では、今回も、又何年か前に放映した新春スペシャル、山岡荘八の「織田信長」でも、濃姫本能寺死亡説を取ることである。歴史という学問はも一般には余りしられていないが、次々と新しい学説が発表される。一方で時代小説も立派な文学である。だからこそ、NHKでは、このところ「原作」と「脚本」を切り離す手法から「脚本重視」の考えをしているが、これは、歴史に忠実に、且つ、原作の再現を目指している点にある。

今回のテレビ東京のスペシャルは開局40周年記念番組でもあるらしい。細かいことかもしれないが、興ざめしてしまうような展開は避けて欲しい、それがプロの番組作りだと思うのだが・・・。



テレビ東京正月特番のサイト
帰蝶に関する研究のサイト

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by turtoone | 2004-12-15 22:44 | 文学・歴史
来ましたね、久々に歴史ネタ、行ってみよう。

b0046687_22542243.jpg今回の出土に関しては考古学の分野なので、違う観点から。

聖徳太子について、彼のオリジナルな歴史的偉業というのは、「摂政」である。確かに色々な政策を次から次へと短期間にやっているが、例えば、冠位十二階にしても、憲法十七条にしても、これらのオリジナルはすべて大陸にあり、たまたま半島から渡来してきた優秀な彼のブレーンたちが提案したに過ぎない。
しかしこの「摂政」だけは、この時代まで世界に例をみない。一見、似て非なる物は多く、つまりは摂政というのは、例えば、幼い皇帝を私物化して権力を持っているというのとは本質的に違う。きちんと政治として機能しているが、一方で実は役職も何もない。
後世、権勢を奮った藤原道長という人は、藤原氏内部の後継者争いで「仮の関白」とされた。藤原摂関政治の絶頂期を作り上げた道長であったが、実は、何の役職にも就いていなかったというオチもある。

日本の歴史は、この聖徳太子の「摂政」という考え方が、後々の世まで、具体的に言えば、徳川慶喜の「大政奉還」まで、常に政権という物を掌握するために必要な素材となった。

勿論、このことだけでなく、現在と形が全く違うとは言え、「仏教」を精神的な視点から日本人の民俗として捉えたのは彼が始めてであり、日本国の創始者といっても過言ではない。

最近の小学校の教科書にはこの「聖徳太子」のことが載っていない。10000円札の顔も、福沢先生に譲って久しい。日本の歴史上、類い稀な逸材のことをこういうトピックスを機会に是非学んで欲しい。

最古、法隆寺で寺院壁画の破片出土

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by turtoone | 2004-12-02 23:16 | 文学・歴史

ストウ・・・

結構、久しぶりに赤坂に来た。

実は、b0046687_0295531.jpg東京メトロ「赤坂見附」駅の地下道が新設され、地上への出口が色々増えて、便利になったことも知らなかった。
それで、出てきたのが、丁度交差点の交番の真横。
でもって、ここからバーンと正面に見えるのがホテルニューオータニの新館。

だったのだが・・・

手前に高層ビルが出来てしまったのだ。

それで解せたのが、前クールのドラマ「人間の証明」の「ストウハ」。
なんで、あんなお台場の観覧車なんだろうって思っていたら、原作により近いこのニューオータニって、今現在のこの情況では「ストローハット」にはなりませんわな。

「ストウ・・・」って感じになっちゃうんですね。
久々に、赤坂に来て、僕の麦わら帽子は何処へ行ったのかって、私はなんの証明ができたのだろうか?
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by turtoone | 2004-10-28 00:44 | 文学・歴史