暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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カテゴリ:映画(た行)( 42 )

b0046687_1046134.jpg筆者の映画採点によると、この作品は特Aというランキングに入る。このブログで紹介する特A級の作品は、「アマデウス」に次いで2作品目。但し総得点は本作品の方が高い。マイベスト3か、ベスト5には必ず入る採点だと思う。確かに1990年のオスカー作品賞、監督賞をはじめとして7部門を獲得しているが、それ以上に筆者の好きなパターンに見事に填まったという事が高得点になった理由である。筆者の映画採点は1979年よりはじめたが、鑑賞した作品すべてを対象にしており、勿論、ビデオやDVDで再度鑑賞したときにも更新しているが、殆ど点数は変わらない。また、採点は極めて客観的に点数をつけているので、筆者の好きイコール高得点にはなりにくいが、やはり特A(95/100点以上)になると、プラスアルファの1~2点は感情的な物が入るのだと思う。昨年公開の映画で、最高点は以前にも発表した様に「パッション」の93点。95点以上というのは、「グラディエイター」以降、今年もまだ出ていない。いずれは当ブログでこれらの作品のレビューも順次書く予定であるので、その高い原因というのが、自己探求されてくると思う。自分で書いているのに自分で楽しみだ。

ところで、渡辺淳一の直木賞受賞作に「光と影」という名作がある。後の日本国首相になった寺内正義と、戦争中偶然にも同じ病院で同じ負傷により運び込まれた陸軍大尉の二人が、片方は腕を切り落とされ、寺内はそのまま落とされなかった処置をされたことが、将来の二人の運命を大きく隔てたという感動の名著だ。(余談であるが、渡辺淳一というと、どうも「失楽園」以降、エロイズム作家の様に思われ勝ちだが、正直最近の純愛ブームになっている作品に比べたら、ずっと文学的価値が高いので、是非、10代の人などに読んで頂きたいと思うのだが・・・) 冒頭部分はまずこの作品を連想させるシーンから始まる。そして、脚を切り落とされるくらいならと敵陣に捨て身で一騎果敢に攻め込んで大勝利の引き金となり、南北戦争の英雄となった男が勤務地を選ぶ権利を与えられ、フロンティアと呼ばれていた当時の最西部、サウスダコタのセッジウィック砦に赴任したところから物語が始まる。

人間の「光と影」、南北戦争、インディアンという筆者の大好きな要素が折り重なったという事もあるが、それにもましてこの作品は、今までアメリカ人にあった「偏見」を払拭する意味で、初めてインディアンの側から「南北戦争」に代表される、白人の支配権拡大というプロセスに触れた。ある意味でアメリカ的アンタッチャブルな領域でもあった。しかし、その重たいテーマを敢えて重たく見せなかったのが、画面一杯に映し出されたアメリカの大自然である。特に、バッファローの群れと、大平原の日の出・日の入り、四季を満遍なく映し出した光景は絶句。その大自然をバックに、インディアンとの交流の過程、その生活への興味を順を追って紹介し、極めつけは一頭のオオカミとの交流と、元白人でインディアンに育てられた女性との恋愛。様々なテーマが錯綜している様に思えるが、それらはすべて人間が生きていく上において本来的に必要なものばかりなので、全く違和感無く伝わって来る。

又、この作品は当時の世界的な思想を一歩先んじていた点に後々にも高い評価が与えられた。1991年の日本公開当時には、「アイヌ新法早期制定」東京アピール行動並びに国会請願が行われ、翌92年には「世界の先住民の国際年」として世界的に先住民への敬意とその保護に関心が高まった。これらの動きにハリウッドとして先んじて映像表現の主張を行使した点は、映画人の誇りであり、同時に一映画ファンとしても最高の敬意を表したい功績である。

上記の様な内容の故、余り作品の内容に関してこれ以上多くを語るのは野暮であるが、オスカーで、アクターの賞がノミネートされたのにも関わらずひとつも無かったのは残念であった。少なくとも、助演男優賞のグレアム・ク゜リーンだけはその年同賞ノミネートの誰よりも印象的な演技だったと思ったのであるが・・・。


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by turtoone | 2005-05-29 12:30 | 映画(た行)
b0046687_15384891.jpg話題になった前作から2年と空けずに公開された「ダイ・ハード2」は、前作とは違った面を打ち出してくれたニュー・アクション大作となった。「ダイ・ハード」でそれまでに無い「アクション・ヒーロー」の新提案をしてくれたが、この作品によって、それ以降のアクション物のバイブルの化したことと、同時にこの"die hard"という言葉を一般的な物にしたという功績は大きい。

まず、この作品の自信と取れるところは、「第一作目を観ているというのが条件」で製作されているところである。例えば、「ゴッド・ファーザー」、「スター・ウォーズ」、そして「L.O.T.R」などは当然、ひとつのストーリーなのであるから、前回を見ていないと分からないのであるが、こういう連作は、一作ずつが完結しているから別に前作を見ていなくても理解できる。しかし、敢えて、この2作目はそこに拘ったところがスゴイ。それは単にキャラを継続しているということだけでなく、要するに、「ダイ・ハード」で筆者が「新しい形」という意味で評価した部分を、今回は全く踏襲しなかった。そればかりでなく、主役のマクレーンに関しては観客がすべて理解済み、マクレーンだけでなく、彼を取り巻く人間構成とその人間が前作で露呈した人間性や性癖までをもすべて踏襲している部分である。最愛の妻ホリー、心の友であるパウエル巡査、天敵であるテレビキャスターのソーンバーグ等、そのままを移行してきている設定というのには驚いた。要するに、今回はこのヒーローの生活面には触れないぞという強い意志が感じられる。これは、第一作が好評だった大きな一要因だけに、この部分を思いっきり切ったのはしてやったりだと高く評価したい。「ロッキー」が毎回、主人公の内面を深く探求していくのに比べ、もしかしたら、「ダイハード2」もその路線なのではと公開前は多少心配していたので、これには感服した。

次に、「ダイ・ハード2」が前作同様評価できるのは、決してストーリーを「複雑に」しないところである。例えば、マシンガンのシーンも、赤白のテープを使用してわざと観客に分かり易い様に見せたり、空港の位置関係も、地図やテロリストの動き、空港に住んでいる人物などを必要以上に多用したり、意図的に台詞に入れたりして、機会ある毎に分かりやすく紹介している。このサービス精神は素晴らしい。筆者がこの分野、アクション映画およびアクション・ヒーローで「ダイ・ハード」、「ダイ・ハード2」を超える作品が出て来ないと言い切る理由はこういう部分である。確かに、ダイハード以降、ヒーローの解釈が多様化されたし、また、悪役の攻撃もどんどん規模が大きくなり、悪質化・大型化しているが、肝心のキャラクター設定の部分では、ヒーローも、敵キャラも複雑化している。わざと分かりにくくしているのではないかと疑うこともあり、それは、逆にストーリーに自信が無いからだ゜と思ってしまう節もある。敢えて、それらの作品名を挙げてここでは解説しないが、「ダイ・ハード」は、この分かりやすさがイコール痛快さに連繋しているところがすべてである。「インディ・ジョーンズ」シリーズで、筆者はこのシリーズを超えるアドベンチャー作品は無く原点だと書いているが、それはこの「ダイ・ハード」シリーズと同じで、兎に角、「分かり易い」ということなのである。

そして、今回も「痛々しい」。特に、マクレーンは毎回、ガラスの破片に悩まされる。何が辛いって、このシリーズで一番共感してしまうのは、素足にガラスの破片が刺さってしまうところ。あれだけは本当に溜まらなく、現実感もあって妙にその部分だけ感情移入してしまうが、この辺りも上手い処である。ブルースに関しては、このシリーズでは何もいう必要がないので、何かの時に書く。

最後に、決して生意気なことを言うわけ訳ではないが、筆者の中では「ダイ・ハード」シリーズは2で終わっている。「3」は残念ながら、同じシリーズとは思えないくらいコンセプトも不明瞭だし、インパクトも弱く、妙に説明が多すぎる。したがってコレクションしていないので、レビューはしない。早ければ年内に「ダイハード4」の公開があるかもしれないので、その際に「3」の事に多少触れるかもしれないが・・・


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by turtoone | 2005-05-16 16:33 | 映画(た行)
b0046687_1803680.jpg少し前の作品になるが、一時期、クリスマスを代表する映画であった。タイトルからして色々な意味で興味を惹かれるが、主役が「格好良くない」アクション映画としては、この作品の右に出るものは無い。アクション・ヒーローというのは、誰が決めたのかは知らないが、従来、「格好良い」物であった。アクションだけでなく、007の様に乗っている車も武器も、女性に関しても何から何まで、存在自体が超一流で、生活感も無く謎に満ちている物であった。バット・マンやスーパーマンは、実写版になってから多少アクション部分に「茶目っ気」を出して来た。アクション・ヒーローの転機を迎えたのは「ロッキー」からであろう。生身の人間が、スポーツという土壌の中で自分の名誉だけでなく、国の栄誉も掛けて戦ったという内容に、スーツを着て別の何かに変身するコンセプトは例え世界を救っても、薄らいでしまった。

以降、アクション・ヒーロー物は「人間味」を打ち出すか、「最新映像技術」を打ち出すかのどちらかに分かれていった。前者の代表がこの「ダイ・ハード」、後者はスーパーヒーロー物の殆どで、その最たるものは「スパイダーマン」であろう。

特に、第一作目の「ダイ・ハード」では主役のジョン・マクレーンが無線でパウエル巡査と色々と家族など個人的な事を語る場面があり、これこそ今まで「謎」であったヒーローの生活を大っぴらにしている部分でこれまでの路線を180度方向転換している部分である。今までにもヒーローの私生活やその成り立ちはストーリーの中でフラッシュバック扱いで紹介されている程度では見られたが、この作品の場合は物語の構成上で大きな支柱としての一要素になっている。主題にも近い部分であり改めて、アメリカという国が「家族」を重要視している処も反映している。もうひとつ、これは「2」でも言える事であるが、このヒーローは望んでこの場に立った訳ではないことが、それまでの「方程式」とも違う。ある意味で、ヒーローは身近に存在しているという事と、同時にいつ、どんな危険に巻き込まれるかわからないという次代への警鐘を鳴らしている。残念なことに、この作品以降、まるで暗示した様に、アメリカを始め、全世界で様々な緊張に巻き込まれることになったが・・・。

ところで、この作品が映画デビュー作品となったアラン・リックマンの演技は見事である。「ロビン・フッド」の悪役といい、また最近はハリポタシリーズの「スネイプ先生」でお馴染みであるが。


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by turtoone | 2005-05-15 21:44 | 映画(た行)
b0046687_17451520.jpg韓流のお陰で韓国映画作品が以前より大分身近になった点は筆者にとっても大変ありがたいのであるが、一方で、これは特に、「冬のソナタ」、「天国への階段」等のテレビ番組を見ていてもった感想であるが、どうしてもストーリーの進行や場面に、シテュエーションの切り替わりが「遅い」気がしてならないのは筆者だけだろうか。この「誰にでも秘密がある」は、どちらかというと珍しくテンポが速い(それでも欧米作品に比べると遅いのだが・・・)ほうである。この作品は、特に日本で韓流ブームになり、大ヒットしたテレビ番組「美しき日々」の、イ・ビョンホンとチェ・ジウプラット・ホームを映画に移しての共演ということで、公開時は話題性も高かった。

最近、世界的にも新しいムーブメントとして知られる韓国映画ではあるが、こういう脚本をもとに作品をつくると、やはり色々な問題で、邦画(もちろん邦画も到底世界に通用するものではないが)のレベルにあがってこれないというのが純粋な感想である。特に、この作品は脚本に拘りがあり、要は3人姉妹との関係を実際は同時進行しているのだが、時間差をつけて物語を構築した。これがそもそもの一番大きな失敗であった。3人との関係をより深く描こうとしたのであろうが、逆に観客に余計な時間的考察と、エンディングへの想定をさせてしまい、肝心の「コメディ」としての面白さを半減してしまった点が残念だ。邦画では分からないが、ハリウッド作品なら同じ脚本でももっと処理が上手かっただろうと思うと残念だ。また、この三姉妹は、長女ジニョン、次女ソニョン、三女ミヨンという、名前が似すぎていてその区別が分かりづらかった。このあたりも字幕スーパー版なのだから、少なくとも家族の会話のところなどは工夫をするべきだった。このあたりに、まだまだ文化として韓国の映画を如何に日本に上手にプロモーションしていくかの工夫や土台が出来ていないわが国の事情も浮き彫りになった事が残念だ。

それと、余り指摘をしたくないが、チェ・ジウ、チュ・サンミ、キム・ヒョジンの整形顔も気になる。勿論女優さんなのだから、色々な部分を修正しているのは分かるが、たとえばチェ・ジウ鼻筋と歯に関しては、どう考えても無理がありすぎる。テレビに出ているだけなら良いが、映画スターはスクリーン一杯にどアップになることだってあるのだから、そういう「お直し」の部分も、多少金額が高くなっても、ハリウッド・スターご用達の美容形成医師に委ねるべきだと思う。


余り、多くを語ることの無い作品であるが、評価できる点としては、必要以上に物語りが長くなかったことと、ポスターが綺麗だった事であろうか。但し、韓国の作品の方向性として日本よりも、香港を目指している部分に関しては正解である。


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by turtoone | 2005-05-04 15:41 | 映画(た行)
b0046687_1411124.jpg主演のシャーリーズ・セロンは、ご存知の通り、「モンスター」で2003年オスカー主演女優賞に輝いたが、筆者はあの作品に関してはまったく観るつもりがない。何度か当プログでも書いているが、シャーリーズ・セロンは近年、演技力が見違えるように魅力的になった女優である。だから幾ら賞狙いだからといって、13キロも太って、抜歯して、眉も剃って(尤も彼女の美しさからして見れば、通常でも眉がなくても素敵であるか゜・・・)までする必要はないし、やはり筆者が見たいのは、美しい彼女である。だからおそらく今後も「モンスター」という映画作品を見ることはないと思う。

この作品は「モンスター」より後の作品である。この間に彼女の出演作品には「ミニミニ大作戦」があったが、モンスターの日本公開は昨年の9月、この作品も10月と、そもそも日本公開の予定が無かった「モンスター」は本国より1年以上遅れての公開になったため、この時期彼女の作品が続く格好になった。正直、表題作品の様なシャーリーズ・セロンが筆者の好みなのである。

この作品でセロンはさらに成長した。第二次世界大戦のサイド・ストーリー的に扱った作品としては、物語の面白さというものは然程無いが、一方でこれは脚本の妙なのであろうが、全体がきちんと3部作に構成されていて、そのメリハリがはっきりしているところと、全体に一貫した主題を持たせているので、変に間延びもしていなく、かといって、後を引くシーンも無い。ネタバレできないが、中盤で、この作品を左右ほどのする大きな出来事が起こる。簡単に言えば、主要人物の一人が、映画のその後の展開の期待度からすると大きくその魅力をそぐように死んでしまうのだが、実は、その後すぐ「次の章」に入り、早い切り替えをするので、一大事なのであるが、それを引きずらずに作品の流れを追っていけた。この作品のポイントは、まさにこの展開の妙にあったと思う。あの切り替えで引きずっていたら、後半の50分は緩慢なものになってしまった筈だ。

フランスが舞台でナチスの支配下ということになれば、当然の様に「生き延びるために女性の一部がやったこと」をセロン演じるギルダというとても魅力的な女性もそれをする。そして、ナチスが敗れて引き上げければ、当然その報復を受ける彼女。このあたりは映画作品としては見慣れた内容であるが、「マレーネ」のモニカ・ベルッチなども演じているが、セロンの演技は見事だった。最近の彼女を見ていると、妙に、ニコール・キッドマンの路線を追っているようにみえて仕方ない。彼女はキアヌ・リーヴスとの共演「スイート・ノベンバー」で受賞こそしなかったが、ラジー賞の女優賞にノミネートされた。そのときに殆どこの賞に名前が挙がる人は、無視をするか、反論したりするのだが、彼女は「自分も賞に名前が出るほど有名になった」と喜んだそうである。その後の活躍は目覚ましいものがある。今年のGG賞では、ドレスの色がニコールとニアミスするなど、そしてそれがトップニュースになるなど、ハリウッドでも中心核への存在になってきた。今後も注目したい。

また、この作品で名実共に「男を上げた」のが、セロンの恋人でもある、スチュアート・タウンゼント。「コール」でセロンとは共演し、その後「リーク・オブ・レジェンド」などに出演し、注目度があがってきたが、今回の役はとてもよかった。彼は「綺麗な男優」というイメージが強かったが、この作品の役柄の様に、芯の強さも演じられる様になってきた。ジュード・ロウにもっと幅を持たせたという印象のある男優に育ってきた。もうひとり、ペネロペ・クルスに関しては、この作品では少し存在感が薄い。トム・クルーズと交際していたときは、私生活だけでなく、映画出演に関しても派手であったが、その後は落ち着いていて、この作品では立場が逆転している。先日、新しい恋人、マシュー・マコノヒーと共演「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」のプロモーションで来日して元気なところをみせてくれたが、表題作では、バレリーナを目指していたが事故で断念した、という役どころで、これは、ペネロペ自身もそうだし、またセロンもそういう経歴があるから面白い。今回、ペネロペに関しては、脚が悪いという設定であるが、その脚の引きずり方はかなり見事な演技だったことを付け加えておく。

映像的にはそんなにたくさんないが、セロンとペネロペが絡んでいるところが一番美しい。こういう美女たちを拝見していると、正直、ストーリーが二の次になってしまうのだが、かといって、問題提起を感じる作風でもないので、これはこれで良しとして頂きたい。


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by turtoone | 2005-04-29 23:58 | 映画(た行)
b0046687_21195249.jpgアメリカン・フットポールというのは、1967年にスーパーボールが開催されるようになってから、アメリカにおいてはベース・ボールに替る、この国を象徴するスポーツとなった。特に、スーパー・ボールはその年の勝者をたった1ゲームで決めるため、その視聴者数も毎年1億3000万人と、国民の2.2人に1人が観戦しているという。ホワイト・ハウスも、この日ばかりはお休みで、それだけでなく、米大統領は毎年勝者チームをホワイト・ハウスに招待するという。緻密な戦術が求められるこのスポーツに、大統領も肖りたいというのであろう。

そんなわけで、アメ・フトを題材に扱った作品もまだまだベース・ボールほどではないが、かなり多くなってきた。トム・クルーズの「栄光の彼方に」、「ザ・エージェント」、キアヌ・リーヴスの「リプレイスメント」という、人気俳優の出演作もある。筆者はウォーレン・ビーティの「天国から来たチャンピオン」が断然好きであるが。

この「タイタンズを忘れない」という作品は、1971年にバージニア州での実話が元になっている。白人と黒人の高校が統合されることによって作られたフットボールチームが、アメリカ初の人種混合チームで地区大会に出場し、大活躍をする物語である。アメ・フトの映画というよりも、人種問題が主題になっている。このタイプの映画作品としては、1979年、ピーター・イェーツ監督作品、デニス・クリストファー主演の「ヤング・ゼネレーション」が最も印象的で、残念ながらDVDは発売されていないが、これも発売が待たれる名作なので触れておいた。

ヒットメイカーであるジェリー・ブラッカイマーと、デンゼル・ワシントンの共演ということで注目されたが、デンゼルの良さは余り表面に出ず、寧ろ、アメ・フトチームの面々が色々な問題を乗り越えてひとつになっていくところが中心となった。実話ということが公開前より強調されたことで、その興味が先立ってしまった反面、ストーリー的には大きな山も無く、ドキュメンタリーのような社会性の強い扱いもされずに、最後まで単調な映画作品で終わってしまったことは残念である。実在の人物だから仕方がないが、デンゼル・ワシントンの役柄も、もう少し何か出来なかったのかと思う。

デンゼルはこの直前に「ボーン・コレクター」で上半身だけで見事な演技をし、この直後の「トレーニング・デイ」で難関な役柄に挑戦し、みごとにオスカーの主演男優賞に輝いた。そういう間の出演作品であるだけに、映画の脚本と共に物足りなさを感じてならない。

彼よりも、白人コーチ役のウィル・パットンに注目した。彼は「依頼人」の警官役が中々持ち味を発揮していて良かっので注目していたが、その後は、ケビン・コスナーと共演した「ポストマン」の敵役が絶妙だった。その後、「アルマゲド゜ン」、「60セカンズ」と、すっかりブラッカイマー作品の常連となってきた。この作品で見せた、影のある良い人の役というのが、何とも言えない、彼の微妙な立場を見事に演じていたと評価できる。

ブラッカイマーは素晴らしい製作者であるが、社会派作品はどうも、「ヴェロニカ・ゲリン」等もそうであるように、もうひとつ作品として完成しきれていないのが残念だ。


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by turtoone | 2005-04-13 22:35 | 映画(た行)
b0046687_2114647.jpgディカプリオ作品が続いているが、単なる偶然である。マイコレで、中々(タ行)~(ワ行)の作品が先に進まないのでというのが理由である。「タイタニック」という作品に関して、今更、何かを提言する積もりは毛頭ないが、色々な意味で映画界の価値観を変えた作品であることは事実である。かくいう筆者も、この作品の成功で随分映画の価値観を替えられたのも事実である。

正直、この作品を見るまで、ディカプリオのことを殆ど知らなかった。後々から、「ああ、あのギルバート・グレイプの少年ね」というくらいである。「ロミオとジュリエット」で話題になった時も、作品を見もせずに、「あの小僧ね」という評価だった。しかし、この作品で189分、彼の演技につきあうことによって、若いとか、格好いいとかでなく、久しぶりにしっかりした演技のできる若手俳優が出てきたなと、ひとつひとつシーンに刮目した。

例えば、「スター・ウォーズ」がそうだった様に、こういう超ビッグ・ヒットに出演した俳優というのは、若ければ若いほど、中々そのイメージを打開することが出来ず、一発で終わってしまうケースが多い。ディカプリオに関して言えば、昨年、それとない発言があったのも事実であるが、決してそんなことは無く、常に自慢することは無くても、この事実を卑下する必要は全くない。世界で最も多くの人が観た映画に主役として出演していると、誇りに思って欲しいことである。

今、改めて見ると、例えばCGが古くて、その表現法にちょっと笑ったり、衣裳考証は良いのだが、今ひとつ遊びや冒険が無かったり、(ここ数年、衣裳は随分進化した。歴史劇が多く、発想がかなり自由になったからかもしれない)美術なんかも例えば、船はあれだけ良く再現されているのに、肝心の氷山に激突するところはもう少し何とかならなかったのかとか、色々時代が立つにつれ古さを感じつつあるものの、トータル的な出来は素晴らしい作品である。逆に言うと、これだけ「賞狙い」の作品を作り、見事にそれに填まって数々の栄誉に輝いたというのも、関係者は気持ちが良かっただろう。だから、逆にディカプリオは、ここで主演男優賞を取ってしまっては、それこそ「タイタニック効果」といわれこのイメージを払拭できず、今日ある、演技派ディカプリオは存在しなかったであろう。早い話が、ケイト・ウィンスレットがそうである。最近やっと、「ネバーランド」、「エターナル・サンシャイン」で、全く新しい彼女の魅力を出すことができ、いよいよ本領発揮というところであるが、「タイタニック」から、既に8年が経過しているではないか。

1997年当時は、今ほど映画作品を頻繁に見ることはなかった筆者であり、せいぜい多くて新作だとシアターで月に1本くらいだから、年間10~12本程度、現在の8~10分の1くらいである。だから、この作品が何故こんなに大ヒットしたのかは理由が分からない。筆者も勿論、シアターまで足を運んだが、そんなに混雑していたという記憶(例えば、「スター・ウォーズ」とか「E.T.」の様に・・・)は無い。ただ、もう既に入れ替え制だったかな? 「スターウォーズ」みたいに朝から晩まで映画館に入り浸りで一日4上映見られたという時代ではなかった。「ポセイドン・アドベンチャー」というやはり筆者が子供の頃流行った映画があって、やたらとダブっていた部分もあったが、何といっても、主人公ふたりが「唾」を飛ばすシーンがあり、映画を観終わった後には不届きにも、このシーンが一番印象に残っていたと思う。

この若い二人を取り巻く、ベテラン俳優陣が凄かった。キャシー・ベイツ、バーナード・ヒル、ヴイクター・ガバナー、フランシス・フィッシャーなど、ディカプリオ作品は、いつもワキが豪華である。やはり、この俳優が着実に進歩しているのは、こういう良い環境と高い次元のパフォーマンスに囲まれ、自身の演技欲と相俟って、新しい発見があるからだと思う。

書きたいことは沢山ある作品であるが、でも映画はやはり観る物。多くを発見して多くを語らずが良いと思う。


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by turtoone | 2005-03-30 22:34 | 映画(た行)
b0046687_22112623.jpgこのタイプの映画の共通項というのは大概決まっている。主人公は天才。しかし天才が故に孤独で協調性が無い。そして、ライバルと恋人の出現。恋人は最初は高嶺の花、ライバルは殆ど意地悪。順調に見えても見えない壁に当って挫折、結果リタイヤするも、復活して、カタストロフィは勝利と喝采。と、このように相場が決まっている。この作品も、殆どこのパターンだった。なんだ、土壌をファントムや、ダンス、アメフトやカーレースから、マーチング・バンドに変えただけか・・・、と、高を括っていたら、いつものパターンと違うことに気がついた。この作品には、今までのお決まりなのに、無いものがあった。「友人の死」と、「血の滲む様な努力」である。天才の傍らには、お決まりの「唯一の理解者」ってのが居て、これが一番いいところで事故や挫折で死んでしまったり、死ななくても夢半ばで諦めてしまったりする。それと、壁を破るための努力。大概この「日々の鍛錬」の映像はテーマソングがバックに流れたりするのは、「ロッキー」以降、「お約束」シーンである。しかし、この作品にはそれが無い。

それだけでは無く、この作品では、中々努力をしようとしない天才主人公に対して、ライバル君がご丁寧に手取り足取り教えてくれる。この展開には、思わず拍子抜けしてしまった。おっと、調子こいて書いているとこの勢いで全部ネタばらしてしまうので、この辺でやめておく。

以前、「スウィング・ガールズ」か何かのレビューで書いたが、筆者が選出する、映画作品の中で最高のライバル役は、「トップガン」のアイスマンである。しかし、21世紀には中々アイスマンの様なキャラが輩出しにくいのかもしれない。また、「マーチング・バンド」という連帯責任の世界、大勢でひとつの事(この場合、音)を成し遂げる環境設定だから、対立ばかりしていられないのかもしれない。しかし、「お決まり」とは別に、ライバルキャラが弱いと、ストーリーも脆弱に見えてしまうから面白いものだ。

であるが、ストーリーが脆弱な分、ドラムの演奏が見事。しかも、この作品に拍手したいのは、このドラムの場面を練習も含めて、惜しみなく露出しているところである。大体こういう作品では、演奏にしてもダンスにしても、勿体ぶって、散々期待させといて、最後にちょっとしかやらないのが多く、「なんだよ。こんだけのために2時間も見ていたのかよ」系ってのがかなり多いのだが、これはそんなことない。特に、ニック・キャノンは流石だ! 十分にドラムを堪能させて頂いた。そういう意味では評価は高い。

俳優に関しては、特筆すべき人はいないが、ヒロインのゾーイ・ザルダナは「センター・ステージ」に出ていたのを覚えているくらい、印象の強い人である。今後にも期待したい。

この作品、残念ながらスクリーンで観なかった。こういう作品を銀幕で再演してくれる映画館というのが本当に無くなったのは、シネコンが出来る一方で残念だ。名画座ではないが「みゆき座」が閉館するのは残念。筆者には思い出深く、なんと、「エマニエル夫人」を見た映画館である。
ありがとう、みゆき座!



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by turtoone | 2005-03-24 22:59 | 映画(た行)

大逆転 ~My Collection~

b0046687_2211113.jpg最初に驚いたのは、この映画作品の公開は1983年。もう20年以上も前の作品とは思えないほど、今見ても新鮮で、古臭さを全く感じない。こういうところに、ハリウッドのコメディ映画作品の価値があるのかもしれない。かのエディ・マーフィーはこの作品と、直前のデビュー作「48時間」の2作品で一気にスターダムにのし上がった。この作品でも、エディの小気味良い喋りと、笑いのセンスの高さはピカ一で、既に大スターの貫禄がある。この作品はアドリブも多く、今では「お約束」になって来た、ハリウッドでアドリブを流行らせたのも、エディ、その人である。

少し、作品に触れると、エディ・マーフィーと、もうひとりの主役でもある、ダン・エイクロイドの演技が興味深い。ブルース・ブラザーズで脚光を浴びたダン・エイクロイドだが、この作品の役柄は最初の内は本当に「嫌な奴」を演じていて、シカゴ最大手の商品取引会社社主であるデューク兄弟の「オアソビ」によって人生の奈落の底に突き落とされるが、それが、結構気分が良いと思えるほどに、序盤は「憎らしい役」に徹している。流石である。エディのセンスの良さと併せて軽快なテンポで物語は進む。

また、この作品には、何箇所か小さな「ヤマ」を作ることによって、コメディとしては少し長い117分を少しも長く感じさせない点も素晴らしい。かといって「息もつけない」という訳でも無い。

そして、この作品で筆者が最も支持したいのが、エキストラの凄さである。デューク家で朝の挨拶をする下働き、デューク社の社員たち、列車の中でパーティをする人たち、テレビの中の農務長官、取引所で売り買いする立会人。こういう、所謂、エキストラのひとりひとりまで、大変細かく、緻密に描かれているところが凄い。このあたりが単に「コメディ」というのでなく、見るべきところが沢山ある上等に仕上った作品なのである。パロディは次のパロディも生み、御存知のように、この作品は妙なところで、「星の王子ニューヨークへ行く」や、「ホワイトハウス狂想曲」というエディ・マーフィー主演作品にも繋がっている。こういうパロディ感覚自体にセンスの高い人なんだということが良く分かる。

そのエディ・マーフィーも最近は、前述の様なビッグ・ヒットが無いのが残念である。アニメの声の出演なんかも多い。「大逆転2」なんていうのはいらないので、ここらで新しい代表作が欲しいところである。


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by turtoone | 2005-03-10 22:42 | 映画(た行)
b0046687_22515273.jpgこのブログでは痛快な女性モノ・レビュー偶然が続いているが、この作品のヒロインも本当に痛快だ。公開時に見逃してしまったが、スクリーンで見たら、もっと細部の効果が分かったのではないかと思うと少し残念だった。最初から「オト」には注意していたので、(というか、このタイプの作品に対して筆者の場合は必須)実は、犯人はすぐ分かってしまった。だから逆に、色々なところが見られたのが良かった。

この作品は公開中かなり酷評を受けていたが、そんなに悪いとは思わなかった。というか、結構、犯人を早く分からせてくれる割には、その観客の「確信」を覆すような仕掛けがたくさん出てくる。その辺りを整理するのは難しい。新作だからネタバレしないように言うと、アシュレイ・ジャド演じるヒロインを取り囲む色々な人たちの「表情」や「台詞」に惑わされてはいけない。多分、殆どの方が最初に犯人だと思った人物が犯人なのであるが、その辺の「弄び方」のテクニックが上手い。「羊たちの沈黙」ほどでは無いが、共通する視線や、行動や、言葉は逆にわざと気にさらせるような「振り」である。かくいう筆者も、実は、2回くらい「レレッ」っと自信が崩れかけたのも事実。でも「オト」に対しては常日頃から自信があるので・・・? でもなかったかな。

というか、ヒロインが捜査を重ねる毎に自信を喪失していくのだが、そこに感情移入していくと同じ様に、犯人の確信を喪失していく。この辺りのヒロインとの一体感を出した演出は素晴らしい。この点では「羊たち~」の上を行っている。フィリップ・カウマンという人の監督作品をみたのは実は初めて。お恥ずかしながら「ライト・スタッフ」もなぜか見たことがない。だが、この人は筆者の大好きな「レイダース」の原案を作った人。あのシリーズがヒットするか否かは、GSの話題性もさることながら、この人のコンセプトに掛っていたのだから時代のキーマンといっても過言ではない。こんなに素晴らしい作品を撮るのだから、今後も大いに注目して良いでしょう。

そして、アシュレイ・ジャド。今回は本当にいい役だった。この人の映画、実はもう一本「五線譜のラブレター」を見逃している。もう何処にもやっていないよなぁ・・・と、DVDの発売を待つ限り。でも最近、結構出まくっている。しかし、可也見逃していて、「サイモン・バーチ」から彼女を見ていなかったから、最初、名前が思い出せなかったのと、あれ、こんなに若かったっけと思ってしまった。確かにこの役は歳よりも随分若いとは思うが。

痛快な女性作品シリーズをやっている訳でしないが、やはり今求められているのは、こういう「痛快さ」なのだと思う。ここのところ続けてレビューを書いた3作はオススメ。


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by turtoone | 2005-02-18 23:28 | 映画(た行)