暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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グーグーだって猫である

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以前、私が実家に居たときには犬を飼っていたが、現在の家族ではまず、猫を飼うことは未来永劫にない。理由は3つあり、長女が猫アレルギーであること、集合住宅なので基本的にペットが飼えないこと、そして3つ目に、私も家内も子供の頃にペットへの死別を体験している身としては、あの悲しみをもう二度と味わいたくないというのがあるだろう。最近の風潮としてペットを家族だと位置づける方々もいらっしゃるが、筆者は犬や猫はやはり「飼う」ものであって共棲しているとは思えない。犬が私の替わりに仕事をそてくれるか、猫がゴミを出してくれるのか? そう考えると、良い悪いは兎も角、日本の社会に於いて、犬や猫は人間の暮らしに迎合するほかはなく、それはもしかして犬や猫にとってはとても不幸なことなのかも知れない。私、というか実家で飼っていた柴犬は室外に犬小屋があり、長距離散歩もさせたが庭を我が物顔で走り回っていられたし、トイレだって自由(自分で後始末するしね・・・)。そこへ行くと室内で買われている犬猫は大変気の毒で仕方ない。親友が猫を飼っていた時期があったが、夜中になると室内を飛び回ったり、寝ている顔を舐められたり(でも親友の可愛がっている奴だから邪険にできなくて)つくづく自分は猫好きでなくて良かったと思ったことがある。その猫は親友が近くの公園に散歩に連れて行ってベンチでうたたねをしてしまったら、その間に姿をくらまして帰って来なかった。世田谷のお屋敷街なのできっと大きな邸宅に飼われて今頃は幸せな暮らしをしているのだろうと、そのとき本気でそう言っていた親友の発想を疑った。また、私も寒い冬に庭先でミュウミュウ泣いている猫が余りにも可愛そうだったので、冷蔵庫からミルクとパンの残りをあげたら喜んで食べた白い猫が、翌日、玄関先に鼠の死骸を置いていったのには驚いた。自らが幼少のとき猫を飼っていた父曰くは、この鼠は食事の御礼だという。猫の恩返しだったが、その鼠の死骸の始末も大変で、それ以来、猫の悲しい声が聴こえても、心を鬼にして絶対に食事を与えることはしていない。そんな訳で、どうも猫とは相性が良くないのである。

この作品はタイトルに興味があった。「グーグーだって」の「だって」である。「だって」という言葉は「ダトテ」の転換語で「○○でさえも」というのが正しい使い方だ。また、接続語として使用する場合には「そうではあるが・・・」、「そうだとしても・・・」という意味がある。つまりはグーグーではなく、それ以前に何かが存在するのであるが、その後に続く「猫である」という言葉には色々な想像ができる。素直に「猫」という代名詞として捉える意外に、例えば、漱石の韻を踏んでいるという考え方もできるし、猫は他の猫という考え、或いは擬人化した猫という考えも成り立つ。つまりは色々な解釈の出来る表題であるように、この映画作品ではその表題の通り色々な捉え方のできる作品であった。しかし、逆にそれで主題を見失ってしまう要素も沢山あったのも事実。例えば、吉祥寺の町をとても丁寧に紹介していて良かった反面、そこに引きずられてしまう危険もあったし、ナレーションがアシスタントのナオミ(上野樹里)と麻子先生(小泉今日子)の二本立てのために(更に言えば英会話スクール講師も部分的だがナレーターの一人)、二人のストーリーが猫との関係とは別次元で進行していまうというところ。この辺りは主題を見失う要素となってしまった。つまりは、結局麻子先生に訪れたアクシデントって、サバとグーグーに次々に人間のエゴで犯した罪の報いだっていうところが主題として理解してよいのか否かが不明だし、もしそうでないのならどうしてそういうストーリー展開にしたのかも理解できなかった。なので、この辺りはタイトルの「だって」の含みがどういう意図なんだろうかが分からないと主題が映画作品だけでは見えてこなかった。但し、原作を読む予定はないので謎にしておいても良いかなぁと思う。そんなことはないが、もし、どうしても猫を飼わなければならない環境になったときに読んでみようかと思う。

但し、猫が余り好きでなくて、また、タイトルや主題が良く分からなくても、映画作品としては結構楽しめたのは、細野晴臣の音楽に寄るところも大きい。あと、上野樹里だろうか・・・。映画出演が多いだけに、銀幕での存在感は大きい。ただ英会話講師の下りは頂けないし、意味が無い。それから青自は? 色々消化不良に終わった部分もあったが、これらをすべて「ダトテ」に集約させるのだとしたらコンセプトは面白いが構成には無理があった。


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by turtoone | 2008-09-15 17:56 | 映画(か行)