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暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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ラスベガスをぶっつぶせ

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大袈裟な邦題が鑑賞中にもずっと脳裏に残り、物語は大したことないと思いつつも、カードだけではなく一体どんな映画的秘技が隠されているのかと思いきや、要するに、「レインマン」程度の21の知識ではまったく理解できないカード・カウンティングが根底にあり、でも、最後まで見たら、なんだ別に自分とあんまり変わらないじゃん!って、妙にすっきりとした感想を持った。

久々のレイト・ショー。しかし眠くならなかったのだからきっと銀幕に集中していたのだろう。ストーリーは省略するが要するに大金が必要になり、天才的な頭脳と暗記力でカードをカウントすることでベガスでブラックジャックをやって儲けようという映画作品だ。カードを数えること自体は違法ではないが、でかく稼ぐからカジノにとっては厄介だ。筆者はギャンブルを全くやらない(性に合わないし、ギャンブルで勝てる気がしない。宝くじすら買わない。昔は馬を見るのが好きだったのでついでに馬券を買ったこともあるが、馬が好きなのは昔乗馬をやっていたから)から根本的に分からないが、21ってカードをああいうように数えていて、どんな場面で勝利になるの。勿論ルールは知っているが、この作品、途中でレッスンがある割には、そのカウントがどのように勝利を導いたかというプロセスが全く分からない。主人公が喜んでいるから勝っているのはわかるけど、ただただカメラはたまに21になる絵札を写す程度で、要するに、どうカウントしているからどういうカードが来て、だからディーラーにはこういうカードが行って、結果、このゲームはこう勝ったのだという説明がどこにもない。だからカードのシーンは全然面白くなかったし、筆者はダスティン・ホフマンの「いいとき2枚、悪いとき1枚」の方が単純でずっと良く分かったのだが・・・。

ただ、この物語冒頭に述べたように、数学の天才がベガスを舞台にしているから特別なものの様だが、翻って自分に照らし合わせてみたら。進学とか就職とかの人生の節目って気持ちがらついて色々迷い、冒険をしたくなるものではないかなぁって、自らの経験上そう思う。筆者もそうだったし自分の友人たちも、特に大学や就職が決まった時はそうだったし、それは人それぞれ様々だった。オトナの異性と火遊びした奴。ポンギでナンパをしまくった奴。インペリアルのスイート借り切って毎晩パーティやってた奴。クラブ(うそうそ、筆者の世代はディスコだよ)でDJやってパトロンとこで寝泊りしていた奴。突如アメリカに行って一流商社入社を蹴飛ばした奴。カレラで卒業式に来て切符きられた奴(実は、この中のひとつが筆者だったりして・・・)。前述したカードの部分の説明が不足していたので、30万ドルの学費が必要なのはわかるけど、主人公が本当に欲しかったのは、金なのかジルなのかどっちなんだか分からなかった。筆者だったらジルだなぁって、ベガスのシーンはそう思った。

余談だが、数学者と呼ばれている人たちの思考回路って自分と違うと思う。多分、脳の伝達組織が著しく発達しているのだろう。友人に何人か数学者がいるが、彼らは、唯一筆者が人に自慢できる速読すらもできる。最近分かったのだが「読んでない」のである。構成を分析する能力が高いから、文字ではなく、数式のように分析するのであろう。文字だって数字だって、人間社会においてコミュニケーションツールという見方をすれば同じであるから。

ラストも弱かった。ただ、たまにはこんな映画作品を見ても良いのかなあとも思った。レイトショーだったし、たが、ケイト・ボスワースだけは後を引いてしまい、帰宅してから「スーパーマン・リターンズ」と「ビヨンドtheシー」を観てしまった。夜更け迄(ついでにスペンサー迄、トホホ)。


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by turtoone | 2008-06-06 23:42 | 映画(ら行)