暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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かもめ食堂 ~Trap's Collection~

b0046687_18561041.jpg邦画に限って言えば、ここ十年くらいは余り積極的に鑑賞していないことはこのブログでも何度か書いたが、何年か会っていなかった古くからの友人「Trap」が、何処からかこのブログに辿りついて、序にコンタクトをして来た。更に、筆者の邦画評に賛否の両論をのたまいて、結果、彼女の邦画コレクションを適当に借りることとなった。手始めに借りた作品である。というか、「かもめ食堂」に関しては、「バーバー吉野」のこともあって、劇場まで足を運びたかったのだが、確か公開が年度末でもあり、又、公開期間も短く、気がついたら終わっていたという感じだ。実は、DVDが発売されたのは知っていたが、名画座なんかでは上映も続いており(勿論、映画はシアターで観るものだから・・・)どうしようかという最中の一方的な「貸し出し」であった。

作品は殆ど思った通りの出来であった。筆者はこの映画の製作コンセプトを知った時、邦画版の「ショコラ」を想定していた。おやつと主食という違いはあるものの、異国の地で「店」を構えようというのだから、それは大変なことなのである一方、しかし、だからこそ映画の題材になるのであるという見方も出来る。フィクションだろうと思うのが、フィンランドという国を選んだということ。会話の中ではスムーズに進んで流しているものの、一般的にサーモンとフィンランドというのは、そんなに一致するものではない。又、世界地図に指差したらというが、どういう地図の開き方をしていたのか分らないが、日本版(日本が中心に位置する)世界地図を瞑目してこの国を指差すのは結構至難の業だ。意図的に予め北欧をターゲットとしていたとしても中々指せる国ではないということ。地球儀をぐるぐる回してタッチするのであれば少しは確率が上がってくる(←こんな実験をやっている筆者はヒマジン?)ので、この辺りのリアリティからこの作品は実話ではないと判断できる。ただ、もしかしたらその辺りは「了解済み」で演出しているのかなぁと思われる節が、実は全編に流れる「こじ付け」的表現である。何か、もの凄い強い意志で物事を行うのでなく、理由は後から着いてきたっていいじゃないかっていう考えが、この作品の中の大筋をなしている。具体的に、小林聡美の台詞で「そのときはそのときで」という言葉があるが、本当の人間の強さとかっていうのはこういう余裕(開き直りではない)を持てるかどうかもひとつの選択肢であることを説いている。この辺りは実践は出来ないものの、多少共感はできる。

但し、ガッチャマンの歌にあれほど固執してしまうというのが、その後の彼女の行動及び言動に補佐するところがないから、どうしてもこの部分だけは次にストーリーを進めるための強引なこじ付けにしか過ぎない。片桐も、そんなに簡単にこの地に留まってしまう理由がはっきり述べられていない。その点、もたいがここに居なくてはならない理由というのは明確だから、もしかしたら、この話だけは実話を盛り込んだのかもしれない。

フィンランドとは「フィン」の国として命名されたことを随分昔に「世界史」で習った(教科書にはなかったが、こんな雑学も教えてもらえたから、やはり高校の世界史履修は重要だ)が、それ以外のことで知っていることは実は少なく、偉大な音楽家シベリウスと、「ノキア」と「リナックス」、それにニシンの酢漬けとサンタクロースくらいで、実は、ムーミンがこの国の誕生だということも初めて知った。北欧の国はどうも(勝手に)一纏めにしてしまっている筆者自身の薄学が情けないが、一方で発見だったのは、かもめ食堂の客人の中には「箸」を使いこなせる人たちが多数いて、これが本当なのであれば大変手先の器用な民族なのだと感心した。

もたいの「落し物」のくだりにしかこの物語の唯一も重みを感じなかったところが、冒頭での記述で比較した「ショコラ」よりもテーマ的に軽かったのだと思う。因みにご存知であろうが、「ショコラ」のラツセ監督は、お隣スウェーデンの出身である。


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by turtoone | 2006-11-12 18:57 | 映画(か行)