暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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イルマーレ

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2001年に韓国で制作された「イルマーレ(海辺の家)」を、舞台をシカゴの湖畔(The Lake House)に移してリメークされたハリウッド作品である。筆者は殆ど韓国映画に見ないに等しいのでこのオリジナル作品も「僕の彼女を紹介します」のチョン・ジヒョンが出演していること以外は全く知らなかった。だからオリジナルとの比較は出来ないが、この作品だけを観ると細かいことは別にして、ラブストーリーとしては大変良く出来上がっていると思う。

ファンタジー色の強いロマンス。韓国作品は、「すれ違い」の美学が多い気がするから、現実を直視しようということが根底に流れるアメリカの作品作りと、一体どういう部分に共通項があるのかは、鑑賞前から大変興味があった。だから、この作品にある二人の「時間差」というのは大変微妙な長さであり、もしかしたら敢えてこの作品をリメークした一番の理由は、この「2年」という発想に対してだったのではと思ってしまう。しかし、それ以外の主題の部分は、如何にも「アメリカらしい」。キアヌもサンドラも「新しい環境」そして「何かからの自立」を求めていた。この手のアメリカのファンタジーというと、「答えは自分の心の中にある」という部分が強く、同時にアメリカはそういう内容が好きだ。この作品も、相手の存在を確定できる物は無い。特に、サンドラの立場からすればそれは明確である。時が進行するに連れて、相手の正体に対して深まりを持てる位置に居るキアヌの立場と、キアヌがそれを深めれば深めるほど、自己の存在(異次元で自分が認知されているということについて)が実社会で薄れてしまう危険のあるサンドラは両極端にある。この辺りも男女(逆だったら成り立たないだろうと思う)の「さが」の違いを良く考えた構成であった。

兎角、キアヌとサンドラの「スピード」以来の12年振りの共演(「スピード2」で実現しなかっただけに・・・)ということに話題が向き勝ちであるが、サンドラ的に言うと、どうしても「あなたが寝ている間に」の運命的なストーリーとダブってしまう。そんな「運命」というキーワードで括れば、キアヌ的には「マトリックス」なんだろうと思う。マトリックスは「電話回線」がコンピュータ世界との繋ぎであった。サンドラに電話が係らないという辺りでこの物語の結末(というか、余程捻って考えない限り、殆どの鑑賞者の方々には殆ど前半で、結末へのネタバレしてしまうが・・・。このレビューもネタバレ隠しで書いているのに、そろそろ限界である)が分るのが、キアヌ的には可笑しかったし、同時に、又、湖畔の家のメールボックスのシーンは「ザ・インターネット」のサンドラの電子メールやりとりと被るところも可笑しかった。しかし、ラストは「キアヌ」だから絵になるという物で、あれがキアヌでなく、筆者だったら相手も逃げるのではと思う。

しかし、最後まで理解できなかったのが、オスの名前を持ったメス犬「ジャック」(ジャクリーンではないのだよね)の存在なのであった。この物語の唯一鍵を握って(咥えて?)いるのは、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」のアインシュタイン同様、時空間の旅をしたこの犬以外にいないのではと・・・?


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by turtoone | 2006-09-24 15:30 | 映画(あ行)