暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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グリーンマイル ~My Collection~

b0046687_1920848.jpg新しい映画の可能性を示唆したフランク・ダラボンとスティーブ・キングの傑作「ショーシャンクの空に」から待つこと5年。このそもそもはホラーなコンビの話題作である。「ショーシャンク」は刑務所が舞台だったが、本作品は更に突っ込んで、死刑囚収監所が舞台である。結構色々な体験をしている筆者ではあるが、この辺りに関しては全く接点が無い。最も、一般人の生活からは可也かけ離れた世界の話であるから、それだけ「好奇心」という純粋な期待は、こういう作品に対して最初から余計な偏見を持たずに鑑賞することが出来るから良いのかもしれない。

最近、特に思うことなのだが、映画に適している時間って、どのくらいの時間なんだろうかと考える。色々と意見があると思うが、筆者の経験からは90~100分くらいがベターだと思う。勿論作品の主題や内容によるから、この時間は一概に、そうとは言い切れない。というのも、どちらかというと筆者が高得点をつけている作品は、例えば「シンドラーのリスト」にしても「ダンス・ウィズ・ウルブス」にしても、或いは「ブレイブ・ハート」なんかにしても皆、180~200分と、先ほどの適切な時間といっている倍以上である。では、何ゆえ、高い得点になつているのかというと、もしかしたら、これらの作品には「2作品分」の楽しみがあったのかも知れない。それに、これらの作品は余り長く感じていなかった。今年の新作で言えば、「アビエイター」なんかは然程長いと思わなかったが、「アレキサンダー」「Ray/レイ」はやたら長いと感じた。ご存知のように、「アビエイター」と「アレキサンダー」はそんなにどちらも170分程度と変わらないし、「レイ」に至っては150分と少し短い。この「グリーンマイル」も180分を越える長い作品であるが、前述した高得点作品の様に然程「見所」が随所にあるわけではないが、なぜか全く「長さ」も感じないし、筆者の採点も高い得点である。だが、もう少し編集をきっちりつめれば150分に出来る内容でもあり、だとしたら「ショーシャンク」並の評価・採点、「特Aランク」の作品になったと思うと、その辺りは残念だった。

何かとどうしても「ショーシャンク~」と比べてしまうのだが、「ショーシャンク」がしっかり現実を踏まえた希望を主題に置いたのに比べて、表題作は何かと幻想に委ねた。大男コーフィの演じる癒しの治療シーン描写は現実では考えられにくく、又、この一件の始終に係わった、看守主任ポール(トム・ハンクス)のその後の境遇に関しても、残念ながら受け入れられる物では無い。但し、現実にあるファンタジーだと割り切ってしまえば、似たようなこと、例えば平凡な人が未来を予知したりとか、虫の知らせみたいなものの、(よく分からないが)もっと大きな物だと思えば納得できないところもなくはない。ただ、解せないのは、ラストに繋がる部分、看守主任のポールと、鼠に生命を託した部分。あの辺りの解釈も理解に苦しむ。例えば、イエス・キリストは、「復活」をすることによって人間を「越えた」。しかし神に近い存在になったかも知れないが神になった訳ではない。要するに、生命根源を司る存在にまでは成れなかった。しかし、このコーフィは、復活は出来なかったが、生命を与えることが出来た訳で、この辺りのキリスト教的な整合性が着かないところが今ひとつ、感動を抑えられてしまう点ではないかと思う。

役者について書くと、トム・ハンクスは、尿道感染症に侵されて放尿するシーンが最高である。勿論、他の演技も見事だが、この作品はこの表情に尽きる。オスカーにはコーフィ役のマイケル・クラーク・ダンカンがノミネートされたが、これは印象度が強かったからであろう。筆者にはなんといっても、パーシーを演じた、ダグ・ハッチソンの演技が群を抜いている。その憎々しさといい、又、内面の弱々しさといい、どの演技を取ってもこの演技巧者を揃えた作品の中で、最も見応えのある演技をしてくれた俳優であった。残念ながら、この後映画出演ではパッとしないので、近々に復帰して欲しいと望むのである。

所謂、「いいお話し」である。そして、このいいお話しは言葉では中々通じないので、映像で分かりやすくしてみましたっていう、そういう鑑賞の仕方が一番、的を射ているのであろう。


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by turtoone | 2005-11-26 23:28 | 映画(か行)