暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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妹の恋人 ~keenan's Collection~

b0046687_23222147.jpg兄ひとり妹ひとり。何処かで聞いたことのあるシテューションだと思ったら、自分のことだった。そして、不思議と幼い頃から友人達の間でも最も多い兄弟構成だった。しかし、別の見方をすればその時分から今日の少子化問題は始まっていたのであり(夫婦二人に子供二人では永遠に人口は増減しない)その自分の人生と同じ時間を架けてという長いビジョンが必要な人口少子化問題というのはに、まるで堆積を重ねる土層同様に、一朝一夕に語られるべき課題や小手先の策で解決するべき事柄ではないと思う。兄妹の二人兄弟は、同時に長男・長女であるが、同じ長男・長女の組み合わせでは姉弟の方が理想的らしい。一姫二太郎とは良く言ったものだ。これはやはり女性に潜在的に存在する「母性」の働きによるものではないかと思う。弟の面倒見の良い姉というのは微笑ましいし、絵にもなるが、妹の面倒見の良い兄というのは(本質的には多いと思うが・・・)一般的には余り美しい光景ではないようだ。

さて、表題作品では、両親の事故死以降、心を閉ざしてしまった妹を気遣う兄と、ひょんな事から同居することとなったバスターキートンをこよなく愛する一風変わった青年(ジョニーデップ)の三人の関係が物語の骨格を成している。ジョニ・デの出演作では本作を高く評価する人が多く、このDVDの持ち主であるkeenanも「フェイク」でコメントしてくれた様にこの作品を強く薦めてくれた。心の病を扱った作品は多いが、言い方は悪いがこんなに爽やかなのものは然程多くない。ジョニ・デ演ずるサムという役の「人間の持つ可能性は限りない」というメッセージが全編に込められているし、それに刺激され妹のジューン(メアリー・ステュアート・マスターソン)も、自らが封印した本当の自分を取り戻すことと、ジョニ・デが好きになっていく過程が同調していく。そんな妹の急激な変化を受け入れられず、又、一方で自分は「色々問題がある」と、決して悪気はなく、勿論世界でたった一人の血を分けた兄弟をこよなく愛しているが故に、自らの人生の事はネガティブかつ遠回しにしている兄・ベニー(エイダン・クイン)との対比が面白い。所謂、コミカルタッチなのだが、ジョニ・デの一所懸命な演技と、役柄の上ではどこからが冗談でどこまでが本気なのが、やはり分からないところにこの作品の面白さがある。

特に共感するのは筆者と同じ兄と言う境遇である。世の中というのは誰かが幸せだとその一方で、誰かが不幸せであると考え勝ちだ。確かに「ゼロサム社会」と言われた時期もあった様に、誰かか儲かっている時は片方で誰かが損をしているのかも知れない。しかし、幸福感というのは、気持ちの持ち様で自分が幸せの頂点にも、或いは不幸のどん底のどちらにも置くことができるのであり、単なる兄貴と恋人の比較でなく、最終的には幸せになろうとすることに積極的な人間に人は惹かれ、そういう類を愛するというのがこの作品の主題だと思う。

余談であるが、ジョニ・デは子供の頃からピエロが苦手で恐かったらしい。理由はその形相と奇妙な動きだったという。そのピエロのようなパフォーマンスは本作品で、メイクは「チョコファク」でチャレンジしているのが面白い。


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by turtoone | 2005-11-21 23:28 | 映画(あ行)