暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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デーヴ ~My Collection~ 

b0046687_15521983.jpg9月以降、本当にシアターに行かれなくなってしまった。忙しいのは良きことと尊敬する仕事仲間に言われたが、一方で作品を観ていないと不安になる。シアターにいけない分、暫くは、新作よりも自分のコレクションのレビューが続くかもしれない。さて、アメリカ人というのは、色々な意味で大統領が好きだ。これは他の国の人間には分からない感情であり、少なくとも、日本国における総理大臣というのとは全然違う。「アメリカン・プレジデント」「インディペンデンス・デイ」など比較的新しい作品では、さらにその大好きな大統領を好意的に描いている。思うに、これは、皇室のある「王国」が、ロイヤル・ファミリーを好意的に大事にしている姿に似ている。その点でもイギリスと日本は世界的にも特異だなぁと思ってしまう。つい先日「SHINOBI」でも書いたが、大英帝国と極東の両島国は類似点が多い。この大統領への尊敬と王室への敬意というのは、例えばベルギー辺りの感覚に似ているのであろう。但し、合衆国民の民意の象徴でもある大統領の場合は、その行動・言動に関しての国民のチェックは当然厳しい。

また、大統領モノを見ていて一番面白いのが、「主席補佐官」という立場の人間である。日本には、このポジションにあたる人間というのは存在しないから少し分かりづらいが、アメリカ大統領の中でも例えば、フォードとか、レーガンという半ば「飾り物」の大統領が実際に職務についていたあたりから、この「主席補佐官」のポジションをクローズアップする作品が映画でもテレビでも増えて来た。要するに、大統領自身が「スポークスマン」であり、実権は主席補佐官の任務であるということだ。主席補佐官は、法律の作成から議会の運営、更にはCIA、FBI、軍隊の全てを統括し、大統領が適切にそれを処理できるべくお膳立てを作り上げる。「ペリカン文書」やテレビドラマ「大統領を作る男たち」等でわかるように、本当のキレ者はこのポジションなのである。しかし、実際はというとパパブッシュの時代、湾岸戦争時には国務長官がその力を有していた。クリントンも同様である。つまりは、ブッシュやクリントンの様に、大統領自体に力がある場合、主席補佐官には然程権力が集中しない。又、クリントンの場合は、ファースト・レディーがイコール可也の野心家であり政治的発言力も持っていたし、東西の冷戦が終止符をうった時代以降は、世界地図が大きく変わり、その時代変化に対応できる専門性が必要とされ、役割も分担された。そんな中で力を有して来たのが副大統領の存在であった。強力二大政党の興亡であるアメリカ議会政治では、大統領選でも副大統領選びが大きなポイントである。クリントン政権はまさにその上になりたっていた。共和党は少し事情が違い、下院である。パパブッシュの時代は下院の動向が支持率にも影響したため下院議長の発言力は大きかったと言える。冷戦終結以降、アメリカの政治も大きく変化をしたきたが、それでも大統領は、やはり国民を代表し、憧憬の対象であることは間違いない。

この作品では、瓜二つの一般人(零細人材派遣会社社長)が大統領の代役をする。派遣会社社長自らが大統領の代行をし、国民の頂点に立つというパロディ、設定は大変面白い。そして、その代役が最後まで代役に徹するところが痛快なのかもしれない。しかし、現在でもフセイン(捕まってしまったが)の影武者が何人も居るとか、金正日も同様だったりと言われている時代、(日本では戦国大名以降はあまり聞かない話であるが・・・)こういうことが実際にあってもおかしくないし、それがイコール国民を偽っているとは思わない。大事なことは、国家の未来を指標するビジョンとその構築のためのイデオロギーであり、更にいえば、タックスペイヤーとしての国民に責任を持てる国家運営なのではないか? それが出来るのなら、デーヴの様な物語が現実であっても、筆者はいっこうに構わないのである。


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by turtoone | 2005-11-02 23:59 | 映画(た行)