暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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スターウォーズ エピソード3 ~シスの復讐~

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公開から一週間出遅れてしまったが、ついに「エピソード3」の鑑賞に行ってきた。「スターウォーズ」を最初に劇場鑑賞したのは1977年。今回はそれから28年経って、その最初の上映に繋がる作品となる。自身も28年間で随分環境が変わった。これは映画ファンならずとも、これだけの感慨というのは生涯にそんなに味わえる物ではない。たかが「映画」かも知れないが、この時代に生きていて良かったと大袈裟でなくそう思う。そして、この内容は、今まで筆者がこの作品をこよなく愛してきた一ファンとしての集大成となり、同時に原作からは汲み取れなかった数々の疑問を解決し、且つ、人よりはちょっとだけ「スター・ウォーズ・フリーク」を自負している自身に最高の満足を与えてくれた。勿論、筆者にとっては「シリーズ最高」の作品であった。

書きたい事は山程あるが、基本的にネタバレなしのこのブログでは、例によって筆者の印象に残った点を書く。まず、この新しい3部作は、旧3部作にそれぞれ見事にストーリーがリンクしている。要するに、1→4、2→5、3→6の内容構成がリンクしている。これはジョージ・ルーカス作品の特徴であり、インディー・ジョーンズ・シリーズもこの手法を取っている。これは原作にない楽しみである。そう、ファンにとっては「お約束」というものである。本作品では、イウォーク→ウーキー、ルークVSベイター→ヨーダVS皇帝、ハンソロ&レイヤ→アナキン&パドメというシーン構成のリンクが重要な部分であるが、細かいところではもっと沢山ある。シリーズが6作ある一方で、それぞれが3部構成という成立をしている中で、更にここまで細かくそれぞれの作品に連繋したシーンを作るという極めの細かさという部分は、ルーカスの「拘り」もさることながら、生涯にこの作品に自身の殆どを注ぎ込んだ自負と、彼なりの遊び心が為せる業であると推測する。

そして、ここでは、ルーカスが敢えてこのシリーズの映画化を「4.5.6.1.2.3」の順番で成し遂げたのかを考えたい。要するに、スターウォーズはアナキン自身と、その子孫の物語であるが、その事を中心に置くと、途中で主役が3回代わることになる。同時に9作を限られた時間(例えばこの28年間)で作成するとなれば、最初の3作に限るか、それぞれを66%の完成率で作るしかなくなってしまう。そこで、敢えて原作の時間軸を無視して、帝国と共和国の政治ストーリーを基盤に敷き詰めた。要するに「歴史研究」である。歴史を研究・検証するという手法においては、時間軸の置き方は自由である。その自由な発想を持てたときにルーカスが気が付いたことは、既に大勢の愛読者を持っているこのSFストーリーを極めて人間的に描くことの出来る対象、「フォース」というキーワードを前面に出すことが出来たのである。その結果、この「4.5.6.1.2.3」の物語構成は、アナキン・スカイウォーカーが持った「野心と欲望」という部分を、帝国と共和国の対決という「宇宙戦争」の局面から、その時代を生きた一登場人物という視点を持って描くことに成功した。その手法がこの作品の主題である。そして、そのことによって原作からは読み取れなかった、アナキン・スカイウォーカーの人物像がクローズ・アップされ、惹いては現代に通じる、精神世界への探求、独裁政治への警告、多民族連合社会の模索という数々の問題提起をした。それも、このエピソード3という作品の高い完成度がシリーズ全体を最高潮にしたと言える。同時に、アナキンを中心におくことで、皇帝、R-2、3POの物語における役割りがより鮮明になってくる。何故彼等が出演人物として欠かせないかが良く分かってくるのである。

「L.O.T.R」がこれまでのシリーズ作の常識を破り、1作目よりも、2作、3作と回を追うごとに高い完成度と評価を受けた様に、このシリーズも、最後の最後で、すべての面で最高の作品を作り上げた。恐らく、これは、この「4.5.6.1.2.3」という順番だからこそ出来たことであり、本当は最初からルーカスの想定範囲内であったのだと思う。

この作品の、この展開とラストであれば、筆者にとっても、もう何もスターウォーズに思い残すことは無い。本当にそう思えるほど、完結し、感銘した。そして、冒頭にも書いたがこの大事業を一観客として28年間に亘り見守ることができたことを誇りに思うのである。


筆者の独自採点でも、このシリーズは6作目にして初めてA作品になった。


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by turtoone | 2005-07-17 22:19 | 映画(さ行)