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暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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キャットウーマン ~新作DVD~

キャットウーマン ~新作DVD~_b0046687_7421764.jpgキャットウーマンという響きから、筆者は当然の様に、イコール「セリーナ・カイル」だと思っていたが、そうか、あれは「バットマン・リターンズ」のキャラとしてであって、所謂、「キャットウーマン」というのは猫女であって、本作品ではその「猫女」のストーリーであった。どうも事前情報で、企業の秘密を知ってしまって殺害されるという辺りがバットマンのそれと全く同じ構成なので、ついつい勘違いしてしまい、ハル・ベリーがペイシェンス・フィリップスという役名で出ていた時には少々戸惑ってしまった。勿論、この作品にバットマンが出てくるなんて勘違いは最初からしていないが・・・。

しかし、逆に大変興味深い内容であった。特に、冒頭のタイトルバックや、劇中でも猫女の検索をしているシーンには影響を受け、自分でも色々な単語で検索してみたが、日本語サイトは、この作品に関する物と、猫愛好家の個人ページしかヒットしなかったが、英語検索だと、中々興味深いサイトを探すことが出来た。一本の映画作品を見終わった後に、その作品の背景についてこれだけ資料を探したのも珍しい。そして、これは筆者の様に、キャットウーマン=ミシェル・ファイファーという方程式が出来上がっている人間にとっては、冒頭からこれを打ち崩してくれたお陰で、より、この作品自体と同時にハル・ベリーという女優を客観的に見ることが出来た点は作品のコンセプトさながら、演出が際立った点だと思う。個人的にはハル・ベリーは、キャットウーマンのコスチュームもを装着したときよりもも生まれかわって短髪にしたペイシェンスを演じているときが一番格好よかった。この女優さんは来年40歳になろうというのに、歳を感じさせないそのパワーとチャレンジ精神に高い敬意を表したい。「ソード・フィッシュ」ではその健康的な美脚を披露していたが、残念ながら今回はあまり生あしが見られなかったは残念。それに引き換え、シャロン・ストーンは頑張り過ぎ? 本作品の彼女は観たくなかったというのが本音。こちらは当年47歳。気持ちは分かるのだが「氷の微笑」で止まっている筆者としては、「デブラ・ウィンガーを探して」で自己反省していたはずではなかったのかなぁ~と、これは筆者の認識違いだろうか。

それから、ベンジャミン・ブラッドはやはり「デンジャラス・ビューティー2」に出演するべきだったのはないかと。勿論、この役も素敵だが、こっちは彼でなくても幾らでも代用が利いたのに、あっちはやはり出て欲しかったと思う。ヒロインが少しでも若い方を取ったのか? 失礼、これは男としての勝手な感想、いや、レビュー記事である。

という訳で、作品そのものよりも、その周辺に色々興味が行ってしまった点をひとつ指摘するとすれば、折角、「猫女」を前面に出して作品に厚みを持たせようとしてのならば、最後までそれを踏襲して欲しかったと思う。特に、監督は「ヴィドック」のピトフ。そもそもは「エイリアン4」等で、ヴィジュアル・エフェクトを担当してきた映像クリエイターで、監督デビュー作の「ヴィトック」ではフランスのヒーローを心理描写も交えた興味深い作品に仕上げた秀逸な才能の持ち主。だからではないが、余計に、猫女のサイドストーリーを中途半端でなく、前面に描いて欲しかったと思う。次回作があるのならその部分に期待するが・・・。ただ、一映画ファンの希望としては、この「猫女」の伝承については、このシリーズとは別でも構わないので、是非一度総括作品を期待したい。

この作品、ラジー賞を受賞しているのだが、作品賞は「猫女」の中途半端な考察が授賞理由なのかも知れないが、どう考えてもハル・ベリーより、シャロン・ストーンの方が受賞に相応しかったのでは・・・?


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by turtoone | 2005-06-25 08:54 | 映画(か行)