暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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モナリザ・スマイル ~My Collection~

b0046687_17224675.jpg先日鑑賞した新作「クローサー」といい、その前の「オーシャンズ12」といい、今やハリウッド女優で最も出演料の高いジュリア・ロバーツの演技が気になったので、早速、彼女のそれ以前の作品を鑑賞することにした。直前の「フル・フロンタル」だと、監督がソダーハーグで「オーシャンズ」と同じになってしまうので、敢えて、「フォー・ウェディング」等、ラブコメで手腕を発揮し、また最新作は前回好評だったアルフォンソ・キュアロンに代わって「ハリーポッターと炎のゴブレット」でメガホンを取った、マイク・ニューエル監督の「モナリザ・スマイル」にした。この作品の鑑賞は劇場公開以来。昨年末に確かDVD発売されていて買い忘れていたが、未だに「新作」の棚にあるショップがあるのには驚いた。(HMV某店) しかしながら、そういわれてみれば今年は余り良い作品がDVD化されていないのか(新作くらいで・・・)筆者も昨年に比べるとDVDの購入が減った様な気がする。

鑑賞の結果としては、この作品でのジュリア・ロバーツは、貫禄ある、また役柄から感情のコントロール表現が難しいこの役をこなしている点は十二分に評価できた。そうなると、逆に心配は募るばかりで、やはり次回作まで待たないとなんともいえないかなという感じである。

序でながらレビューを書くと、この作品の原作は、ヒラリー・クリントンの自伝「リビング・ヒストリー」をベースにしている。1950年代の名門女子大学に訪れた一人の美術史助教授と、名家の令嬢が集う故の格式や仕来りを重んじる大学及び女子学生との、静かながらも、且つ激しい確執を描いている。生徒役も、キルステン・ダンスト、ジュリア・スタイルズ、マギー・ギレンホールと、これから更に活躍が期待できる女優を配し、中々豪華な出演陣である。

しかし残念なのは、この作品も「お決まり」のパターンで、最も反抗していた生徒が最後には打ち解けたり、優秀な生徒が自分の夢を捨ててしまったり、そして助教授自身も・・・。そう、映画ファンなら、何度もお目に掛かったストーリーで、先が読めるよめない以前にげんなりしてしまう設定と展開はどうにかならなかったのか? また、美術も1950年代をただ単に忠実に再現するだけでなく、そこに担当者としてのポリシーや、巧みな時代考証を反映している点は評価できるのであるが、逆に「言われて」みないと1950年代と気が付かないのは如何なものかと思う。もっとレトロ感とか、懐古趣味を出した方が良かった。これは、音楽も同じであり、この両者は「懲り過ぎ」の感がある。

ただ、この作品を今、この時代に送り出したという意図は良く分かる作風で、例えばある授業シーンで、女子生徒が「テキストにありません」というと「言って御覧なさい。どんな意見でも間違いでないから」と女助教授が返答する部分がある。現代の教科書重視、学歴重視、偏差値重視という万国共通の没個性に向けた偏重教育に対して、全編に渡りヒロインの台詞と動向を通じて提言している内容は高く評価ができる。そういう意味では日本映画界も含めて、今こそ過去の「教育物」名作をリメイク、及びリバイバルさせ、再評価すべき時代の風潮にあるといえる。

ジュリア・ロバーツという女優は「エリンブロコビッチ」でもそうであった様に、たった一人でも何かに対抗するという意思の強いヒロインの役が似合うし、ミス・アメリカでもある彼女自身をダブらせることが出来、鑑賞者にも良く伝わって来るのだと思う。
 

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by turtoone | 2005-06-06 23:25 | 映画(ま行)