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暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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ライアーライアー ~My Collection~

ライアーライアー ~My Collection~_b0046687_2122846.jpgジム・キャリー主演のコメディ作品である。筆者にとっては「これぞジム・キャリー」というのがこの映画である。筆者が一番最初に、この当代きってのコメディアンを始めて知ったのは意外に遅く、「バットマン・フォーエバー」のりドラー役からである。この役はバットマン・シリーズの中でも一番インパクトの強い役であった。つまり、「マスク」などの出世作も筆者的には、あとから見たことになる。それにしても、常に高いポテンシャリーを維持できる俳優というのも中々居ない。こういう逸材が、アメリカのコメディを引っ張ってきた。彼には、そのアメリカのコメディ魂が脈々と受け継がれている。そういう存在である。そしてそれを確立したのが、この作品だといって良い。

今回、改めてこの作品を観て思い出したのが、童話の「ピノキオ」である。木の人形ピノキオは正直で勇気のある行動をすれば、人間の子供になれるが、悪いことをしたり、嘘をついたりすると鼻が伸びるという魔法を掛けられる。しかし、「良いこと」と「悪いこと」という物は常に隣り合わせであってその「境界」というのは難しい。この作品ではジム・キャリー演じる弁護士が、たったひとつだけ我が子との約束を守るためだけの事なのに、多くの弊害があるというのは、何も弁護士という彼の職業に係わらず(映画作品としては弁護士という設定は面白いが・・・)、とても難しいことであり、転じて、やはり「良・悪」であったり、「真実と虚偽」は常に表裏にあり、同時に境界が無い。その辺りの奥深い人間としてのテーマを、これだけ完成度の高いコメディに仕上げたが素晴らしい。加えて、ジム・キャリーの演技である。コメディである以上、このテーマが重くのしかかってしまっては興醒めしてしまう。そこに彼の「百面相」であり、又、ボディ・ランゲージの演技が存在する。もうこの域は、ジム・キャリーにしか出来ない業であろう。

しかし、彼の演技を見ていると、一体どこまでがシナリオに書いてあることなのか、その「境界」も分からない。そして、鑑賞している方は、勿論、最初は物語を楽しむのであるが、二回目からは、彼のパフォーマンスを楽しむ。その楽しみ方のひとつとしては、この部分はアドリブだとか、最初からシナリオにあった部分だとか、途中から、ジム・キャリーがこう書き換えたとか、色々な想像をすることが出来るのが、彼の主演作の楽しみ方である。

監督のトム・シャドヤックは、「エース・ベンチュラ」でジム・キャリーとコンビを組んで注目された。さらに、その後2003年に三度ジムこの共演作品「ブルース・オールマイティー」で、コメディ作品の興行成績を全世界で塗り替えるという離れ技をやってのけた。兎に角、いつも良い仕事をしている。そんなイメージのあるコンビである。

兎に角、是非、観て欲しい。コメディ作品は何にしても「理由や理屈」は必要ない。この作品もこれ以上筆者が述べれることは何も無い。


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by turtoone | 2005-04-21 22:03 | 映画(ら行)