暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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コーラス

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正直なところ、この作品を観終わったとき、どうして自分は映画を観るのだろうか。一体何のために、忙しい中に時間とお金を使って、それも、新作なら週に2~3本、旧作もDVDを含めれば、略毎日の様に時間を割いているのだろうかという基本的なことに疑問を持った。勿論、このブログを書いているからではない。これは、学生時代から続けている、いわば習慣なのであろう。だから、違う趣旨で初めたこのブログも、毎日のことであるから「映画ネタ」になってしまったという訳である。

では、何故そんな疑問をこの作品の終了後に、作品の感想よりもそのことを強く感じたかというと、例えば、この作品で言えば、今まで見てきた数々の作品の、どこが何だかは忘れたが、殆どのシーンが何かに当てはまるということである。所詮、映画に限らず、物語のストーリーはそんなに沢山無い。28通りしかないと言った、著述家(誰だったか忘れてしまったが・・・)もいるし、ルーカスも同じようなことを言っている。筆者も、(並列して申し訳ないが)そう思う。特にこの「コーラス」に至っては、残念ながら、物語に関しては至るところにそれを感じた。まず最初の「思い出」から始まるシーン、玄関で立ちすくむ男の子の結末もすぐに見えたし、「池の底」なんていうネーミングからも、又、校長なんていう人の人柄や教育方針、全てが全て、かつて観たあらゆる物の「複合体」でした無い。その中には、名作文学から、三流のお茶の間テレビドラマまで、すべてが網羅されてしまっている。

それだけなら良いのだが、なぜ、この作品がオスカーの外国語作品賞を獲得したのか、しかも、朝一番の回だというのに、シアターが満席なのか、そして、異常なほどに前評判が高かったのか。色々解せないことが多すぎた作品だった。映画を観終わって、悲しいとか、嬉しいとかという「感動」とは違う、「切なさ」を感じたのは、勿論、このストーリーに依るところの物も大きいかもしれないが、それ以上に、冒頭に述べた様に、自身が、何故、映画というものを今までも、そして今後も鑑賞し続けていくだろうという自問自答であったことに他ならない。

悪い事ばかり書いてしまっているが、かといって作品に不満があったわけではないので誤解されないで欲しい。前述のことを払拭すれば、物語は、良く纏っている。但し、余りにも簡単にコーラスを始めてしまうが気になったが、その辺りは「天使にラブソングを2」等も同じように、始めない理由というのを悪戯に引っ張っても仕方ないからだろう。主題は「始める」事にあるのだから。

そして、音楽は素晴らしかった。特に、少年合唱団の歌声は殆ど全編に渡って流れているのが良い。この作品は「音楽」の作品であって、同時に、音楽だけでなく、「池の底」という名の問題児を集めた「寄宿舎」に蔓延る、子供達以上の「社会的人道問題」に主題があるからである。そして、筆者の一番引っかかったところが、この物語は、クリストフ・バラティエ監督の体験を元にしているものの、実話では無いということ。フランスの監督が作ると、何でこんなに奇麗に纏ってしまうのか? ハリウッドだったら、絶対実話で実在の人物がいなければ作らないだろうに、また、邦画だったからもっと暗く、そして、社会派的なスパイスが強くなり、実際もっと酷いバイオレンス・シーンがあっただろうにと思う。先日の「ロング・エンゲージメント」といい、フランス映画は奇麗過ぎる。それだけに、この監督の伝えたかったことというのが、作品の中だけで理解できなかった筆者の不甲斐なさを感じる。「映画病」なのか、ミステリーでもあるましい、最初から犯人探しをするようにエンディングを想定してしまっている自分が恥ずかしいと思う。もう一度、映画という物を純粋に観れるようにならなければいけないことを感じた。結局は自己反省になってしまった・・・。

技術的には斬新な物も、特記する部分もない。(というか、気づかなかった)。前評判は高いが、ジャン=バティスト・モニェを始めとするボーイ・ソプラノは美しいが、だからといって、敢えて、劇場の音響施設で聞くほどのものでもないのは事実。連日混んでいるらしいし、筆者はDVDで十分だったと思っている。

くどい様だが、別に「良くなかった」訳ではないので・・・。


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関連作品「春の凱歌」


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by turtoone | 2005-04-20 22:58 | 映画(か行)