ザ・ファーム 法律事務所 ~My Collection~
2005年 04月 04日
連日、トム・クルーズ主演作品が続いたが、これはたまたまである。一般的にジャン・クリシャム3部作といわれるのが、この「ザ・ファーム」と「ペリカン文書」、「依頼人/ザ・クライアント」である。この3作品はどれも中々面白い。特に、この作品はシドニー・ポラック監督である。彼はこの作品の8年前、「愛と哀しみの果て」で見事にオスカー監督賞を獲得している。そういえば、このブログではなんと、そのレビューを書き忘れていることに今、気がついた。近いうちに書こうと思う。というか、シドニー・ポラックというと、筆者にとってはどうしても「愛と哀しみ~」を抜きには語れないので、ここでは監督の事は避ける。ただ、この作品より前にハリソン・フォード主演で「推定無罪」という作品を撮っていて、これが中々、それまでの「推理作品」とか「法廷物」という括りにあった中から一歩抜きん出た完成度となった。これが大きな自信に繋がったに違いない。今回もトム・クルーズに良い演技をさせている。そういえば、この監督は、トム・クルーズとは、この後「アイズ・ワイド・シャット」で共演しているが、この役どころが中々味がある。
冒頭に書いた「三部作」の中で筆者が一番気に入っているのが、この「ザ・ファーム」なのであるが、ストーリーは甲乙付けがたい。(というか、どれも良い)俳優も、それぞれ味のなるメンバーを使っている。では、何が違うかというと、音楽である。この作品には、全編、デイブ・グルーシンが音楽を担当している。このミュージシャンは、一時期日本でも、「フュージョン」というジャンルの音楽が流行したことがあり、この時に、リー・リトナーや、ラリー・カールトンなどと共に脚光を浴びたので、御存知の方も沢山いらっしゃると思う。彼は色々な映画音楽を手がけていて、1988年には「ミラグロ/奇跡の地」で見事にオスカーも獲得しているが、筆者は「ザ・ファーム」の彼らしい音楽が最も好きである。特に、この作品は、ストーリー展開の中で鑑賞者の受け方によっては暗く落ち込んでしまう部分があるが、そのバックにさりげなく流れる彼のピアノの旋律が、暖かく包み込んで、咄嗟のところで救われる気がする。決して前面に出てくる音楽ではなくて、これだけ映画作品に溶け込んだ音楽というのは、そんなに他に例が無いと分析する。
共演はジーン・トリプルホーン。筆者は、彼女に関しては、この作品と「氷の微笑」と、「ウォーター・ワールド」くらいしか思い出せないが、印象度の強い女優である。1963年組だから、ブラピやディップ等と同じであり、この1962-1963年というのは、ハリウッドに有望株を多く輩出した年代である。つまり同年代に個性の強いライバルが沢山いたために、今ひとつ、脚光を浴び損ねてしったというのが本当のところではないかと思う。
今作品では、敢えてトムの芸術的な演技に関しては触れないが、この作品は「ア・フュー・グッドメン」の直後で、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の一作前である、所謂、トム・クルーズの大きな転換期になった作品であった。
そういえば、最近は余り、法廷物が流行っていない。筆者としては残念である。
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冒頭に書いた「三部作」の中で筆者が一番気に入っているのが、この「ザ・ファーム」なのであるが、ストーリーは甲乙付けがたい。(というか、どれも良い)俳優も、それぞれ味のなるメンバーを使っている。では、何が違うかというと、音楽である。この作品には、全編、デイブ・グルーシンが音楽を担当している。このミュージシャンは、一時期日本でも、「フュージョン」というジャンルの音楽が流行したことがあり、この時に、リー・リトナーや、ラリー・カールトンなどと共に脚光を浴びたので、御存知の方も沢山いらっしゃると思う。彼は色々な映画音楽を手がけていて、1988年には「ミラグロ/奇跡の地」で見事にオスカーも獲得しているが、筆者は「ザ・ファーム」の彼らしい音楽が最も好きである。特に、この作品は、ストーリー展開の中で鑑賞者の受け方によっては暗く落ち込んでしまう部分があるが、そのバックにさりげなく流れる彼のピアノの旋律が、暖かく包み込んで、咄嗟のところで救われる気がする。決して前面に出てくる音楽ではなくて、これだけ映画作品に溶け込んだ音楽というのは、そんなに他に例が無いと分析する。
共演はジーン・トリプルホーン。筆者は、彼女に関しては、この作品と「氷の微笑」と、「ウォーター・ワールド」くらいしか思い出せないが、印象度の強い女優である。1963年組だから、ブラピやディップ等と同じであり、この1962-1963年というのは、ハリウッドに有望株を多く輩出した年代である。つまり同年代に個性の強いライバルが沢山いたために、今ひとつ、脚光を浴び損ねてしったというのが本当のところではないかと思う。
今作品では、敢えてトムの芸術的な演技に関しては触れないが、この作品は「ア・フュー・グッドメン」の直後で、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の一作前である、所謂、トム・クルーズの大きな転換期になった作品であった。
そういえば、最近は余り、法廷物が流行っていない。筆者としては残念である。
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by turtoone
| 2005-04-04 23:39
| 映画(さ行)