サウンド・オブ・ミュージック ~My Collection~
2005年 03月 23日
もし、今、何故この作品をレビューするのかを尋ねられても、上手く回答できない。タイミングとしては「プリティ・プりンセス2」に出演していたからという理由かも知れないし、その作品のための来日が印象的だったのかも知れないし、というか、この映画作品というのは、何かこうやって畏まって書こうとして作品に向き合うのが、不思議な現象だと思ってしまうくらい「身近」な作品なのである。そして、それは筆者だけでなく、映画鑑賞が趣味な人は元より、一般の方にとってもそうだと思う。また、この作品ほど、公開の後、色々な作品にパロディとかネタに使われたりする作品も珍しい。記憶に新しいところでは、「ムーラン・ルージュ」であったり、「天使にラブソングを」だったりする。
20世紀FOXでも、この作品の扱いは一番大きい。以前にFOX作品を纏めたドキュメントや、自社のプロモートDVDでも、「サウンド・ミュージック」に割かれたいた時間が一番長く、この作品があったからこそ、FOXは今も健在だと言わんばかりであった。御存知の通り、FOXといえば、70年代後半以降、「スター・ウォーズ」であり、「ダイ・ハード」、「ホーム・アローン」、「インディペンテ゜ンス・ディ」という代表作が目白押しで、勿論「史上最大の作戦」と並びこの表題作も、FOXの代表作であるが、やはりこの作品は、破産寸前の時期にあった同大手映画会社の窮地を救った点にあるのかもしれない。
しかし、なんといっても、このミュージカル作品で歌われている楽曲の殆ど全てが、この映画の全編を鑑賞したことがなくても、なぜか自然に口ずさむことが出来るという点が一番大きいと思う。この作品はそもそも「トラップ一家物語」という原本(「菩提樹」ともいう)があり、第二次世界大戦直前のオーストリアが舞台。ドイツ軍の占領下の直前に逃亡するまでの家族の絆を描いた原作であるが、ミュージカル化された時に、覚え易い数々の名曲が生まれ、映画作品においては、アルプスに代表される大自然を随所に折込ながら、完成度の高いミュージカル映画に仕上げた。そう考えると、まさに総合芸術としての「映画」というカテゴリーに相応しい完成形として誕生したのである。この辺りがFOXのみならず、ハリウッド映画界関係者がこぞって一番に名前を挙げる作品なのであろう。
ジュリー・アンドリュースという女優も、なぜかこの「世界」ではひとり別格である。グレース・ケリー、エリザベス・テーラー、オードリー・ヘップバーン、マリリン・モンローと、記憶に残る女優は沢山いるものの、「品位」とか「格調」とか「尊厳」とか、そんな熟語が当てはまる女優というのは、映画界広しといえども、そんなに沢山はいない。このジュリー・アンドリュースを置いて、他に中々見当たらないというのも事実である。
そのジュリーが、何故か、この作品でオスカーを取っていない。この作品は、「作品賞」以下、アカデミー賞5部門に輝く名作であるが、なぜか彼女はこれほどの演技でも選出されなかった。前年「メリー・ポピンズ」で主演女優賞を獲得し、ミュージカルでしかも2年連続という快(怪)挙を、アカデミーのバランス感覚が急に機能して、彼女の受賞を妨げたとしか考えられないが、そんなことすら下世話に感じてしまうほど、この作品の印象度と、ジュリーという女優の偉大さは、後世に語り継がれる功績である。
別に語り継がなくても、映画作品なのだから、見れば良い。時代を超えて通用する作品である。
ところで、このDVD現在999円で販売している。最新DVDランキングでもベスト5内に入っている。本当に良い物は時代を超えて支持される。
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20世紀FOXでも、この作品の扱いは一番大きい。以前にFOX作品を纏めたドキュメントや、自社のプロモートDVDでも、「サウンド・ミュージック」に割かれたいた時間が一番長く、この作品があったからこそ、FOXは今も健在だと言わんばかりであった。御存知の通り、FOXといえば、70年代後半以降、「スター・ウォーズ」であり、「ダイ・ハード」、「ホーム・アローン」、「インディペンテ゜ンス・ディ」という代表作が目白押しで、勿論「史上最大の作戦」と並びこの表題作も、FOXの代表作であるが、やはりこの作品は、破産寸前の時期にあった同大手映画会社の窮地を救った点にあるのかもしれない。
しかし、なんといっても、このミュージカル作品で歌われている楽曲の殆ど全てが、この映画の全編を鑑賞したことがなくても、なぜか自然に口ずさむことが出来るという点が一番大きいと思う。この作品はそもそも「トラップ一家物語」という原本(「菩提樹」ともいう)があり、第二次世界大戦直前のオーストリアが舞台。ドイツ軍の占領下の直前に逃亡するまでの家族の絆を描いた原作であるが、ミュージカル化された時に、覚え易い数々の名曲が生まれ、映画作品においては、アルプスに代表される大自然を随所に折込ながら、完成度の高いミュージカル映画に仕上げた。そう考えると、まさに総合芸術としての「映画」というカテゴリーに相応しい完成形として誕生したのである。この辺りがFOXのみならず、ハリウッド映画界関係者がこぞって一番に名前を挙げる作品なのであろう。
ジュリー・アンドリュースという女優も、なぜかこの「世界」ではひとり別格である。グレース・ケリー、エリザベス・テーラー、オードリー・ヘップバーン、マリリン・モンローと、記憶に残る女優は沢山いるものの、「品位」とか「格調」とか「尊厳」とか、そんな熟語が当てはまる女優というのは、映画界広しといえども、そんなに沢山はいない。このジュリー・アンドリュースを置いて、他に中々見当たらないというのも事実である。
そのジュリーが、何故か、この作品でオスカーを取っていない。この作品は、「作品賞」以下、アカデミー賞5部門に輝く名作であるが、なぜか彼女はこれほどの演技でも選出されなかった。前年「メリー・ポピンズ」で主演女優賞を獲得し、ミュージカルでしかも2年連続という快(怪)挙を、アカデミーのバランス感覚が急に機能して、彼女の受賞を妨げたとしか考えられないが、そんなことすら下世話に感じてしまうほど、この作品の印象度と、ジュリーという女優の偉大さは、後世に語り継がれる功績である。
別に語り継がなくても、映画作品なのだから、見れば良い。時代を超えて通用する作品である。
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by turtoone
| 2005-03-23 22:30
| 映画(さ行)