暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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ギャング・オブ・ニューヨーク ~My Collection~

b0046687_22294910.jpg今週末に「アビエイター」の公開を控えてという訳では無いが、漸くこの作品の順番が巡って来た。色々と書くことが沢山あるのだが、全部書くとこのブログが全て埋まってしまうので、相当割愛・凝縮して書くことにする。この作品の舞台は表題の通りニューヨーク、それも1840~1860年のことである。まず、これでお分かり頂ける様に、同じ、マーチン・スコセッシ作品「エイジ・オブ・イノセンス」よりも、たった10年前のことになる。恐ろしいことに、この10年間でニューヨークという都市は大きな発展と変貌を遂げたのである。人間の力というのは、そういう意味では偉大である。いきなり、ラスト・シーンの解説をして申し訳ないが、ラスト・メッセージに込められた物は、公開当時の全米、特にニューヨークにはかなり辛辣だったであろう。この一連の騒動と、「9.11」を引っ掛けて、再興のエールを送っているのだが、唯でさえ「9.11」の関係で公開も遅れたというエピソードもあり、最後にワールド・トレード・センターを入れるか入れないかで賛否両論が戦った。色々、作品自体以外にも話題が話題を呼び、結果は10部門ノミネートが無冠の惨敗に終わった。先日のオスカーは、その弔い合戦もあったが、どうも、ニューヨーク派のスコセッシは、ハリウッドからは毛嫌いされているようで残念である。

ディカプリオが「タイタニック」以来、大きな変貌を遂げられたのも、この作品と次の「キャッチ・ミー・イフー・ユー・キャン」である。作品としては「G.O.N.Y」の方が好きであるが、レオさまの演技は「キャッチ~」が気に入っている。寧ろ、本作では、いい意味でダニエル・デイ=ルイスに影響され、刺激され、引っ張られている。彼との出会いはレオさまの役者人生の中でも大きな事件だったはずだ。1997年を最後に銀幕から遠ざかり、靴職人になっていた、「映画の職人」デイ=ルイスをスコセッシ監督とふたりで「三顧の礼」を尽くしてこの作品に迎えたのは、レオさま、その人だからである。デイ=ルイスの今回の演技で特徴的だったのは、19世紀半ばのアメリカ・ニューヨークという、史料が乏しい時代の「ギャング」を見事に再現しているところである。彼が演じる、ブッチャーは紳士である。ネイティブ・アメリカンという誇りを持って生きている。確かに手段を選ばないところはあるが、しっかり人の上に立とうとしている。他の人間と違うのは、自身はどう悪く思われようとも、この町を、この国を引っ張っていこうという気概を持って、それを実現している。「ギャング」は本来、そういうものだったという、この役に対しての誇りを強く感じる。そういうメッセージを沢山投げかけることの出来ている演技である。絶句ものである。

その他の出演者も皆、それぞれ実績と「味」のある役者ばかりで、リーアム・ニーソン、ブレンダン・グリーソン、ジム・プロードベント、ジョン・C・ライリー、ゲイリー・ルイスという一流の俳優が一堂に会すというのも、スコセッシ監督ならではである。キャメロン・ディアスも真価を問われた出演となり、強烈な印象はのこらなかったものの、この環境の中で見劣りすることもなく、良く頑張ったと思う。それもそのはずで彼女はドル箱女優ながら、人目も省みずこの作品のオーディションを受けたのだから、その根性も凄い。そしてもこの演技を見る限り、彼女は正当なオーディション合格者ということを立証している。

そして、この作品は素晴らしい「歴史記録」にもなった。当時の文献も数多く紹介されていたり、また当時、ニューヨークに蔓延っていたギャングの「組」と、その名前もたくさん紹介されている。貴重な映像記録になっていることも付け加えたい。

兎に角、筆者にとっては、色々な意味で大絶賛する作品である。


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by turtoone | 2005-03-22 23:19 | 映画(か行)