暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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キッド ~My Collection~

b0046687_2181719.jpg単なる筆者の勘違いか、思い込みかもしれないが、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」以降、シネマの中の世界では、過去と未来の行き来が随分簡単に演出されるようになったと思う。というか、あの映画を見て感心したのは、タイム・マシーンというものは、勿論、非現実的な物なのだが、それは、それまでもし、ああいう時空移動手段があるとしたら、もっと昔、日本でいえば、たとえば大和朝廷時代とか、「戦国自衛隊」なんていう映画があった様に、戦国時代~織豊時代とか、未来だったら、3500年とか、そういう、大きなタームでの移動を空想していたと思う。あの映画で、なぜか、少しはああいう移動行為が現実に近いと思われたのも、移動距離が短いからという理由がある。勿論、デロリアンというスーパーカーのお化けみたいのが、より、現実味を帯びさせているのも事実。

この「キッド」という作品も、少年期の自分が過去から、自分に合いに来るというのが中々洒落た設定である。現在の自分は、仕事も生活も大変成功し充実していると思うが、それが、過去の幼少の自分、つまり、将来に希望が一杯の少年から見れば、何一つ、想像とは大違い。がっかりさせてしまうと同時に、過去の自分と合うことによって、現在の自分が大切なものを取り戻すという内容は、何と素晴らしい現代的ファンタジーだと思う。勿論。現実にそんなことはありえないのだが、この作品は、日々の生活の中で知らず知らずに、失われて行くものの、怖さとか悲しさを教えてくれる作品である。

子役のスペンサー・ブレスリンという俳優がなんともいえない。というか、本当になにもコメントが出来ない、し辛い子役である。この作品の後、あまり大きな役についていないというのが分かる様な気がする。最初出てきたときは、ブルース・ウィルスの少年時代とは、到底思えない風貌であるからだ。しかし、仕草や演技は中々のもので、ブルースの真似も結構上手であった。

もうひとつ、この作品で気になったのは、退廃しているアメリカの教育である。この子の父は最悪の教育をしている場面がある。それに、母を失った悔しさをバネに彼は成功者の道を歩むものの、父との確執は依然として残るのだが、それを払拭してくれる大事な役柄がもうひとり登場する訳だ。実は、最初からこの作品の主題を追いながら、登場人物の台詞に注意してみていると、後半でその大事な登場人物と、鍵になっている、「飛行機」との関係が全て種明かしできてしまうのである。その辺りのモチーフが、冒頭に書いたように、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」以前には、考えられなかった物語であるのだと思う。

作品の完成度云々は抜きにして、現実に疲れたり、何か人生の転換期とか分岐点を感じている人は、DVDを借りてご覧になると良いと思う。



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by turtoone | 2005-03-16 21:42 | 映画(か行)