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暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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アカデミー賞企画 【6】 ~助演男優賞・助演女優賞~

アカデミー賞企画 【6】  ~助演男優賞・助演女優賞~_b0046687_11415161.jpgすごく勝手な見解だが、助演賞は男女ともに、作品の良し悪しや話題性に捉われず、演技だけを評価されているという感がある。これは。アカデミーのノミネート方式にも多少影響しているかもしれない。

御存知のように、ノミネート以前の「候補作」は、作品関係者(主に製作会社・配給会社・広告会社が中心)の立候補制である。どの作品が何の候補になるかは、全て製作者側の立候補に委ねられている。良く、ノミネート段階で主演女優賞に同じ作品から二人出ていたり(1983年の「愛と追憶の日々」等)、主演が男優だと、女優を助演にしたりするのは、この一番最初の何処に「立候補」したかで左右されるのである。

特にこの助演に関しては、立候補が多い。特に女優賞は主演クラスでも「オスカーの花」を捨てて、実力で勝負したいところはここを狙ってくる、それだけに、ノミネート段階の票が分かれるので、その年の話題性や金銭レースにも左右されない。結果、「純粋な審査」に近いという評価である。

最近の10年を見ても、然程「なんで~」という人は受賞していない、特にこれぞと言われるのは、記憶に新しい昨年のティム・ロビンスとレニー・ゼルウィガー、75回のクイス・クーパーとキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、71回のジュディ・デンチは出演時間が僅か12分しかない中でオスカーの映画最短出演時間記録を持っているがインパクトのある演技。69回のキューバ・グッディング・ジュニアは「ザ・エージェント」で演技派トム・クルーズとの掛け合いが見事で、今回ノミネートの「コラテラル」と印象がダブル。このときは主演男優賞をトム・クルーズが逃したが、同じパターンが74回のジェニファー・コネリーの「ビューティフル・マインド」で、近年まれに見る名演技だったラッセル・クロウは主演男優賞を逃したことは既に書いた。

ところで、こういう受賞陣の中で、筆者が納得のいかないのが、72回「17歳のカルテ」のアンジェリーナ・ジョリーであり、オスカーは「精神異常者役」に甘いという定説を証明した形になった。しかも、この受賞には、以前も「エイジ・オブ・イノセンス」でウィノナ・ライダーに触れたときに書いたが、更に詳しくお伝えしたい。勿論、オスカーの受賞式では喜んでいたウィノナだったが、そもそも個性の強いアンジェリーナ・ジョリーは、受賞後のパーティでも「花」であった。(ちなみにこの年の主演女優はヒラリー・スワンクで、プレスの注目は彼女よりも、父娘受賞でもあり、パーティドレスを着こなしたアンジェリーナに集中)。これに嫉妬したのか、ウィノナは同席でプレスに対し「あの役でオスカーを取れない人はいないわよ」と発言。これを又聞きしたアンジェリーナも、実は本心は主演にノミネートされなかったウィノナを気遣っていたのだが、「いい年して17歳の役が出来ると思ったの?彼女、潤いをなくしているわ」と鼻であしらったという。この事が原因で撮影中からお互いに「親友」を自負していたふたりの中が決裂。その後も勝手なゴシップが先行し、一時は仲が修復できないほどになった。二人の運命は更に分かれた。アンジェリーナは飛ぶ鳥を落とす勢いで、今や、ハリウッドでは5本の指に入るトップ・スター。一方のウィノナは精神的に不安になり、万引き事件も犯し、一時はどん底まで落ちた。最近になって、このふたりもアンジェリーナの方から歩みよって修復。以前のように「大親友」といっているらしいが、ウィノナは早く映画作品で成功して欲しい。賞のことに戻れば、この年はサマンサ・モートン、キャサリン・キーナー、トニー・コレット、クロエ・セヴィーニと、アンジェリーナ以外だったら誰でも納得できたと思う。

なにか、いつもウィノナの話題になってしまう様だが、今年も「クローサー」の二人を中心に、助演男優賞・女優賞も見逃せない。


アカデミー賞公式サイト
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by turtoone | 2005-02-19 11:42 | 映画関連