ロードオブザリング/王の帰還 エクステンデッド・エディション ~新作DVD~
2005年 02月 06日
待ちに待った、ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還のスペシャル・エクステンデッド・エディションが発売。実は、このDVDは最初、コレクターズ・エディションだけを買っていたが、ウチは家内が相当な「LOTR」フリークで、「二つの塔」のDVDが出た後から急に、このバージョンを購入すると言い出し、お陰で我が家のライブラリーには、このシリーズのDVDが5セットもある。というか、王の帰還だけは勿体無いので、通常版を買うのを諦めて、ずっとこの日を待っていたのだ。それも、前2作は通常版より多少遅れて本来12月には発売している筈が、王の帰還だけは2月までずれ込んだ。待ちくたびれたというのはこのことである。
さて、そもそも公開から1年も立っているから、筆者には何処が劇場版に新しく追加されて映像か分からないが、流石に原作を汲まなく読んでいる家内には、何処が追加されているか全部分かるらしく、解説付きの自宅鑑賞となった。そもそもが203分あるところに、追加映像は50分の合計253分というのは凄い。こんなに長いこと一気に見たのは、「JFK」か、はたまた「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」以来だろうか。もう、思考能力が残っていない。
実は、ファンタジー大好きな筆者が、「指環物語」でなく、映画版の「L.O.T.R」が余り好きでは無い理由が今回4時間見ていてよくわかった。ひとつはフロドである。このフロドは原作にある以上に弱弱しい。原作では「ホビット族は背丈は小さいが、誇り高き優秀かつ勇敢な民族」を思わせる記述がたくさんあるので、(映画でも第一作でガンダルフの台詞にもあるが・・・)そんな事は思わないが、イライジャ・ウッドの演技力不足も相俟って、残念ながらこの主人公を支持することが出来ない。しかし、その点ではその傍らに常に居て、いつも強い決断力をもっているサムには共感し、尊敬できる。未だに不思議なのだが、どうしてサムだけは指環に影響されないのだろうか。この意志の強さはなんとも言えない。映画では多少指環に引き寄せられた感じを思わせる演技(さすがに、ショーン・アスティン!! この人は本当にウマイ!)があるが原作では全くそういうシーンが無いので、凄い人なのだと。このファンタジー大作の中で、ガンダルフ、アラゴルンと共に尊敬できるキャラクターである。
もうひとつは、この作品、やたらといいところでシーンが変わることがある。よくテレビのバラエティ等で佳境に入ったときにCM入れるあのパターン。確かに同時に色々なキャラが様々な場所で活躍しているのだから仕方がないかもしれないが、「24」を見ているわけでは無い。特に、戦闘の場面は、いいところで他に切り替わるので興冷めする。これだけ長い映画なのだから、戦闘シーンでは観客に余計な気を遣わせて欲しくないというのが本音である。
それと、この第3作目で大変な活躍をしたのが、エオウィンである。2作目では単に、アルウェンの恋敵程度の存在であったが、3作目では重要であり、又、印象的なシーンに登場している。特に、「人間の男には倒せない」というアングールの魔王(ナズグル)の顔面をを刀で刺し、「私は人間の男でなく女よ!!」というシーンは、実はこのシーンを撮るだけのためにこのキャラをこれだけ魅力的な物に描いてきたのだと思うと、このシーンとキャラひとつを取っても作品の細かい設定とコンセプトに絶句してしまう。
まだまだ、見るべきところは沢山ある作品で、実際、今回改めて「王の帰還」をこのエクステンテッド・エディションで鑑賞して、この作品はどういう見方もできるという奥の深さを始めて知った。
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さて、そもそも公開から1年も立っているから、筆者には何処が劇場版に新しく追加されて映像か分からないが、流石に原作を汲まなく読んでいる家内には、何処が追加されているか全部分かるらしく、解説付きの自宅鑑賞となった。そもそもが203分あるところに、追加映像は50分の合計253分というのは凄い。こんなに長いこと一気に見たのは、「JFK」か、はたまた「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」以来だろうか。もう、思考能力が残っていない。
実は、ファンタジー大好きな筆者が、「指環物語」でなく、映画版の「L.O.T.R」が余り好きでは無い理由が今回4時間見ていてよくわかった。ひとつはフロドである。このフロドは原作にある以上に弱弱しい。原作では「ホビット族は背丈は小さいが、誇り高き優秀かつ勇敢な民族」を思わせる記述がたくさんあるので、(映画でも第一作でガンダルフの台詞にもあるが・・・)そんな事は思わないが、イライジャ・ウッドの演技力不足も相俟って、残念ながらこの主人公を支持することが出来ない。しかし、その点ではその傍らに常に居て、いつも強い決断力をもっているサムには共感し、尊敬できる。未だに不思議なのだが、どうしてサムだけは指環に影響されないのだろうか。この意志の強さはなんとも言えない。映画では多少指環に引き寄せられた感じを思わせる演技(さすがに、ショーン・アスティン!! この人は本当にウマイ!)があるが原作では全くそういうシーンが無いので、凄い人なのだと。このファンタジー大作の中で、ガンダルフ、アラゴルンと共に尊敬できるキャラクターである。
もうひとつは、この作品、やたらといいところでシーンが変わることがある。よくテレビのバラエティ等で佳境に入ったときにCM入れるあのパターン。確かに同時に色々なキャラが様々な場所で活躍しているのだから仕方がないかもしれないが、「24」を見ているわけでは無い。特に、戦闘の場面は、いいところで他に切り替わるので興冷めする。これだけ長い映画なのだから、戦闘シーンでは観客に余計な気を遣わせて欲しくないというのが本音である。
それと、この第3作目で大変な活躍をしたのが、エオウィンである。2作目では単に、アルウェンの恋敵程度の存在であったが、3作目では重要であり、又、印象的なシーンに登場している。特に、「人間の男には倒せない」というアングールの魔王(ナズグル)の顔面をを刀で刺し、「私は人間の男でなく女よ!!」というシーンは、実はこのシーンを撮るだけのためにこのキャラをこれだけ魅力的な物に描いてきたのだと思うと、このシーンとキャラひとつを取っても作品の細かい設定とコンセプトに絶句してしまう。
まだまだ、見るべきところは沢山ある作品で、実際、今回改めて「王の帰還」をこのエクステンテッド・エディションで鑑賞して、この作品はどういう見方もできるという奥の深さを始めて知った。
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by turtoone
| 2005-02-06 19:16
| 映画(ら行)