ウォール街 ~My Collection~
2005年 02月 04日
「ウォール街」という映画には嫌な思い出がある。この映画が日本公開された時、わが国は大変なバブリーであった。特に筆者は当時、その恩恵を最大限に頂戴していたアドバタイジングでアカウント・エグゼクティヴをやっており、この作品も某局の試写会企画で、メセナに熱心な企業に売りに行った。タイトルからして「株屋」に持っていけば良いと短絡的に、プレビューは愚か、ライナーノートも見ずに、兜町へ行ったが、不思議と「この内容じゃあねぇ~」って何処の会社からも断られた。兎に角、時代は羽振りが良く、どんな話を持って行ってもカネ余りの企業が何でもつきあった時代、桁もひとつ少ない(といっても8桁だが)企画に力を入れて売ろうなんて思わなかったし(←わが事ながらスッゲェー生意気。今思うと恥ずかしい・・・)、実は関係者用プレビューを見に銀座の試写室にも行ったのだが、明け方までクラブで遊んでいたので、殆ど2時間熟睡してしまった。結局、部署の後輩が某繊維メーカーに売ってきて、試写会当日にも手伝いと称して、遊びに行ったのだか、そのメーカーの受付嬢が来ていて、彼女とこの後のディナーや○○○のネゴに時間を使い果たし(ヤベェ、このブログ、家内は読んで無いだろうなぁ・・・)、映画どころではなく、やっぱり全然見れなかった。
と、回顧録になってしまったが、実際この作品を見たのは、レンタルビデオ屋に新作として並んでからである。そして、初めて兜町の証券会社がこの試写会のクライアントにならない理由がわかった。「なんだ、インサイダー取引の話かよ・・・」
さて、マイケル・ダグラスであるが、彼はこの作品でオスカーの主演男優賞を受賞しているが、これも、筆者の「オスカー七不思議」のひとつである。ただし、彼はここまでに俳優以外にもこの世界でたくさんの功績を残しており、中でも「カッコーの巣の上で」では製作をやっている。あの作品が数々の賞に輝きながら、彼は蚊帳の外であった。その時の埋め合わせだと思っている。それが証拠に、彼はこの前後一度もオスカーにノミネートされていないし、この作品も主演男優賞以外にノミネートすらされていない。俳優マイケル・ダグラスとしては、例えば、「ディスクロージャー」なんかの方がずっと良い演技をしている。
この作品で印象に残ったのはふたつ。ひとつは、チャーリー・シーンの洋服がどんどんよくなって行く。こっちはバブリーだったので、そんなところばかり目に着くのであった。そして、もうひとつは、マーチン・シーンの演技である。チャーリーとの親子役は、照れのあるチャーリーと、百戦錬磨のマーチンでは、比べ物にならず、貫禄勝ちである。そして、マーチンの演技の迫力はマイケル・ダクラスをも食っていることからして、どう、考えても、この主演男優賞は解せ無い。特に、整備工場近くのバーで、チャーリーに「悪いことを考えているな」という台詞といい、その仕草は、父親以外の何物でも無い。凄い!! このシーンだけで、このキャスティングも、この映画も成功だったと言えるだろう。
そして、現在の筆者の後悔は、当時もプロモートの前にプレビューを見ていて、このような解説と共にプレゼンしておけば、チャーリーはインサイダー取引でお縄になったが、筆者の「株」は上がったのになぁ・・・。バブリーと共に、あとの祭りである。
そうそう、トーキングヘッズが全編に流れているのが、なんとも良かった。もっともこの作品に、偉大なるデビット・バーンは全然合わないとは思うのだが・・・。
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と、回顧録になってしまったが、実際この作品を見たのは、レンタルビデオ屋に新作として並んでからである。そして、初めて兜町の証券会社がこの試写会のクライアントにならない理由がわかった。「なんだ、インサイダー取引の話かよ・・・」
さて、マイケル・ダグラスであるが、彼はこの作品でオスカーの主演男優賞を受賞しているが、これも、筆者の「オスカー七不思議」のひとつである。ただし、彼はここまでに俳優以外にもこの世界でたくさんの功績を残しており、中でも「カッコーの巣の上で」では製作をやっている。あの作品が数々の賞に輝きながら、彼は蚊帳の外であった。その時の埋め合わせだと思っている。それが証拠に、彼はこの前後一度もオスカーにノミネートされていないし、この作品も主演男優賞以外にノミネートすらされていない。俳優マイケル・ダグラスとしては、例えば、「ディスクロージャー」なんかの方がずっと良い演技をしている。
この作品で印象に残ったのはふたつ。ひとつは、チャーリー・シーンの洋服がどんどんよくなって行く。こっちはバブリーだったので、そんなところばかり目に着くのであった。そして、もうひとつは、マーチン・シーンの演技である。チャーリーとの親子役は、照れのあるチャーリーと、百戦錬磨のマーチンでは、比べ物にならず、貫禄勝ちである。そして、マーチンの演技の迫力はマイケル・ダクラスをも食っていることからして、どう、考えても、この主演男優賞は解せ無い。特に、整備工場近くのバーで、チャーリーに「悪いことを考えているな」という台詞といい、その仕草は、父親以外の何物でも無い。凄い!! このシーンだけで、このキャスティングも、この映画も成功だったと言えるだろう。
そして、現在の筆者の後悔は、当時もプロモートの前にプレビューを見ていて、このような解説と共にプレゼンしておけば、チャーリーはインサイダー取引でお縄になったが、筆者の「株」は上がったのになぁ・・・。バブリーと共に、あとの祭りである。
そうそう、トーキングヘッズが全編に流れているのが、なんとも良かった。もっともこの作品に、偉大なるデビット・バーンは全然合わないとは思うのだが・・・。
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by turtoone
| 2005-02-04 23:38
| 映画(あ行)