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暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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E.T. ~My Collection~

E.T. ~My Collection~_b0046687_22461487.gif月日がたっても名作というのは色褪せることが無いのだが、さて、それは一人の人間に取ってはどうなのだろうかと良く考える。例えば、「風と共に去りぬ」とか「哀愁」なんていう作品は、そもそも公開されたときに生まれていないからなのだが、物心ついて、自分の意志で映画館に見に行った映画作品(どうでも良いことだが、初めて自分の意志で映画館で見た作品は、「ペーパー・ムーン」である。おーっと、可也年齢がバレバレですな・・・)を、改めてビデオやDVDでみた場合、確かに銀幕とモニターという絶対的な違いは差し引きしたとしても、同じ感動を得る作品というのは中々お目にかかれない。

このE.T.という作品も筆者に取ってはその例に漏れず、勿論、公開時は大きなスクリーン一杯に宙を舞う自転車のシルエットが映し出された感激は今も忘れないが、同時に二度と味わうことが出来ない様だ。特に、これほどの話題作・大作になると、自宅でDVDで見るときにも、妙にターンテーブルにディスクを入れているときから落ち着かず、期待感は増すばかりなのである。

E.T.が公開されたのは1982年。当時の自身のレビューを読んでみたら、モスクワ五輪のことが書いてあった。そう、当時は冷戦時代だったのである。1979年の旧ソ連のアフガン侵攻により西側諸国は1980年のモスクワ五輪をボイコット。4年後は反対にアメリカのロスアンゼルスでの五輪開催が決定しており、公開時は丁度、その狭間であった。E.T.を「異邦人」にオーバーラップさせて、人間の浅はかさを認識させられた作品だと書いてある。勿論、今はそんな感想を持つことは全くといってありえない。

しかし、実は、この「E.T.」という映画に関連して素晴らしいレビューを知りえたので、ご本人の許可を得ていないのだがご紹介したい。

シカゴ発 映画の精神医学という映画専門ブログの作者が発行している「映画の精神医学」という、大変造詣の深いメールマガジンの38号に、同じスピルバーグ作品「ターミナル」の分析が書かれている。(この号だけで無く、連載していらっしゃる) ここで作者は「ターミナル」は「E.T.」だと言われているが、この文章を読んだ途端、私もなるほどと始めて「ターミナル」の意味が分かった。このブログとメルマガの作者の解説は大変鋭く、毎回楽しみなのであるが、興味のある方は是非閲覧して欲しい。このブログの←のコンテンツにもリンクが貼ってある。

しかし、宇宙人というのは、このE.T.が発表されるまでは、「イカ」みたいな生物であり、侵略者で、憎らしくて、地球の敵だという一般的な共通認識があった筈だが、それを愛嬌のある体つきで、頭が良くて、地球の友人にしてしまった点では、スピルバーグという人は凄いと思う。ある意味で「下水道」に住み、ばい菌をまき散らし、汚くて人間の嫌われ者だった鼠という動物を、世界で一番愛されるキャラクターにしたウォルト・ディズニーに匹敵する存在だと思う。

おっと今回は、纏らないレビューになってしまったが、「映画の精神医学」と「ミッキーマウス」に免じて、ご勘弁頂きたい。


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by turtoone | 2005-01-18 23:30 | 映画(あ行)