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暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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アメリカングラフィティ ~My Collection~

アメリカングラフィティ ~My Collection~_b0046687_23112540.jpgこの映画が封切られた1973年当時のアメリカは、高度発展が一段落し、人々は「回顧主義」に走っていた時代である。その中でも特に、良き時代を求めていた。その良き時代の直近がこの作品の舞台である、1960年代初頭である。

1962年、舞台はカリフォルニアの田舎町とくれば、これぞ、「アメリカン・ドリーム」への出発点としてはベストポジションなのである。

残念ながら、この映像に描かれているものがそんなに「良き時代」なのか、筆者には到底理解できない。例えば、「理由なき反抗」のJDのように、何か一本、筋が通っているわけでもない。興味のあるものは、クルマ、異性、酒というのは、何時の時代にも「アメリカ」ならではの三種の神器である。

だから、興味深い点はこの映画の「外側」にある。ジョージ・ルーカスの監督・脚本作品であり、また、フランシス・フォード・コッポラの製作である。ルーカスはこの後、「スターウォーズ」の大ヒットに繋がり、コッポラはふたつの「ゴッドファーザー」の合間の仕事である。さらにいえば、ウルフマン・ジャックの起用が大当たりし、個性的な黒人DJとして、彼はこの後大飛翔を遂げる。

そして、60年代の「誰でも口ずさむ」ことのできる名曲が続々と流れている。それだけで楽しい作品なのであり、ストーリーなんかどうでも良い(というか、なんのことはない作品だ・・・)内容である。この作品、公開当時には見ていないが、テレビの映画紹介でやたらと取り上げてられていたのは覚えている。特に、「これがアメリカの若者の生き方だ」みたいに言われていた。そういう意味では、この映画をきっかけに、またこのころから、日本の若い層はアメリカのヤンキーをやたらと意識しだしたのも事実である。ジーパンが流行った、マルボロを吸う様になった。ハンバーガーなんかを齧りながら道を歩くようになった。

しかし、決定的に違うことがあった。それは、私達の国には兵役がなかったことである。「ヘアー」なんか見てもピンと来ない。ベトナム戦争が終わろうが終わるまいが関係ない。考えてみれば、本当の「平和呆け」はアメリカナイズされた時代から始まったのかもしれない。


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by turtoone | 2005-01-07 23:45 | 映画(あ行)