暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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アマデウス ~My Collection~

b0046687_14311565.jpg世の中に「完成されたもの」というのはとても少ないが、筆者はこの「アマデウス」という映画作品と、その素材になっている「モーツァルトの音楽」の二つは、その「完成されたもの」にほど近いと考える。

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart)は、天才音楽家として、その生涯を送ったが、実は、この映画作品以前に、ヨーロッパ以外でその人間像を語られることは少なかった。人間像としては、耳が不自由なベートーベンだったり、ショパンやシューベルトの方が同時代の音楽家としては、その生涯を語られる。モーツァルトは、3歳でチェンバロを弾いたとか、5歳で作曲をしたとかの「神童」としての逸話が多いが、その後は35歳という短い生涯で600曲以上を作曲した、という括りで終わってしまう。

一方でモーツァルトの音楽は「神の音楽」、「天界の楽曲」等といわれ、伝説でも、下書きはせずに直接5線紙に書き下ろしたり、頭の中で音楽が出来上がっていたり、一般人には聴こえない自然界にある旋律をそのままオタマジャクシにしただけとか、様々である。しかし、その本人の生活は可也荒れていたとか、父親が厳しかったとか、病弱だったという程度の逸話は知っていた。

この作品では、まずモーツァルトその人をとんでも無い者に描いている。そして、映画では主役であり、ストーリーテラーでもある、宮廷音楽家アントニオ・サリエリ(Antonio Salieri)の羨望の眼を通しながら、神への反抗と、モーツアルトの死(というか、名曲レクイエム創作のカテゴリー)というミステリーを調和しながら、人間の本質である誇りと嫉みを如実に描写している。そして当然、全編にモーツァルトの名曲が流れるのだから、それは素晴らしく、大変完成度の高い作品になっている。

又、興味深いのは、この物語に描かれているように、今でいうクラシックは、当時は本当にポピュラーな音楽であったこと。その中にあってサリエリの音楽は「高尚で上品」なものであったことである。後の世に残ったのは、ポピュラーなモーツアルトの方であった。大衆酒場のシーンで、モーツァルトがバツゲームでバッハの曲真似アレンジをするところ、同時に、ビバルディとヘンデルは眼中に無いことを意思表示するところが、大変「~らしく」て好きなシーンだ。

この作品はオスカーも総ナメにしたが、サリエリ役のF・マーレイ・エイブラハムも、モーツァルト役のトム・ハルスも、残念ながらその後パッとしない。しかし、「偉大なる偉人伝映画」を作る中で数々の問題提起と成功を収めた点で、大喝采されて良い映画作品である。



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アントニオ・サリエリについて


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by turtoone | 2005-01-06 00:20 | 映画(あ行)