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暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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パッション ~新作DVD~

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先日発売された「ヴァン・ヘルシング」が、今年一番分かりやすい「娯楽大作」だとしたら、この作品は、今年最も衝撃的な映画であった。そして、この作品に関して何かコメントをするという行為自体が自身を憚る様だという事をまず前置きして起きたい。

正直、筆者はミッションスクールに12年間通っていたから、キリスト関する知識や、関連書物も多数読み、又、毎週土曜日は学校で行われるミサに強制的に参加をさせられ、献金をし、説教を聞き、懺悔をした。ゴルゴタの残虐な事件も、キリスト生誕と同じ頻度で時には教訓として、或いは物語として、年齢相応に色々と聞かされてきた。又、学校でこの関係の映画を見に行くこともあったし、毎年クリスマスイブには「聖劇」なるイエスキリスト生誕劇を生徒が演じて見せた。だから、この映画に表現されている「残虐」に対しては既に免疫が出来ていると、鑑賞以前には高を括っていた。

しかしこの作品ほど、ビジュアルで「精神的」に、或いは「本能的」に苦痛を受けた事は前例が無かった。鞭を振るう音で体に痛みを感じるとか、掌に釘を刺すシーンで戦慄を感じるとか、そういう種類ではない。言うなれば人間という物は、一体何処まで愚かで残虐になれるのか、もしかしたら、自分自身にもそういう素質があって、その部分を赤裸々に見せ付けられているのではないかという、自己への恐怖感が高まり、途中から、「もうやめてくれ」と、心中で大きな叫びを発していた。余談であるが、筆者はこの作品を見た直後、ML等を通して、友人・知人に、是非見るように薦めた。見る、というより刮目して欲しいと願った。現実に我々の周りで起こる可能性のある事を、是非凝視して欲しいと依頼した程である。そして自身もこの作品鑑賞という体験を経て、少しは以前より、優しい人間になったのではないかと思う。

あくまでも、これは筆者の感想である。だから当時はこれに関しての沢山のご批判も頂いた。大変有り難いことである。

クリスマスに敢えて、この作品のレビューを取り上げてみた。


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by turtoone | 2004-12-24 16:01 | 映画(は行)