ア・フュー・グッドメン ~My Collection~
2004年 12月 23日
早いものでもう一昔前の作品になってしまったが、そのテーマ性と全体に描かれている主張は現代でも斬新である。
「コードR」は、今現実にイラクに派兵されている部隊のみならず、全世界に軍隊という物が駐在する限りは、多分、永遠に払拭の出来ない、究極の上下関係であろう。しかし、こういう感想をこの作品に抱き、傍観者でしかないという筆者も、この国にのほほ~んと生まれ育った平和呆けな産物なのだと客観視する。
特筆すべきは、この作品に出ている俳優陣の凄さである。
まずはトム・クルーズ。オスカー初ノミネートとなった「7月4日に生まれて」の時には無かった「動」のにおける心境を表現できる部分が随所にあった。特に、最終喚問に望む前夜の自宅のシーンは完璧で、これが「ザ・エージェント」の名演技に繋がっている。
もう一人はなんといっても、「24」で脚光を浴びる、キファー・サザーランドである。この将校役が、作品全体のボルテージを可也底上げしている。特に、証人喚問場面の心の葛藤表現は、この後、大物ジャック・ニコルソンの喚問シーンの結末を観客に予測させる見事な前兆となっている。その他、ジャック・ニコルソン、ケヴィン・ベーコンに関しては、特記する必要も無い、相変わらず素晴らしい役作りを行っている。見事である。
冒頭にも書いたが、この作品にもあるアンタッチャブルな世界や要素は、まだまだアメリカには沢山ある。そして、それを正義という名のマントを羽織って切り込むキャラとして、トム・クルーズは最高の俳優であろう。しかし、そのポスト「正義の俳優」が出てこないのが、今ハリウッドで最も残念かつ、深刻な問題である。ジョニーは線が細い、オーランド?力強さが無い。ブラピやキアヌは完全に違う方向へ進んでいる。若いながらレオさまもそうだし、コリンがまだまだなのも以前に書いた。残るはトビーとヘイデンくらいしか思い当たらないのだが・・・。
最後は俳優評になってしまったが、何度見ても、俳優の演技力と根底に流れる主題の斬新さには注目すべき内容である。
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「コードR」は、今現実にイラクに派兵されている部隊のみならず、全世界に軍隊という物が駐在する限りは、多分、永遠に払拭の出来ない、究極の上下関係であろう。しかし、こういう感想をこの作品に抱き、傍観者でしかないという筆者も、この国にのほほ~んと生まれ育った平和呆けな産物なのだと客観視する。
特筆すべきは、この作品に出ている俳優陣の凄さである。
まずはトム・クルーズ。オスカー初ノミネートとなった「7月4日に生まれて」の時には無かった「動」のにおける心境を表現できる部分が随所にあった。特に、最終喚問に望む前夜の自宅のシーンは完璧で、これが「ザ・エージェント」の名演技に繋がっている。
もう一人はなんといっても、「24」で脚光を浴びる、キファー・サザーランドである。この将校役が、作品全体のボルテージを可也底上げしている。特に、証人喚問場面の心の葛藤表現は、この後、大物ジャック・ニコルソンの喚問シーンの結末を観客に予測させる見事な前兆となっている。その他、ジャック・ニコルソン、ケヴィン・ベーコンに関しては、特記する必要も無い、相変わらず素晴らしい役作りを行っている。見事である。
冒頭にも書いたが、この作品にもあるアンタッチャブルな世界や要素は、まだまだアメリカには沢山ある。そして、それを正義という名のマントを羽織って切り込むキャラとして、トム・クルーズは最高の俳優であろう。しかし、そのポスト「正義の俳優」が出てこないのが、今ハリウッドで最も残念かつ、深刻な問題である。ジョニーは線が細い、オーランド?力強さが無い。ブラピやキアヌは完全に違う方向へ進んでいる。若いながらレオさまもそうだし、コリンがまだまだなのも以前に書いた。残るはトビーとヘイデンくらいしか思い当たらないのだが・・・。
最後は俳優評になってしまったが、何度見ても、俳優の演技力と根底に流れる主題の斬新さには注目すべき内容である。
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by turtoone
| 2004-12-23 11:17
| 映画(あ行)