暫く療養と入院、更に手術をしまして映画ブログは更新を怠っておりました。作品は鑑賞してますので、徐々に復帰させていただきます。今後共、よろしくおねがいします。


by turtoone
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バーン・アフター・リーデング

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よく、ブロガーの方々で映画の評価を「上映料金」で表現されている方が居られるが、あの方式は大変分かり易いといつも感心して閲覧させて頂いている。筆者も評価してみようと思ったのだが、実は大変難しく、多分皆様はひとつの基準を設けられていて、例えば、筆者で言えば(作品の度にレビューでは一々公開しないが100点満点で点数をつけている)点数に対して、イ幾らに値するというのだったり、☆の評価を料金に換算されたり、様々だと思う。だが、筆者の場合、この分かり易さを二番煎じでも良いから表現しようと思いきや、なんというか、公正な映画作品評価と、映画料金というのが一致しないことが分かってしまったのだ。例えば、100点を幾らにするのかという設定がまず出来ない。それと映画料金は通常1300円か1500円(殆ど会員料金で鑑賞しているので)、1日と25日は1000円、更にレイトショーの時もあるから1200円で、基準軸が定まらなかったことと、もうひとつ重要なのが、仮に点数と呼応して「1200円」と評価した作品があったとしても、例えばお気に入りの俳優の役が気に入らなかったりとかという「公正でない評価」で、「こんな作品カネを貰っても観てやるものか!」と思う物も時たま出くわしてくるからである。だから、この評価の方法は断念したのだが、但し、筆者が日頃参考にさせて頂いている方々の「算出金額」はいつもとても妥当だと感心する。因みに、この表題作品は、まさに前述の「評価金額」が難しい作品であった。

ついにCIAもこんなコメディにされてしまうのかと思うが、実は、CIAに限らず、他人から見れば自分の人生なんてどうでも良いものだと思う。これは決して卑下しているのでしなく、他人様とか世間様というのは自分に介入してくれるほど「ヒマ」では無い。だから人間社会でそんなことに期待する方が可笑しいのだと思う。コーエン兄弟は、オスカー作品「ノーカントリー」で、現在のアメリカ社会の、世界の中で置かれている立場と、同時に古いアメリカをどう清算していくのが必要であることを力強く、且つ静かに説いた。何か偶然であるが、直前に鑑賞した「グラン・トリノ」にも通ずるところである。そして、真面目に説いたこのオスカー作同様、「ちょっと砕けて説いた」のが、本作品であるという考え方が出来ないだろうか。例えば、この作品に出てくる人たち、特にハリウッドのビッグネームたちが、こぞって「おバカキャラ」を演じているのだが、その設定といい、演技といい実に痛快なのがそもそも本作品自体が皮肉なんだという証である。要はCIAに勤務していながら、人事異動を渡されたコックス(ジョン・マルコヴィッチ)が大人しくそれに従えば良いのに、アル注の事実も棚に上げ、CIA調査官という設定でありながら妻の浮気にも気づかず、愚かにも暴露本を出版しようなとど思う、この物語の始まり自体が現代アメリカ社会への皮肉である。更に、こういう人間の周りには、「類は友を呼ぶ」ではないが、ろくな人間が集まらない(失礼、そういう作品の設定だということで、現実がそうだと言っているのでは無い。現実は努力次第で開ける道もある)というのも面白い。ipodとスポーツ・ドリンク大好きスポーツ・インストラクターのブラッド・ピッド、財務省連邦捜査官なのに不倫中のジョージ・クルーニー、全身整形と出会い系サイトで頭が一杯のフランシス・マクドーマンド、神経過敏な不倫中の女医ティルダ・スウィントンと、マルコヴィッチを含めたこの面々は、どれもが普通に存在していそうな人たちである一方、一堂に会するとなると可也厄介であるところに付け加えて、敢えて役名で記述しなかった様に、誰もが「はまり役」(というかはまり役に見えるほど、このクラスの俳優さんはスゴイのだと思う)で、この辺りも物語なのか、いや実は「ドッキリ」ではないのかという現実の儚さを風刺している。鑑賞の仕方によっては癖があるので、最初にストーリーに乗れないと最後まで何を言っているのか分からない作品になるのか要注意。最後の上司の台詞が全てを総括しているので、そこにたどり着いて欲しい。

ところで冒頭で何で評価料金のことを書いたかというと、この作品は筆者の評価得点は低い。何故なら、コーエン兄弟に「だから何なんだ」と聞きたいからだ。しかし、ブラピをはじめ、ハリウッドスターがとことん「おバカ」を演じているのは、もしかしたらこれまでの栄光を全て投げ捨てるかもしれないというのにスゴイことだと感心するから、1800円払って、二度と見られない場バカっぷりは観ても良いと思う。「ベンジャミン・バトン」の公開がこれより後でなくて良かったと思うのは筆者だけだろうか?


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by turtoone | 2009-04-27 19:12 | 映画(は行)